思うこと
1997年6月21日(土)
Light My Fire / Jose Feliciano
本人には今日電話で謝罪しました。>私信。
夜久さん、いくら伝言板をうろうろして頂いても、僕の愚行は伝言板で行なわれたのではないので、探してもらってもありません。悪しからず。
もうちょっとアタマが整理できたら、電話します。>再び私信。
ボーナスが出たりしてちょっと現金を持つと、途端にそれを湯水の如くわらわらと使ってしまい、しかもそれを何に使ったのかさっぱり分からないような使い方ばかりする。
いつも感じるのは、何も手許に残っていないのにおカネだけがなくなっているということ。
別に高級ホテルのバーでコニャックをボトルで注文したとか、吉原の高級風俗に突入するとかと言った冒険をしている訳ではなく、日々何となく暮らしているのだが、するするとお金はなくなってしまうのだ。
こんな性格の僕の銀行口座に昨日、ボーナスが振り込まれた。今回こそは有意義な使い方をしなければいけない。何故なら、今回の僕のボーナスは、殆どが支払いで消える予定だから。
今年の一月に引っ越しをしたとき、僕はカイシャから借金をした。毎月の支払いは2万だが、ボーナス月はこれが10万になる。ああ。
カイシャからの借金は天引きになるのでまあ良いのだが、他の引き落としは全部来月末に集中している。つまり、この一カ月間にボーナスを無駄に使ってしまうと、僕は支払能力が完全になくなってしまうことになる。きゃー。
冷蔵庫、洗濯機のボーナス一括払い、あと一年残る愛機マックのボーナス月増額の支払い、生命保険もボーナス月は増額になる、などなど、考えるとぞっとしてしまう。
何とか自己管理をしっかりしようと思い、以前からexcelで管理表を作ったりしていたが、やはりきっちりしたものを作るのは面倒だし知識も足りないしで、どうにも中途半端になってしまう。
そんなことを深刻に考えながらコンピュータ屋に行ったら、あるじゃあないですか、「家計簿ソフト」、それも何種類も。きゃー。これを求めていたのだわっっt!
という訳で、購入してしまいましたよ、「主婦が作ったなっとく家計簿」(株式会社マーベルコンピューター)。
本当は殆ど自由に使えないボーナスの中から、愛機マックの為にDIMMを32MBほど増設してやろうと思い店に入ったのに、DIMMのことなどすっかり忘れて家計簿ソフトをあれこれ比較検討してしまった。
よし、コレに決めた、と思ったら、隣にいたニナが「本当に買うの?」と真顔で尋ねてきたが、猜疑的な視線を振りきるようにレジに。だってコレがあれば今日から僕は賢い奥様の仲間入りさ〜〜。
ドキドキしながら家に帰ってくると、早速インストール。このドキドキ感は、レンタルビデオでアダルトものを借りてきた時のものにちょっと似てるかも(似てないって)。
あれこれ試してみたけど、これはかなり使えますよ。うんうん。いや、良い買い物したって感じ。ただ入力して管理してくれるだけじゃなくて、「比較」(自分で決めた予算が守られているかどうかを比較してくれる)とか、「分析」(出費の傾向がソートされてリスト表示されたりするらしい)などもあって、ほぼ僕が欲しかった機能がついている。
たとえば僕が一カ月間に買ったアーリータイムズが何本で、どこの酒屋だと一番安くて、去年の同じ月には何本買っていて、予算1万のところを2万5,000円使っている、なんてことが一発で見ることができる。きゃー。
クレジットカードや銀行等への出入金等も一括で管理できて非常に便利なのだが、実はこのソフト、すげい機能がついているのだ。ふふふふふふ。
その名も日記モード。
もちろん毎日の日記を入力、保存できるのだが、その日記を日付順、タイトル順等に並べてリスト表示でき、さらには全文検索までできてしまう。これはすごい。書いてる途中で、「去年の日記を表示」とすれば一発で去年の同じ日付の日記を表示することもできる。
てことは、毎日書いた日記をそのまま保存して、日記猿人の一行コメントをタイトル欄に記入して保存しておけば、、、うふふふふふふふ。
