春の麗らの 思うこと 繚乱編


1998年4月13日(月)

Day-in Day-out / David Bowie

低気圧と高温多湿に痛め付けられる一日。

朝は満員のバスが三鷹街道の大渋滞に見事にはまる。額からダラダラ汗を流し、アウシュビッツに送られるユダヤの人々のように口をぱくぱくさせて酸素を求める。

中央線はバスよりもさらに悲惨。途中で気が遠くなってきたので中野で電車を降りてしまう。10分ちょっと遅刻してカイシャへ。

胃の中にたっぷりと異物を詰め込まれたような違和感とこめかみの周辺の痛みがいつまでたってもとれず、どうにもこうにも低気圧モード。

午後には無理して外出したが、やはり高温多湿で倒れそうになる。ぐああああ。こんな巨体で倒れる訳にはいかんのだよ。誰も助けてくれないだろうから(笑)。

ひー、辛いよー。

Round and Round / Ratt

体調は最悪だったが、仕事は妙にはかどり、6時には机の上が綺麗になった。きゃー。こう言う日はさっさと帰るに限る。へたに居残っていると余計なトラブルに巻き込まれかねんからね。さくさくと帰りましょ、さくさくとね。

まだ日が暮れていない西の空を眺めながら駅へと向かう。風が大分涼しくなってきて、気圧も少し上がってきているようだ。大分気分が良くなってきた。寄り道せずに真っ直ぐ帰ろ。

部屋に辿り着いてごくごく簡単に食事を作り、ごくごくあっさりと食事を終える。軽くビデオを観たりしてのんびりと過ごす。はあ。

Come as You Are / Peter Wolf

最近どうもあちこちの日記を読んでても話題についていけないと思ったら、僕は伝言板巡りというのを全然しないせいだということに気付いた。気付いたっていうか、前から分かってたんだけどね。ただ言葉にしてみて改めて認識したって感じ。

あとチャットもやらないなあ。伝言板もチャットも出入りするのは1、2カ所だし、出入りすると言ってもごくたまに顔を出すぐらいで、普段は全然読んでいない。

なぜかと言われれば、あんまり面白くないから。伝言板やチャットで仕入れられる情報はごくごく限られているし、どちらかと言えば軽薄なものが多い(と僕が勝手に思っている)。

確かにみんなでわいわい楽しく、当たり障りのないこと(あることも)を喋りあうのには伝言板やチャットが心地良いのだろうけれども、僕はあまりそういうものを必要としていない(と僕が勝手に思い込んでいる)。

僕がweb日記に魅せられ、二年以上も書き続け読み続けているのは、日記を書くことと読むことによって、本来人間が赤の他人には露出しないような、深層の柔らかくて弱い部分で他人と交わり、理解しあうことができるから。

日記を通じて知り合い、仲良くなった人間同士が伝言板やチャットで親交を深めることに対して僕はなんの異議もない。もちろん素晴らしいことだと思う。でも僕はそれはあんまり好きじゃない。確かに今の僕には十分に伝言板やチャットに顔を出す時間の余裕がないということもあるけれども、もし僕に今の倍の時間が与えられたとしても、僕は伝言板書き(読み)やチャットにはその時間を割かないという確信がある。

僕はその時間があればもっとたくさんの日記を読み、新たな人間関係を構築していきたいと思う。もちろん僕もごく普通の日本人だから、どうしてもコミュニティを作り上げるとそれに蓋をして閉鎖させてしまおうとする傾向はどこかしらにあると思う。でも、僕は極力自分を囲むコミュニティの扉は開いておきたいと思う。誰が仲間で誰が仲間じゃないなんて下らないことは考えずに、素敵な文章を書き、トラブルやトラウマを両手に余るほど抱えたまま魅力的に生きようとする人達と、少しでも新たにコミュニケーションを計ることができるような存在でありたいと思う。

結局こういう僕の傾向っていうのは、現実世界における僕の孤立主義っていうか、一匹狼的な存在を好む部分が顕著に出ているだけなのかも知れないけれど。

でも、これを書いたからと言って、僕が伝言板に書き込んだ時に追い出したり無視したりしないでね(小心者)。それから、ウチのずびずびボードもよろしく。きゃー。


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