春の麗らの 思うこと 繚乱編
1998年4月21日(火)
Mysteron / Portishead
僕は本名でこうして文章を書いている。
立花岳志と言うのはそのまんま僕の本名であって、ハンドルを使って文章を書くことはまずない。
なぜハンドルを使わないかと言うと、考えるのが面倒だったということもあるけれど、やはり最大の理由は自分の文章に責任を負うということだろう。
ただでさえネット上では匿名性が高いのに、そこにハンドルで訳の分からない名前を使って無責任なことを書き殴り、現実の世界では涼しい顔をしているというのは、どうも僕の性に合わない。あくまでも自分の発言は現実の自分とリンクして、きちんと対応できるようにしておかないと何となく気分が悪い。
僕が初めてネットに触れた3年前と較べると、随分とネットにおける匿名性というのは薄まってきてはいるように思うけれども、それでもやはりどこの誰だか分からない人間になりすますということは他の世界に較べて明らかに簡単だよね。
あともう一つ僕が自分なりにこだわっているのが、きちんと過去の文章をサーバー上に残しておくということ。まあ、実名でやるかハンドルでやるか、過去ログを残すか残さないかというのは各執筆者の方々の好みと言ってしまえばそれまでだけれども、日記にしろ伝言板にしろチャットにしろ、言いたい放題言っておいて都合が悪くなるとさっと消してしまうというのは、僕にはやはりどうも馴染まない。
僕も昔はずいぶんとあちこちに迷惑を掛けたし、今読み返すと布団を引っかぶって押入れに閉じこもりたくなるような恥ずかしい文章もたくさんあるけれども、それも自分が自己責任において判断してやってきたことの一部な訳だから、あくまでもできるだけそのままの姿で残しておくのが正しい姿なのではないかと僕は思っているし、実践しているつもりでもある。
仲間内で羽目を外すのはもちろん該当者の皆さんの自由だけれども、webで公開している以上、あくまでも不特定多数に垂れ流しにしているという意識を持ち続けていたいというのが僕の個人的な意見。それが嫌なら隠遁ページで内輪だけに公開するとか、チャットソフトを使って仲間同士で言いたい放題やるとか、それなりの対応ができるのではないかと思う。
まあ、本名だろうがハンドルだろうが、きとんと最後まで自分の発した言葉の尻拭いができればそれで問題はないんだろうけどね。
(c) T. Tachibana. All Rights Reserved. 無断転載を禁じます。tachiba@gol.com
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