ああ、なんて便利なソフトを作ったんだい、どこかの主婦の人よ。スタッフの中に奥様日記書きがいるのではないかと思ってパッケージやマニュアルを舐めるようにチェックしてしまった。
でも、せっかくこんなに便利なソフトがあっても、外で飲んで酔っ払って帰ってきてデータを入力しなかったら、、、、それが一番ありがちで怖い。。。
でも一カ月後の支払が怖いから、とりあえずそれまでは続くような気がする。うう、それはそれで何となく悲しいが。
えんちゃんの声が入っていると、妙にニコニコしてしまったりする。
Tower Recordには、Pinkの3rdがあった。買おうかと思ったが、せっかく家計簿ソフトを買ったばかりだったので、止めてみた。
僕とニナの座っている目の前の席に、二人の女子高生らしき女の子が座った。
一人は浅黒い肌に茶色に金色のマダラ模様の髪、もう一人は白い肌に黒い髪、ふたりともノースリーブ姿。
二人は大声で何か話しながら乗り込んできた。発車間際に、おばさんが道路から運転手に向かって大声で「営業所いきますか〜?」などと叫んでいて、そのバカデカイ声に二人の高校生の会話が重なって、休日の夕方の吉祥寺の喧騒も相まって非常に不快な空間が生まれる。
茶髪の方のお姉ちゃんは図太く若干幼さの残る弾力のある声でまくし立てている。窓際に座っている白い肌の娘は頭を窓にもたれさせ、脱力した様子で話しを聞いている。
茶髪の娘がしきりに「ちょームカツク、ちょームカツク」を連発している。何やら男絡みの話しらしく、どうやら白い肌の娘を責めているようだ。マシンガンのような勢いで話しつつも、手に持ったスナック菓子をバリバリと勢いよく食べ続ける。
白い肌の娘は頭を窓にもられさせたまま、舌ったらずな発音で、「なんだかイライラしてきた〜」と言っているが、聞いているとあまりイライラしているようには聞こえない。
茶髪の娘はさらにまくしたてる、「いいよねー●●(白い肌の娘の名前らしい)は頭もいいし行きたい学校にも行けたしさー、ちょームカツクよ、あたしなんかバカだしさー、行きたい学校にも行けないしさー」。
白い肌の娘はカラダはぴくりとも動かさず、相変わらず舌ったらずな喋り方でゆっくりと、「なんだかイヤになってきた〜」と言っている。しかし相変わらず全然嫌そうには聞こえない。
茶髪の娘は、スナック菓子を食べ終わると、「あたしストレスは食べて発散してるからさー」などと言いながら、バックの中からキティちゃんのうちわを取りだして、そのうちわで彼女の目の前にぶら下がっていた(彼女達は運転席のすぐ後ろに座っていた)観光旅行のポスターをすごい勢いでバシバシと叩き始めた。
浅黒い彼女の指にはエメラルドグリーンのマニキュアがあった。白い肌の娘の指にもパールピンクのマニキュア。相変わらず茶髪の娘は白い肌の娘をどんどん責め立て、白い肌の娘は「イライラしてきた〜」とか「もうイヤになってきた〜」などと言い続けている。話しながらも茶髪の娘は延々と目の前のポスターをうちわでバシバシと叩き続ける。
車内アナウンスのテープの女性の声と茶髪の娘の声が重なると、もういったい誰が何語で話しているかも分からないような状態になり、何度も後ろから頭を思いきりひっぱたいてやろうと思う衝動を抑えていると、今度は通路の反対側に座っていた男の子の携帯がけたたましく鳴った。
こいつがまた話しが長い上、高校生ぐらいの男の子特有の間延びした喋り方をするのでますますイライラしてしまう。なんで男の癖にいちいち語尾を伸ばすんだ。いますぐヤメロっtなどと心の中で叫びながらようやっと僕が降りる停留所へ。
バスを降りた時には、何だか出張帰りの新幹線を降りた時のような倦怠感があった。あー、疲れた。
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まだちょっと自虐中&謹慎モード。
Light My Fire / Jose Feliciano
僕はどうも金銭管理が全然できなくて以前から困っていた。
I'm in You / Saju
ようやくSajuを入手できた。御指摘通り、World Musicコーナーにあった、吉祥寺Waveの。
Autumn Leaves / Hank Jones Trio
吉祥寺から帰るバスの中。