真夏の夜の夢 思うこと Summer Edition
1997年7月19日(土)
やさしい気持ち / Chara
日記猿人に関する意見は今後は日記には書かず、伝言板に書くかも知れません。書かないかも知れません。
まあ、またポチポチと書いていきますので、皆さんどうぞよろしく。
Scandal / Original Love
あまり緊張感がなく、平べったい音がのんびりと流れていくのを、このコンサートの趣旨だのスポンサーの都合だのを考えながら聴いていた。
今度は一人の時の演奏を聴きに行こう。
Kiss / Original Love
ドアを開くとその中には吸い込まれるような暗闇とジャズの音、静かに立ち昇るタバコの煙。カウンターにもテーブルにも規則正しく人々が座っていて、僕達を受け入れるスペースはないことを証明していた。
道は人々でごった返している。彼は時折妙にはしゃいでみたりしながら僕達を笑わせたりびっくりさせたりしていた。
結局歩き疲れた僕達が落ち着いたのはどこにでもあるような居酒屋だった。
どんどん飲んだ、どんどん話した。
どんどん飲んだ、終電がなくなった。
どんどん飲んだ、ニナが泣いた。
どんどん飲んだ、ボトルが空いた。
どんどん飲んだ、Yenを聴いた。
どんどん飲んだ、ケタケタ笑った。
どんどん飲んだ、時間を忘れた。
流星 / Saju
揺れながら蒼い磁場を照らし出す水銀灯の明かりの下、スキップをしながら遠ざかる姿、
電話ボックス、
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なんだ、戻って来てみれば、2日休んだだけじゃん。ちょっと立ち直り早すぎか〜。まあ、そんな気もするようなないようなするところですが、まあちょっと試運転しながらって感じで。
平べったい、同窓会のような音を、じっと座って聴いていた。母親の演奏をきちんと客として聴くのは本当に久し振りだった。いつもは弾語りの母がクインテットで演奏し唄うのは、ずいぶんとやりにくそうだな、と正直思った。
この街を象徴するかのような人込みとビルの群れの中を右往左往しながら低音域に歪みを感じるような、一種異様な異物感を耳に感じながらビルの中に呑み込まれて行く。
アスファルトに熱せられた真夜中の新宿の街は、行き場を失った人達が朦朧とした様子で歩き続けている。水銀灯が熱に魘される僕達を青白く浮かび上がらせ、僕は彼の残像を見失わないように早足で歩き続ける。
歩道橋、
デジカメに映し出される夜の熱、夏の始まりの夜の匂い、
一部分だけ明かりの灯る深夜の高層ビル街で僕達が辿り着いたのは、
感傷的猿の、静かな夢。
黒く沈む夢の世界に漂い続ける、
口笛の音。
高層ビル街の真中のパティオのど真ん中で、
音のない空と熱を発散し続ける夜のビルの顔。
耳に響き続ける重低音のYenの声。
ビルとビルの間隙を縫うように夜明けの予兆が空に現れ始める。
蒼い空、蒼いビル、碧い夢、碧い世界。
午前4時。夢の中にココロを残したまま、僕達は碧い世界で別れを告げた。
蒼い空が赤みがかった頃部屋に辿り着くと、留守電が入っていた。
感傷的猿が、僕に話しかけていた。