秋の夜長に 思うこと 自閉編
1997年9月24日(水)
Both YenS / Yen Chang
仕事から帰ってきて、とりあえず缶ビールを開ける。
しばらく呆然としていたら、食欲がなくなってしまい、今夜は晩ご飯抜き。
結局、ニナと二人でナッツをつまみにビールをゴクゴク飲む。
昨日実家に帰った時に持って帰ってきたビデオを見る。
「イカ天」のビデオがあって、嬉々として見る。
たまとかマルコシアスバンプだの人間椅子だのが気持ち良さそうに唄っていた。
見ていて、イカ天をやっていたころはまだ1980年代だったんだってことに気付き、ちょっとだけ驚く。そう言えば、時代が昭和から平成になってすぐにあの番組は始まったんだよな。
ラッシャー木村が審査員で出ていた。
あの頃は良く原宿のホコ天まで、「近親憎悪」を観に行ったりしてたっけ。
今ごろどこで何をしてるんだろう、「近親憎悪」のメンバー達は。
もう一本のビデオは自分のバンドのライブ。新宿の「ジャム」というライブハウスに出たときのもの。
20歳の自分と久し振りに対面して、ちょっとだけ話をしてみた。
20歳の僕はガリガリに痩せこけていて、やけに無愛想で、目がギラギラしていて、なんだか弱々しかった。
緊張感が表に思い切り出ていて、何だかかわいかった。
一生懸命ツェッペリンだのグランドファンクだのジミヘンだのをシャウトしていた。
まだ夢も絶望も、単純な時代の僕は、なんだかずいぶんツルンとした顔をして、歌を唄っていた。
ポールのギターは、やっぱり素晴らしかった。
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