真夏の夜の夢 思うこと  Summer Edition



1997年7月13日(日)

Main Man / T-Rex

休みの日の午後、窓の外は霧雨。

もやがかかって目の前を走る青梅街道も少し白っぽく霞んでいる。

近所の工事現場から不発弾が見つかって処理されたのがつい1カ月前なのに、先週また同じところから不発弾が見つかった。27日(日)に再び不発弾処理のために青梅街道が通行止めになるらしい。

もう一生見ることができないと思っていたあの「車が一台も通らない青梅街道」にこんなに早くまたお目にかかれるとは、なんとも嬉しいことである。

昨夜は久し振りに4時過ぎまでずっと起きていたので今日は何となく体がだるい。昼過ぎまで布団の中でぐずぐずしながら断続的にネットにつないでメイルを拾ったり日記を読んだり。

意味もなくフナイアキラの日記を過去にどんどん遡って読んでいく。あれこれ思い出しながら一人でニヤニヤしつつ、唐突に昼から日記を書き始めている。





Time Machine / Chara


昨日の朝、久し振りに目が覚めた時にはっきりと夢を憶えていた。

最近は疲れているせいかめっきり夢を見ることがなかったのだが、ここ数日断片的にヘンテコリンな夢を憶えていたりする。せんべいさんがバーボンのボトルを抱えて歩道橋の下で雨の中待っている夢とか、豚と人間の間に生まれた子供を持つ母親にまつわるスキャンダルを扱うジャーナリズムの話とか。

夢の中で僕は日記をやめようと決心している。最終回を喜々としてアップして日記猿人にも一行コメントに「さようならあ」みたいなことを書いて更新報告し、一人で悦に入っている。

「これで俺は自由だー」などと騒ぎながら、何故かすぐに隠遁ページを作成し始める。書いているのは明らかに日記なのだが、どこからもリンクもなく、誰も知らないページを毎日せっせと書き続けている。

なんだか分からないけれども、やけにその隠遁ページを書いていることが楽しくて楽しくて、一人でニコニコしているところで目覚めた。

目覚めてすぐに「これだっ」などと妙に納得してニコニコしていたのだが、すぐに何にどう納得していたのかを忘れてしまい、結局何がなんだか分からなくなってしまった。

ただ、時々急に変なことを考えることはある。隠遁ページに引っ越そうとか、日記はやめて不定期の雑文にしようとか。

有り難いことだが、僕の日記にはだいたい一日100ちょっとのアクセスがある。去年の秋ごろの自分の日記には、「1日80アクセス」と書いていたから、あの頃よりも20〜30人アクセスぐらい増えたことになる。

もちろん毎日読みにきてもらえるというのは嬉しいことなのだが、時々自分の文章が、いかにも「読まれる」ために書かれているような気分になってしまい、ちょっと気が重くなってしまうのだ。

まあ、最近では自分が日記をやめるなんてことは当分できないだろうという認識がはっきりしているので、やめるという前提で物事を考えることはほとんどないのだが、何となくふと自分自身を隠してみたいという欲求が現れたりするのは何なんだろう。

そんなことを考えているうちに、なんとなく朦朧としてきてしまった。

窓の外は霧雨はあがったようで、空が少し明るくなったような気がする。





落ちた星 / UA


また夜に。







落ちた星 / UA


まだ夜じゃないのだけれど、ちょっとだけ。

日記猿人の新作リストを眺めていると、ちらほらと一行コメント上でばうわうさん個人に対しての非難の文章が見られる。

日記の本文に何を書こうが個人の自由だろうが、不特定多数の人間が利用する公共の場に個人を露骨に非難する文章を掲載するというのは如何なものだろうか。

確かにばうわうさんが行ったアンケートへの多重投票というのはルール違反であり、これまでの経緯を考えれば池川さんからアドレスと共に事実を公表されてしまい、投票を停止されてしまっても仕方がないことだと思う。

しかし、リストの一行コメント欄に毎回毎回ばうわうさん個人への非難を掲載し続けるということに一体何のメリットがあるのか、僕には分からない。

他の人がどう思っているかは知らないが、少なくとも僕はばうわう氏糾弾の一行コメントを見ていると非常に不快な気分になってくる。ばうわうさんが悪いことをしたからと言って、それに対して公共の場で攻撃をしてもいいという理論には結びつかないのではないかと思う。

