思うこと



1997年4月27日(日)

Space Oddity / David Bowie


天気が良いので、昼間はずっと、部屋のドアと窓を全開にしていた。

僕の部屋は面白いように風が通り、少し肌寒いほどだが、真っ白な壁と新緑の鮮やかさと乾いた風に包まれて昼間からビールを飲んでたら、すごく幸せな気分になった。

もしかしたら、真夏でも、窓とドアを全開にしておけば冷房いらないかも知れない、などと思ってしまった。甘いかな。

調子の悪かったカセットデッキを交換して、ようやくテープが聴けるようになった。何故か昼間から筋肉少女帯だのThis Mortal Coilだのと言った、爽やかさとは全然縁のないものばかり聴いていたような気がするが、CDよりもはるかに大量のテープを持っている僕としては、テープが聴けるようになったのがすごく嬉しい。実家に残してきたテープがまだ500本ぐらいある。徐々に持ってこようと思う。

久し振りに聴く筋肉少女帯、江戸蔵のピアノに何となく感動してみたりして。うんうん。


Red Guitar / David Silvian


夕方、ニナと二人で缶ビールを持って屋上に登ってみた。

普段部屋にいるときには結構広く感じているのに、屋上に登って平らな床を見ると、驚くほど僕の部屋というのは狭い。すごく狭い。一、二、三、三歩で部屋の端から端まで歩けてしまうような感じ。

壁やドアで複雑に仕切られているから広く感じるんだろうけれども、平らにしてしまえば、ホントにままごとの部屋のような感じで、改めて驚いてしまった。

「東京タワーが見えるよ、」などとニナは張りきっていたが、良く考えて見たら僕の部屋のある建物は長いダラダラ坂の下にあるので、東側はでかい屋敷の庭の、鬱蒼と茂る木々以外は何も見えないのだった。

その代わりと言っては何だが、西側には田無タワーが見えていたりする。何のためにあるのか、いつからあるのかは全然不明だが、とりあえず夜になるとライトアップされていたりする。いつか行ってみようと思いつつ、バカバカしくて実行していない。

二人して屋上の隅っこに座り込んでビールを飲みながらあれこれ話した。いつもと場所が3メートルぐらい上昇しただけで、ずいぶん会話の内容も変わってしまったりする。

西の空がピンクと灰色の中間色のような色になっていた。

飛行機雲ができていた。

寒くなって、降りてきた。


The LaceMaker I / This Mortal Coil


明日有給を貰えたので日曜日の夜という気がしない。何となく静かな夜。僕の日記を読んでくれてボタンを押していってくれる人達もどんどん世代交代していっていることを最近感じる。

やはり大学関係から読みにきてくれていた人達は、卒業等のためか連絡が途切れてしまった人が多く、逆に今月になってから読みにきてくれるようになった人も数多い。

僕は去年もこうして日記を書いていた。多分、来年もこうして日記を書いているような気がする。

来年の今ごろまでに、僕はいったいどんな人達と出会い、何を学ぶのだろう。すごくすごく楽しみである。


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