I think therefore I am

真夏の夜の夢　思うこと Summer Edition

1998年8月10日（月）

Paint It, Black / The Rolling Stones

夏休み3日目。
とは言っても、昨日一昨日は休日だったわけだから、今日からが本当の夏休み。5日間の休みの間に何回カイシャから電話がかかってくるか、ちょっと楽しみでもあるし、怖いようでもある。昨日すでに一回シャチョウから電話があったからねぇ、ふー。

朝は6時半過ぎに起床。なんだ、いつもとほとんど変わらない時間じゃん。ちょろっとネットに繋いだりしてから、いつも通り出勤のニナを叩き起こす。昨夜の残飯整理の朝食を並べてニナに食べさせ、生ゴミを出してニナを見送り、ほっと一息。はー、世間の専業主婦の方って、こんな感じなんだろうねぇ。

熱くて濃いコーヒーをいれて飲んで、タバコを一本吸って、さて僕も身支度を。いつカイシャから電話が入るか分からないので携帯をジーンズのポケットにしっかりと入れておく。9時過ぎに家を出て、まずは吉祥寺で銀行等の事務手続き。いくらお盆が近いと言ってもやはり平日の朝の吉祥寺、普段なかなか見られない街並みを興味深く見て回りつつ電車に乗って新宿へ。てくてくと歩いてT-Zoneへ。まだ閉まってる。時計を見ると10時20分。開店11時かあ、結構のんびりしてるんだなあ。

T-Zoneのすぐ隣にある喫茶店で時間を潰すことに。PowerBookで遊ぼうかとも思ったんだけど、ちょいと思い直して作業の下準備などをしこしこと。ちょろっと集中しているとあっという間に11時に。いそいそとT-Zoneに向かう。今日のお目当てはPowerBook 2400用のバッテリー。一ヶのバッテリーで2時間弱しか稼働できないようじゃ、長距離移動の際にちょっと心細いからね、予備バッテリーを買っておこうというわけ。Macフロアーに上がってしばしG3などを冷やかし、目的のバッテリーを探す。おお、あったあった。というわけであっさりとバッテリー発見。今日は予定が詰まっているからさっさと買ってさっさと帰ろうと思いパッケージを手に取ると、値札がちらりと目に入る。ナヌー、26,800円んんん～～っっっｔ！！！！

おいおい、Apple Computerよ、いくらなんでもバッテリー一ヶが26,800円てのは高すぎやしないかね。一瞬一桁間違ってるんじゃないかと思っちゃったよ。ああ、てっきり5,000円ぐらいで買えると思ってたのに。しくしくしくしく。あまりの高さにしばし売り場で呆然と立ち尽くしてしまうワタクシ。でも、やっぱり必要なものだからと意を決し、まずは財布の中味をチェック。ううううむ、現金で買っちゃうと、旅行用に降ろしたお金に影響がかなりあるなあ、ということで、仕方なくカード（しかもリボルビング）で払うことに。何とも納得のいかない買い物で、レジでも悶々としてしまう。そこにふと、PowerMac用の増設RAMの価格表などが目に入ってしまったものだから、あああ、憂さ晴らしの衝動買いですよ、奥さん。64MBのDIMMを2本も。おかげさまで我が家のPowerMac 7500君は今日から176MB搭載っすよ。うーん、喜んでいいんだかどうだか。まあ確かにだいぶスピードも上がったし、NetscapeにもEudoraにもたっぷりメモリを割り当てられるから、タイプ3エラーで落ちることもなくなるだろうからねえ。ああ、でも何だかちょっと後悔。ブツブツブツブツ。

Ruby Tuesday / The Rolling Stones

あいかわらずブツブツ言いながら、大ガード下をくぐって東口に抜けて、某靴屋へと向かう。地下にある大きなサイズの靴売り場をじっくりと見て歩く。僕はサイズが28のうえ、営業で日々やたらと靴を酷使するので、選ぶときはどうしてもデザインよりも機能性を重視しないと、後から大変なことになる。靴擦れで血まみれになった足を引き摺って外回りするのだけは絶対にイヤだからねぇ。

鼻の頭が靴にくっつくぐらいの勢いで真剣に靴を検分していると、店員のオヤヂさんが声をかけてきた。こちらのリクエストを伝えると、奥から何足か見繕ってきてくれた。ミズノとかアシックスとかのスポーツ用品メーカーが革靴も作ってるんだねぇ。靴底はしっかりスポーツシューズのノリで、履き心地もかなり良好。ただしデザインは通り一辺倒というか、やぼったいと言うか、やっぱりイマイチで、目の前に並んでるカッコ良いデザインの靴にどうしても目が行ってしまう。でもここはぐっとこらえて、機能性重視の靴を購入。ついでにそれまで履いてたスウェードがボロボロだったので修理に出して、新しい靴を履いて店を出る。うーん、やっぱり快適だ、こりゃ。さすがスポーツ工学にのっとった靴底。むふふ。

