あなたの温もり 思うこと  不明編




1997年5月15日(木)


Fame / David Bowie


少しばかり自分がオトナになったような気分になって何かと我慢してみようかとか静観してみようかなんて似合わないことをあれこれ試みているうちにすっかりアタマの中が腐ってしまってもうどうしようもなく腐臭が漂っていて堪らない。

こうしてモニタに向かっていてもわだかまっている部分がグリグリと胸のあたりで凝りになってしまい、思うことが思うように書けなくなってしまった。

これじゃ「思うこと」じゃないじゃないか!

今更問題を掘り返してみたりはしたくもないけど、カラダ中が虚脱感に包まれてしまって前向きに物事を考えることができない。

何でもかんでも思ったままに垂れ流しにする状態に戻りたい訳じゃないけど、自分の思うままを書けない日記なんて書かないほうが幾らかマシ。

こんなことをダラダラと書いたからって何がどう変わる訳でもないんだけど、何となく胸につっかえていたものを取っ払いたくてこんなことを書いてみた。それだけ。


Fast Car / Tracy Chapman


文字は感情を伝えにくいのかも知れない。

活字が伝える感情は、どこまで正確に読む人に届くのだろうか。僕の伝えようとしていることがどこまであなたの心に届いているのだろうか。

大体今僕自身が何を言おうとしているのかも判然としない状態で、ただこうしてモニタに向かってやたらと文字を並べることで、あなたには何が伝わるのだろうか。

Joseph Conradは「斜影線」が人間の若さの終焉を象徴していると言った。

Henry Millerは偶像破壊主義者?、それとも単なるエロオヤジ?

生まれてから死ぬまでがずっと夢の中ってのは一体どんな気分なんだろうか、ねえ、フィネガン?

自分の感情をDecodeして文字列として表示することができない夜。

Joyceのような繊細な文章を書けない夜。

心の中の塊を、そのままあなたにぶつけるしかない夜。

モニタ前で放心。


ヒマワリ / UA


















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