あなたの温もり 思うこと  不明編


1998年6月25日(木)


100% / Sonic Youth

青白く筋の浮き出す、


骨張った指の間を流れ落ちるように、


僕の涙はあなたの膝の間を流れ、


熱砂の上にぽたりと落ちて黒い染みを作り、


粉々に砕けた僕の夢を乱反射させて行く。




突き上げるペニスの脈に踊らされるように、


波打つ乳房の中心に揺れる紅く硬直する乳首は、


規則的に変則的な円を描き続け、


迸る汗と涙は僕の孤独を絶頂へとせり上がらせて行く。




あなたの口がぽっかりと赤く開いている。


あなたの目が暗闇を赤く照らし出している。


あなたのクリトリスが僕を絶望の淵へと追い詰めていき、


あなたの言葉が僕を限りなく儚い夜の翼へと誘っていく。




汗はまるで僕達の流す粘液のように、


貪り合う僕達の距離を埋めようとするかのごとく、


熱く火照った僕達の恥骨をじっとりと冷ましていく。




屹立した僕の自尊心を、


お前は焦らすように、


嫌らしく舐め上げて行く。


溶けてしまえばどんなに楽なのだろうかと、


銀色の夜に染まる肉体を憂いつつ、


今宵も夜は赤く、


お前の瞳は僕を貫き続ける。








夜に見る夢昼に見て。







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