僕はばうわうさんの行ってきたルール破りを是認するつもりは毛頭ないのだが、多重投票がルール破りなら、一行コメント上での個人攻撃もルール違反ではないのだろうか。

犯罪者には何をやっても良いという論理に近いものがあるのではないかと危惧せずにはいられない。一行コメントでばうわう糾弾を叫んでいる日記を僕はほとんど読まないが、その内容がどうであれ、あなた達自身の一行コメントが、日記猿人のモラル低下を加速させていることに気付かないのだろうか。

僕だって日記猿人のことは大好きだし、スムーズな日記猿人の運営を妨害するような行為を容認するつもりは毛頭ないのだが、一行コメント上で個人を攻撃することによって何がどう良くなるというのだろうか。

皆さん憤りはどうぞ日記本文で公表して頂きたい。僕には自分が読んで不快な文章を「読まない権利」があるのだから。







ヒマワリ / UA


ええと、ナリマツ君が僕の日記に反応してくれているようですが、どうやらちょっと誤解されているようなので、ちょっと追記。

まず、僕は日記猿人の今後の為を願ってあのような文章を書いた訳ではなく、立花という一参加者が一行コメントを読んでいて「不快」だと感じるからやめて欲しいと言っているだけ。

ナリマツ君の文章を読んでいると、まるでばうわうさんが全ての悪の根源であるかの如く書かれているけれども、何を根拠に「参加している全員(読者も含む)に対する明らかな背信行為だからです」(以上引用)となるのかが、僕にはちょっと分からない。

逆に、ナリマツ君の文章を読んでいると、まるで日記猿人参加者が総出でばうわう叩きをしなければならないかのような印象を受けました。

「で、あるからこそ、その事実も含めた、今回のことについて、猿人に参加している人は、認識する必要があるのではないでしょうか。そのための手段として、一行コメントを使われるのなら、意義の あることだと思います。 」(以上引用)とあるが、全参加者が本件を認識する必要がどうしてあるのだろうか。

参加者には様々なレベルで日記猿人に触れる権利があり、トラブルを徹底的に解決したいという人もいれば、そんな暗い話題は見たくもないという人もいるはず。

別に本件であのようなコメントを出したからと言って井筒亭さんやほりうちさんと対立しようという意図はもちろんありません。もちろんナリマツ君とも「議論」をするつもりはあっても、「ケンカ」や「対立」をする気はないことを前提として読んで欲しいのですが。。。

「表現の仕方(=コメントの文言)によると思うんですが、基本的に、井筒亭さんやcolonさんがおっしゃられていることは、「質問に答えて下さい」ということなので、この事自体は、個人攻撃ではないと考えます。 」(以上引用)

もしコメントが「質問に答えて下さい」であるならば僕はあんなコメントをアップしなかったと思うのです。「質問に答えて下さい」と「早く答えろ」は全然違うものだし、「ばうわうはどうしようもない奴だ」は個人を中傷しているものと受け取られてもおかしくないのではないでしょうか。

「ばうわうさんに知って頂く手段としては、(a)日記本文に書く、(b)メールを出す、(c)一行コメントに記載する。の3つが存在すると思いますが、(a)、(b)の手段が機能し得ないのならば、(c)の手段をとらざるを得ないのではないでしょうか。」(以上引用)

当然のことながら、ばうわうさんに一番確実に伝える方法は(b)のメイルでしょう。日記本文にいくら書こうと、ばうわうさんがそれを読まなければならないという義務は一切ない訳ですし、一行コメントも同じことでしょう。何故メイルで連絡する方法が「機能しない」と思われたのかが不明。まあ、読まずに捨てるという可能性があるというふうに考えれば、どれも機能しない、ということになるのでしょうけれども。

「あとは、ぼく個人の関心としては、せんべいさんと池川さんの公式なコメントがどうなるのかということにしか、向いていません。(中略)ぼく自身、というか、おそらく、大部分の方が思っていらっしゃることだと思いますが、「強制削除」などというのは、去年だけでもう、十分です。これ以上、それが行われることを望みません。」(以上引用)

