真夏の夜の夢 思うこと Summer Edition
1998年7月21日(火)
8時過ぎに目覚めるも体が動かない。ニナはニナで声がでない。二人揃ってダウン。
ぐだぐだしていると塵芥車がやってきたので、慌てて不燃ゴミを出す。ついでに旧居に行って同じく不燃ゴミを出す。
部屋に戻って一休みして、僕は市役所だの郵便局だの、ニナは病院へ。市役所では昼休み中ということで開いている窓口の数が少なくて長蛇の列。さらに僕の前に並んでいたのがブラジル人のホセさんで、ブラジルからやってきた奥さんの転入手続とやらでやたらと時間がかかる。脚に疲れが溜まっていて立っているのが辛い。
窓口のおばちゃん、「2103号室ですね」って、この辺にそんな高層マンションないってば(笑)。
郵便局に寄って手紙の転送手続を済ませ、バスに乗って帰宅。一服して居間を覗くと、相変わらずの惨状。疲れているはずなのに、むくむくとやる気が湧いてきてしまい、バサバサと片付けはじめる。片付けついでに僕のMacとニナのPCのセットアップを行う。まだスタンドアローンながら、一応二台ともセットアップが完了してまずは一息。午前中にはISDNの引越も終わり、二台ともネットに繋がりました。これで少しはニナの日記の更新頻度が上がるのでしょうか。いや、上がらないだろうな。きゃー。
引き続きバタバタと片付け。いつまで経っても病院に行ったニナが帰ってこないので心配になって携帯に電話。家のすぐそばを歩いて居て、ほどなく負傷兵ニナ帰宅。遅い昼御飯を食べて一息つくと、あっという間に猛烈な睡魔がやってきた。二人揃ってお昼寝タイム。二時間ちょっとの熟睡。
夕方目が覚めて、今度はもう夕食の時間。ずっとコンビニで買って食べてていい加減嫌になっていたので、近所の和食レストランへ。味はまあまあだけど、やっぱりそろそろ自炊したものを食べたいよー。
ちょろっと買い物して帰宅。ニナは再び撃沈。引越のバタバタでニナは大分お疲れの様子。僕はシャワーを浴びてから、Macに向かってちょこちょことページの手直しなど。
あー、まだまだ居間の方は全然片付いてないな。多分スッキリするまでには二、三週間はかかるんだろうな。うーむ、シリアスに考えると辛くなるから楽観的に行きましょう。
まあ、そんな感じで、ようやく家Macからの更新。
あー、明日からまた仕事か。ウンザリだなあああ。
Waltz for Debby / Bill Evans Trio
由来は、「(奥さんは)人生の同行者」ということらしいのだが、これはなかなか素敵な呼び方だと思う。共に人生を歩いて行くというニュアンスは、僕の生き方の基本的なスタンスにも非常に近いような気がしている。
さて、僕も今回晴れて(?)ニナと二人で生活することになった。僕が借りていた六畳一間に二人でギューギュー詰め状態での生活が続いていて、僕の部屋で居候状態のニナも可哀相だったし、誰も住んでいないに等しい部屋にニナが家賃や光熱費を払い続けるのもバカバカしいという、ひどく実務的な理由から一緒に住むことにした。
もちろん一緒に住むのは、光熱費や家賃がもったいないからという理由が最大ではない。最大の理由は一緒にいたいからというのが大前提にあるのだが、我々の場合はもうここ1年半ぐらい、毎日一緒にいたのだから、より良い環境で、より経済的に、より快適に、一緒にいようというのが今回の転居の目的である。
二人で同居するということを知らせると、あちこちから「結婚するの」とか、「籍はもう入れたの」という質問をもらう。
簡単に言ってしまえば我々はまだ籍を入れていない。今のところ、いつ入れるかということも何も決めていない。お互いにそうしようと思う日が来たら、入籍しようとは思っているけれども。
僕にとってのニナは、出会った時からずっとあまりにも自然で何の違和感もなくずっと僕の側を歩いてくれている。僕もずいぶんたくさんの恋をしてきたけれども、こんな気持ちになったのは生まれて始めてで、その気持ちは出会って二年近く経った今でも変わっていない。
ひょっとすると、野原さんの言う「(人生の)同行者」とは、こんな感じなのだろうか、と最近ふと思うことがある。でも、同時にこうも思う。我々は今、お互いに人生の同行者になるための準備をしているのではないだろうか。試行錯誤を繰り返し、時間がゆっくりと流れ、我々がまだ経験したことのないような長い時間を一緒に歩いて行くことを確信したとき、我々は本当の意味で「人生の同行者」となるのではないだろうか、と。
当面は、少しずつ部屋を片付けたり、足りないものを買い揃えたりして、二人の空間をいかに快適にしていくかということを考えていくことになるだろう。仲の良いたくさんの人達に気軽に遊びにきてもらえる部屋にしていきたいな、と思っている。そして、またしばらく時間が経って、機が熟したならば、我々は次のステップへと進んでいくのだと思う。
「人生の同行者」、本当に素敵な響きだが、僕が使うにはまだまだ修業が足りないようだ。
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To Be with You / Mr. Big
有給休暇。
閑話休題。
僕が日常的に読ませてもらっている野原さんの「喫煙日記」において、野原さんは奥さんのことを「同行者」と呼ばれている。