10:20, Niigata, Asahi 312
僕を乗せた「いなほ6号」は駅に着くたびに乗客を呑み込み、終点の新潟に着くころにはほぼ満席になった。よかったね、JR東日本。
煙るように降り続いていた細かくて優しい感じの雨は、あつみ温泉を過ぎた辺りで止んだ。その後も列車が新潟に近づくにつれて、空は少しずつ明るくなっていく。
新潟で上越新幹線に乗り換える。シートに座って周りをぐるりと見回す。何かいつもの出張と景色が違うと思ったら、周りにやたらと若い女の子が多いのだ。平日だったら車内はスーツ姿の男が中心なのに、やはり休日だからなのだろう。そこら中に若い女の子が肌を露出させて談笑しているので、なんだか妙に緊張してしまう。出張帰りという雰囲気があまり感じられず、結構良いかも。
新幹線は確かに速くて便利だけど、周囲は高いフェンスに囲まれてしまっているし、在来線のように古びた家並みの間を走ることもないので、やはりちょっと物足りない感じを否めない。あまりにも合理主義を優先させると、旅の醍醐味というものはどんどん失われていってしまうのだろう。残念だ。
とは言え、今車窓に見えている越後平野に累々と続く見事な田園風景は、なかなかのもの。国境の長いトンネルに突入するまで、しばらくこの素晴らしい眺めを楽しもうと思う。今、丁度今日初めての太陽が顔を出し、田園がキラキラと輝き始めた。
@Tokyo station, intorelable, incredible hotness. Hot! Hot! Hot!
東京駅に降り立ち、思わずくらっとする。わずか2日間の間にすっかり忘れていた。東京は暑いのだ。
それにしても暑い、暑い暑い。恐らく秋田とは10度以上気温差があるのではないだろうか。天気が良いのはいいけど、この暑さには本当にくらっときてしまう。
携帯のバッテリーが切れてしまったので東京駅の公衆電話からニナに電話。三鷹で待ち合わせをして食事をすることに。今書いている分は、恐らく三鷹のグレ電からの更新となるだろう。
ああ、それにしても東京という街は、なんと騒々しいことだ。静寂に慣れつつあった耳に、喧騒がぐさぐさと突き刺さって、あまり良い気分ではない。
Along Comes a Woman / Chicago
ニナと三鷹の駅で待ち合わせ。ニナの到着を待つ間に駅前の公衆電話から日記を更新。ああ、すっかりモバイラーですなあ。でもホントにPowerBook日記は楽しいぞ。あちこち出歩く時には常に持って歩こう。
ニナと落ち合って駅前のモスバーガーで食事。てれてれ家に戻り、あとは一気に寛ぎモード。最初は六本木に遊びに行こーっ、などと元気なことを言ってた僕も、いつの間にかすっかりお疲れモード。のんびりさせてもらいました。
家に帰ってきてすっかりお疲れ様のPowerBookと家のMacを繋いでデータのSynchronize!をしていたら、ニナがぼそって言った。「昨日の日記、Not Foundだったよ」
慌てて調べてみたら、ぎゃー、やっちゃいました。バックアップを取らずに上書きを。うえーん、しくしく。思わず取り乱してしまい、あちこちに伝言板に書き込んでしまいました。でも、おかげさまでtaitoさんが消失ファイルのソースを送って下さったので、無事一件落着。ホントにありがとうございました。
でも本当にマズイな。日記上で呼びかけたって、このページを読んでくれた瞬間に、古いキャッシュのデータはなくなってしまう訳だしね。やはりちゃんとバックアップの確認は毎日しましょうね。
そんなこんなで、僕の28才最後の一日は終わっていくのであった。
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