池川さんが既に公式なコメントとして、ばうわうさん(と思われる人)のメイルアドレスからの投票を停止したと書かれており、ナリマツ君が言っている「公式なコメント」というものは、どの件に対してのものなのかが判然としないように思います。

皆さんの憤りは至極正論であって、反論の余地はない、というか、僕自身も憤っている一人です。不特定多数の人間が集う場にはルールが必要であり、そのルールの網を意図的に突破しようと試みる行為や、他の参加者に迷惑をかける行為は当然問題行動でしょう。

しかし、「迷惑を掛ける人間に対してはやむを得ない」という風潮や、「全員が認識をしなくてはいけない」という単一思考へと誘導するような発言は、極力慎まれるのが賢明ではないかと思うのです。

ばうわうさんが問題行動を起こすたびに皆さんが日記上で憤りを表明してるが、どうしてこんなに何度も同じことが繰り返されるのかという、疑問を投げ掛けるような視点で書かれる文章があまりないことを残念に思います。

誰もが同じレベルで、同じ方法で自分の意思や感情を表現できるとは限らないというのが僕の意見。同じだけの情熱を持っていても、それをスマートに表現できる人、できない人、いろいろな人がいると思う。

本当に問題を根絶したいと願うのならば、原因を突き止めなければ必ず同じことが繰り返されてしまうのではないでしょうか。日記猿人というコミュニティの中でこれからも共存して行こうと思うならば、相手の想いを知ることが大切なのではないでしょうか。感情表現が苦手な人間に対して、総攻撃を掛けたところで、皆さんが望むような結果に至るとは思えない、というのが僕の意見です。

おっとっと、夜久さん、僕はそんなに無邪気に見えますか(笑)。

「臭いものに蓋」とは正反対のことをしているつもりなんですけど、僕は。

夜久さんが思う「私怨」と言うのは若輩ながら若干は理解できるように思います。もちろん独身でしかも経験も少ない僕の言うことですから、大したことは考えられないというのは前提としておいて欲しいんですけどね。

ただ、どうしてばうわうさんがそんなに他人を傷つけるような行動をするようになってしまったのか、どうして猿人の運営を妨害するようなことばかりするようになったのか、という部分を理解し、彼と対話を行わなければ、結果として何も得ることはできないのではないでしょうか。

「自分にとって心地良いモノだけを選んで、その世界でみんな仲良く暮していられれば、それはそれでひとつの理想郷なのかもしれません。」(以上引用)

これはばうわうを排除しようという現在の状況を積極的に推進する人達にこそぴったり当てはまるのではないかと思うのですけどねえ。

夜久さんの現在の言動の源が「私怨」であり、その目的が「復讐」であるならば、僕にはそれを止める権利も資格もないですし、止めようとも思いませんけどね、でも、「他者の痛みに対する無関心さ」を許せないと思われるなら、ばうわうさんの痛みにも関心を持たれても良いのではないかと、僕は思うんですよ。

まあ、井筒亭さんにしてもナリマツ君にしても夜久さんにしても、ばうわうさんに絡んだ意見の相違で仲違いをするなんてのはあまりにもバカバカしいので、そんな気持ちはこれっぽっちもないことだけは強調しておきます。





God Will / Holy Cole Trio


23:25追記。

えー、再び追記です。はい。

ぎゃー、井筒亭さん、やめちゃったんですか?ホントに?

げー、ショックです。ハイ。僕のせいですね。ううう。

でも何でそんなに突然やめちゃったんですか?僕が何か致命的に井筒亭さんを不快にするようなことを言ってしまったのでしょうか。

一つの行動に対しての問題提議という考えで日記を書いたのですが、議論に入る前に切り上げられてしまったようで、非常に残念です。

先ほども書いた通り、井筒亭さんも夜久さんもナリマツ君も、全然攻撃するつもりも傷つけるつもりもなかったので、非常に困惑しております。はい。

また、最新の井筒亭日記に書かれているような、「無視していれば一番」とは僕自身が思っていないということは、僕の日記を読んで頂ければお分かりになると思うのですが。

いやー、参ったな。どうしよ。

うーん、でもとりあえず、僕の文章が不快だったことは間違いがないと思いますので、お詫びします。申し訳ありませんでした。

とにかく、井筒亭さん、早く戻ってきてね(本気)。お願い。








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