真夏の夜の夢 思うこと  Summer Edition



1997年7月14日(月)


Purple Avenue / Holy Cole Trio

今日カイシャから帰ってきて、ボーッとテレビを眺めたりしながら、去年の夏のことなんか思い出していた。

ある大学院生が、毎日毎日必ず僕の日記を読んでくれて、いつも励ましのメイルをくれたり、時には叱咤激励したりしてくれた。自分では日記は書いていなかったけど、いつも読んでいてくれた。

彼はもう卒業してしまい、その後彼からはメイルがこないので、恐らく繋いでいないのだと思うんだけど。

あ、武市さんのことじゃないですよ。夜久さん。彼もどうしてるんでしょねー。

彼はいつも、僕が(当時の)日記リンクスでのトラブルについて書くと、「つまらない、つまらない」と言って僕を叱ってくれたなー、なんて、ふと思い出してみたりして。彼とは同い年なのに、いつも彼が兄貴みたいで、暴走する傾向が強かった僕を元気づけてくれたっけなあ。もし読んでいたらボタンぐらい押すように>松●さん

僕の日記はいつも猿人からの人とそうじゃない人が半々ぐらい(ボタンによる集計)なので、猿人以外から来ている約半数の皆さんには全く意味不明であり、しかもさぞかしつまらない日記であっただろうと、去年の彼の言葉を思い出しながら考えたりしていました。

さてさて、前置きはそれぐらいにしておいて、ちう訳で、僕の想像よりもはるかにシリアスに僕の日記に反応されている方々がいたのでちょっとビックリしていたりする訳です。

今日は実家に泊まる約束をしていたんだけど、書き逃げになってしまうとまずいのでとりあえず帰ってきて、あちこち巡ってみました。

メイルも随分もらいましたよ。ボタンの無茶な連射ももらったりしました。で、もらったメイルとぐるっと巡ってみた範囲での僕の感想は、まあ賛否両論というところかなって感じなのですが、僕の今の気持ちに一番近いのは、難破阿呆船かなって感じです。

去年の夏にイヤって程経験したあの荒廃しきった虚脱感をすっかり忘れて、つい日記上で議論を持ちかけたりしたのが失敗なのかも知れません。yoshidaさんの書かれているとおり、僕達はお互いの価値観に基づく主観を誠実にぶつけあい、意味もなく傷つき、疲れて行くだけなのですよね。結果は見えていたはずなのにまた同じことを繰り返してしまいました。 僕の中に人間としての愚かな血が流れ続けるかぎり、いくら割り切ろうと思ってもそれはなかなか困難なのかも知れません。一度議論を始めてしまった人間としては、自分から「言い逃げ」することは本意ではないので、行くところまで行こうと思います。ただ、去年の教訓を生かして、あくまでも冷静に書いていきたいと思います。もし僕が露骨に熱くなっているようでしたら、新屋さん、僕に冷たい水をぶっかけて落ち着かせてくださいねー。





Smile / Holy Cole Trio


で、日記上で僕の発言に絡むものをあれこれ拾ってみると、どうも僕の発言のそもそものスタート地点である「一行コメント上での個人攻撃」というレベルから大きく逸脱して、「ばうわうはこんなにひどいことをしているのにどうしてそれを擁護するのか」という、ちょっとヒステリックな方向に話が進んでしまっているように思います。まあ、話題を限定するには、あまりにもタイミングが悪かったということでしょう。

で、話はいつの間にやら「ばうわう強制削除の是非」を問うようなところまで行ってしまっているようで、ちょっとばかりぞっとしたりする訳です。中には「このままなら自分もやめる」というような、半ば脅迫のようなものもあったりして、刺し違えをも拒まないような迫力満点のものもあるわけです。

皆さん口々に「私は日記猿人が大好きだ」と熱く語られる訳です。ところが自分の主張と違うものが出てくると途端に「やめる」という方向に話が行ってしまうのはどういうことなのか、僕にはいまいち良く分からないんですよね。

僕は元来の暴走癖のおかげで(!?)、ずいぶんとあちこちで叩かれました。Niftyでボコボコにされたこともありましたし、web上でも何度も謝罪文を掲載しているような気がします(きゃー。まだ謝ってない人から昨日突然すごく無邪気なメイルをもらって冷や汗をかいていたりすることはどうでも良いのですが)。その結果、「議論」と「ケンカ」の違いを随分と(前に比べたらですよ)理解するようになったように思います。

