真夏の夜の夢 思うこと Summer Edition
1997年7月28日(月)
Love for Sale / Hank Jones Trio
Autumn Leaves / Hank Jones Trio
Soon / My Bloody Valentine
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昨夜はニナと、現代の恋人同士の閉鎖性なんてことについて話し合ったりしていたらすっかり眠るのが遅くなってしまい、今日は一日眠かった。
自分の世界を持てない若者はカーナビや車やカラオケやGlobeがないと、愛する人と会話を進めることができないのだろうか。
意識の中心には自分ではなく、コミュニティが居座り、常に集団の機嫌を伺いながら、自分の居場所を確認し、居心地の良いところに腰を下ろして安心する。
内面をさらけ出すことを拒否し表現する手段を持たず自覚もせず。
進化しようという意識を失った若い二つの魂は生殖と飽食にばかり気を取られ。
物質的に充たされることで心の隙間を埋めていくのだろうか。
だとしたら、ちょっとだけ悲しい。
↑夏だけど、さ(笑)。
土曜日にばあちゃんのお見舞いに行くときに、ヒマワリの花束を持っていった。
病室には花瓶がなくて、ナースセンターに聞いてみたけどやっぱりなかった。
しばらく悩んだんだけど、翌日に母に花瓶を持ってきてもらうことにして、
半日ばかり花束のまま耐えてもらうことにした。
翌日は母の都合で、僕の方が先にお見舞いに行くことになった。
よっぽど吉祥寺で花瓶を買って行こうかと悩んだんだけど、結局手ぶらで行った。
ばあちゃんの病室に着いたら、ヒマワリ達はちゃんと花瓶の中で元気そうだった。
看護婦さんがどっかから花瓶を見つけてきて、活けてくれたらしい。
母は、病人にはヒマワリなんかよりももっと淡くて刺激の少ない花を持って行きなさい、と言ったけれども、
昨日ちょっと元気になったばあちゃんの横で元気に咲き誇るヒマワリの花達を眺めていたら、
僕の選択は間違っていなかったな、と、
ちょっと嬉しくなった。
枯れる前に、
次の花を届けなくちゃ。