真夏の夜の夢 思うこと Summer Edition
1998年7月12日(日)
Kiss / Original Love
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テレビもパソコンもつけっぱなしで眠ってしまったようだ。
激しい喉の渇きを覚えて重い瞼を開く、午前2時30分。
コンタクトを入れていない目に映るテレビの画面は万華鏡のように、
無意味で無作為な映像の連続的変化を僕に投げかけ続け、
パソコンのモニタが放つ青白い光は僕の部屋の青いカーテンに反射してそこだけ生きているような錯覚を覚える。
体を起こし、氷が溶けてグラスに半分残ったウィスキーを一息に飲む。
街道を走り過ぎる乾いた車輪の音が不思議な反響をして僕の耳に届く。
開け放しになった窓からひんやりとした空気が入り込みゴツゴツした感じを喉に与えている。
テレビとパソコンの電源を切ると、プツンという音と共に全てが死に果て、静寂が一段濃くなったことを知る。
スタンドを消して布団に潜り込むと、夜の囁き声が耳に届くような気がして、
カーテン越しに届く微かな青い光をしばらく見つめていた。
やがて瞼の裏側に不思議な模様が幾つも浮かび上がり、
僕は再び眠りに落ちる。