春の麗らの 思うこと  繚乱編


1998年5月1日(金)

I Want You / The Beatles


さすがに連休モードでシゴトは暇。

夕方にカイシャの近くの居酒屋でホントに一杯だけ飲んだ。シャチョウとブチョウと新入社員のマット君と。

このマット君、日本語ペラペラの振りをしているのだが、実はかなりの食わせ物。ペラペラと喋るのはいいんだが、こちらが言っていることの意味が分からない時でも分かったような顔をしてしまう。「分からない」と言うことをプライドが許さないのだろう。でもシゴトでそれをやられると非常に困るのだ。

わざわざ僕が英語で説明しているのに、それに対して日本語で返事をしてくる。日本語で説明すると「ハイ、分かりました」と元気に言うのはいいんだけど、全然見当違いなことを平気でやってしまったりする。で、それを日本語で注意するとまた「はい、分かりました」と威勢の良い返事が帰ってくるのだが、それでもまだ訳がわかっていないらしく、とんちんかんなことをやっていたりする。

いわゆる言語オタクというヤツだ。外人さんに時々いる、こういうタイプの人。やたらと難しい漢字を知っていたりして、自分の名前を妙な漢字を羅列した「当て字」でハンコにして喜んだりしている。フランス語、スペイン語、ドイツ語、韓国語、中国語も分かるらしいが、どれも実務レベルでは使い物になっていない。

確かに好奇心が旺盛で何でも辞書を引いて調べようと言う姿勢なんかはすごく良いと思うけど、どうにも見当違いの方向を向いているような気がして仕方がない。

まあ、所詮22歳の男の子ということで、しばらくは様子を見ようと言うことになっているが、何とも心配だ。



Sun King / The Beatles


7時過ぎに居酒屋を出て、吉祥寺でニナと待ち合わせ。

ここのところ吉祥寺で美味しいものを食べてないね、ということで今日は「サンタルチアの店」へ。

赤ワインを1本。料理はフォアグラのパテだのアボガドのサラダだのフリッタータだの魚のソテーだのパスタだの。

久し振りにゆっくり食事をして、ニナともあーだこーだと話をする時間が持ててなによりだった。はー、リラックスリラックス。

その後はカラオケボックスへ。僕は何故かいつもは唄わない、初挑戦の曲ばかり歌って御機嫌でした。ゴダイゴの「銀河鉄道999」とかね。

多忙モードで溜まっていたストレスをかなり発散できたのではないだろか。



Sun King / The Beatles


カラオケボックスを出てフラフラと駅に向かって歩いて行くと、駅前でジャズのストリートセッションをやっていた。

アルトサックス2本、トランペット、ベース、ドラムスという構成なんだけど、紅一点のドラムの女の子がメチャクチャ上手い。

リズムはもちろん抜群なんだけど、女の子のドラムとは思えないパワーがあって、聞き惚れてしまった。

演奏が終わってからドラムの女の子と話をした。ドラムから離れるとごくフツーの女の子。すごく恥ずかしがり屋のようで、褒めるとやたらと照れていた。

普段は平日の夜中に演奏しているらしいが、スケジュールの都合がつかなくてスポット的に金曜日にやったと言っていた。

いや、しかしホントに久し振りに興奮する音だったな〜。

5月2日はSEIBU SPORTSの裏で夕方に、5月4日は第一ホテルの前で、彼女の音が聞けるそうだ。興味のある人は吉祥寺まで足を運んでみては?


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