テキストベースのやりとりで、他人の意見に異議を唱えると、それを受け止める相手にはもの凄く強烈な批判(非難)として届いてしまうことが多いように思います。会って話していれば当たり前のような議論も、冷たい活字で行うことによって思わぬ傷を相手に負わせるものだと僕は思うのです。

僕は過去に於て、自分を非難するような文章をモニタ越しに見ると、体がガタガタと震えることがありました。頭の中が真っ白になってしまい、手のひらにベッタリと汗が出てきてマウスをうまく操れないようなこともありました。

それを承知で議論を持ちかけている僕に、議論の対象となる方への配慮が欠けていたことは事実でしょう。事前にメイル等でもう少し話してからアップするべきだったと思っています。

でも、だからこそ、ばうわうさんを非難するような一行コメントは、嫌だな〜と思ったのですよ。だって、まるでばうわうさんのことも何も知らないような人達も見るような場所に、露骨に個人に対する批判が掲載されている訳ですから。

去年の夏にばうわうさんは思い切り大きな大失敗をした訳ですよね。自分の情熱の塊が結実した日記猿人をスタートしてわずか一カ月もたたないうちに、ばうわうさんはホントに大きな大失敗をしてしまった訳です。

当時ばうわうさんを叱ったりなだめたりできるだけの度量がある人物が存在しなかったというのがばうわうさんにとっての悲劇だったと思うんですよ。井筒亭さんの言うとおり、人間だれにでも失敗はあると思うんですよ。で、その失敗を糧にして再び立ち上がって、前と同じような失敗をしないように学習して行くものだと思うんですよ。

ネットのブラウザが表示する冷たい活字が次々と表示する自分への非難。この衝撃から立ち直るのはホントに大変なことだと思います。たった一人の人間が自分に反論するだけでも結構ドキドキしたりしてしまう僕から考えれば、本当に大変なことだと思います。しかもそれが、自分の一世一代の晴れ舞台でのことであるならば。

偉そうに書いてますが、僕もばうわうさんを追い詰めてしまった張本人だと自覚しています。ばうわうさんが密かに発信していたS.O.S.に僕は全然気付くことができないばかりか、逆にどんどん彼を追い詰めるようなことばかりしてしまったのです。

暴走する管理者に対して、参加者と言うのは冷たいものです。今になって津田さんがどれほど辛い思いをして日記リンクスのCGIを停止したのかが良く分かるような気がします。他の人はどうあれ、少なくとも僕は、今現在僕がせんべいさんや池川さんに対して抱いているようなねぎらいの気持ちというものを、当時のばうわうさんには持っていなかったように思うのです。

何度も書いていますが、僕はばうわうさんが行った不正を認めるつもりは全くありません。彼は意図的に日記猿人の運営を妨害しようと試み続けているのですから、それを擁護するつもりは全くないのです。

ただ、ばうわうさんがどうして何も関係ないような人を傷つけながら、何食わぬ顔で日記を更新するような非道なことをするようになってしまったのか、しかもすぐに誰がやったか分かるような方法でそんなことをし続けるのか、そのことを考えるときに、僕はどうしてもばうわうさんを攻撃することを躊躇してしまうのです。ばうわうさんを攻撃する文章を読むと悲しくなるのです。

昨日の日記にも書きましたが、僕はものすごく個人的なレベルで書いています。僕が日記リンクスに登録したころに、いつも僕をかばってくれ、優しいメイルくれて、暴走する僕を諌めてくれたばうわうさんを、心の底から憎むことができないバカな日記書きだというだけのことです。

僕はひどく個人的なレベルで自分の感情を吐露し続けていますので、皆さんと意見が一致しなくて当たり前だとも思っています。支離滅裂なことばかり書いているかも知れませんので、そのへんはどうぞ御容赦を。

そうそう、一つ肝心な事を書き忘れてました。僕の中の認識としては、夜久さんだけは例外なんですよ。がはははh。そうそう、夜久さんだけはもうなんでもかんでもOKって感じなんです。理由?それはもちろん内緒です。でも、「しょうがないな〜」などと思いつつも、「でもしょうがないかー」と思い読んだりしている訳です。はい。意味が分からないあなたは、「読み込みが足りない」のでしょう(きゃー。懐かしー)。「歴史を学べ」ってところなんですか?きゃー。これが言いたかっただけなのかっっ!








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