真夏の夜の夢 思うこと Summer Edition
1998年7月23日(木)
being home, no music, noise of the air conditioner
忘れかけた頃に、ふらりと夏が戻ってきた。
雲の切れ目から顔を出す青空があまりに濃くて深くて、
放心して眺めてしまうほど。
昨日の夜に鳴り響いていた雷鳴は、
中途半端に長かった今年の梅雨の終わりを告げるものだったのだろうか。
夏は、胸を張って生きないと、負けてしまう季節だから。
(c) T. Tachibana. All Rights Reserved. 無断転載を禁じます。tachiba@gol.com
夢を失い現実に流されて涙を流していた頃の自分。
そんなに昔のことではない。わずか二年前のこと。
感情を殺し目を閉じて生きることが、
最善の道だと無理矢理信じようとしていた日々。
あの頃は夏が大嫌いだった。皮膚が緩み汗が滴る季節。
真上から照り付ける圧倒的な陽光も、南から吹き付ける熱風も、
全てが疎ましく、全てが嫉ましかったあの頃。
トンネルの向こうの微かな光も見えずに、ただ暗闇の中でもがき続けた頃。
きっと僕は、その時代のことを決して忘れてはいけないのだろう。
夢を再び抱き、進もうとしている今でも。
日記を書きながらふと気付いた。
今日は7月23日。日記猿人の満2歳の誕生日じゃあないですか。
ばうわうさんと池川さんとせんべいさんで作った日記猿人。
一昨年の今日、1996年の7月23日、僕は六本木で、ばうわうさんとせんべいさんと3人で、日記猿人の立ち上げを祝ったのだった。
あれからもう丸二年。誰が今日の僕を、そして今日の日記猿人の姿を想像しえただろうか。
おめでとう日記猿人。ありがとう池川さん、遠藤さん、せんべいさん。
二年前にせんべいさんが言った言葉、少し現実味を帯びてきたのかな。
「10年は続くリンク集にしましょう」