靴屋を出て今度は某洋服屋へ向かう。夏のボーナスのうちで洋服代に割り当てた分から、今日はシャツとネクタイを買うのだよ。

Big and Tallのフロアに一目散に向かう。僕は洋服を買うのが大嫌い。だって、体に合うサイズのものを探してるだけでヘトヘトになってしまうから。ここ数年はずいぶんと大きいサイズのものも増えたけど、それでもまだまだ選択肢は少ない。

シャツを何枚か引っ張り出し、それにネクタイを合わせてうだうだとしていると、ちょっとオカマっぽいお兄ちゃんが声をかけてきた（店員さんです）。靴の時と同じくこちらのリクエストを言い、プロの目で僕の選んだものを見てもらう。あーだこーだとかなり念入りに選び、お気に入りの組み合わせをゲット成功。あー、チカレタ。サラリーマンになって太っちゃってからはすっかり洋服に気を使わなくなっちゃったから、こんなに真剣に洋服選びをしたのは本当に久し振りだ。誰も信じないかも知れないけど、一応元モデルだぜ、俺。きゃー、20キロ以上贅肉がついた今となっては、誰も信じません、こんな戯れ言は。

などとすっかり擦りきれつつある自己顕示欲を見せ付けて、今日のお買い物予定は無事終了。店の外に出ると、さっきまで曇っていた空が徐々に晴れてきて、夏らしい空になってきていた。ふと、前から探していたCDのことを思い出し、Disk Unionに向かうが、目当てのカシオペアの「Mint Jams」はみつからず、あまり長居をするとはまりそうなので電車に乗ってさっさと吉祥寺に戻る。
時計を見るとまだお昼。おお、なんて活動的な一日なんだ（日記も長い長い）。

Street Fighting Man / The Rolling Stones

吉祥寺に戻り細々とした雑貨を幾つか購入。よせばいいのにTower Recordに吸い込まれる。やはり目当てのCDは見つからず、またしても衝動買いでMiles Davisの「In Europe」とBill Evans Trioの「Self Portlait」を買ってしまう。本当はまだ後数枚欲しいものがあったのだが、衝動買いもホドホドにしておかないと大変なので、涙を呑んでぐっとこらえる（全然こらえていません）。「Mint Jams」も結局注文してしまいました（やっぱりこらえていません）。とほほ。

サンロードの回転寿司で昼飯食ってバスに乗って帰宅。ああ、物欲爆発の一日です、ハイ。

Autumn Leaves / Bill Evans Trio

家に戻ってまずは缶ビールを一本ぐいっと（おい）。ほっと一息ついたところでさっそくPowerMacのDIMM増設を開始。カイシャでもしょっちゅうやってますからねえ、もう慣れたものです。何の問題もなく増設完了。筐体を閉じて後ろのケーブルを繋ぎ直していると、携帯がピキピキと鳴る。ついにきたな、カイシャからの電話。

電話は部下のスギモト君から。実に単純な質問だったので、何も問題なく指示を出して終了。電話を切って再びケーブルを繋いでいると再び携帯に電話。今度はブチョウから。某コンピュータメーカーの仕事絡みでトラブル発生とのこと。担当のユウコさんに変わってもらい、トラブルの内容を確認すると、それはトラブルではなくてお客さんの勘違いであることが発覚。指示を出してトラブルは無事解決。再び電話を切り、いよいよ増強Macのリブート。はい、オーケーです。無事176MBの日記専用マシンの誕生です（バカ）。一応PhotoshopだのPainterだのも起動してみて、動作速度を確認。うむ、とてもハヤイ。むふふふふ。

無事増設工事も終わり、今度は買ってきたPowerBookのバッテリーの充電。プラグをコンセントに差し込んでいるとまたカイシャから電話。今度は客先とのトラブルではなくて、社内データベースに関しての質問がユウコさんから再び。簡単に指示を出して電話を切る。覚悟はしていたが、やっぱりずいぶん電話がかかってくるなあ。

ビールの酔いも醒めてきたので、コーヒー飲んでから作業に入る。久々の完全集中で3時間。ふと気付くともう7時半。慌てて夕食の支度。今夜は豚の角煮にしようと思ってたんだけど、この時間から煮込んでも美味しくないので今日は煮込むだけ煮込んで食べるのは明日にすることに決定し、昨夜作った筑前煮、お中元でもらった魚、冷奴、油揚の味噌汁、サラダという簡素メニュー。最近僕もすっかり残り物の使い回しが上手になりました。主夫への道まっしぐらです。ハイ。

全部の用意が整って、あとは魚を焼くだけの状態にしておいてニナの帰りを待つ間に本日の作業の結果を確認する。うむ、満足。そうこうしているうちにニナが帰宅。三つ指突いて（オーバープロデュース）ニナを迎え入れ、冷えたビールで乾杯して夕食タイム。
食後は買ってきたCD聴いたりぐだぐだ喋ったり、日記書いたり。

というわけで夏休み一日目は充実しまくって終了。はー、やっぱり朝起きてから夜眠るまで自分のペースで行動できるって、本当に素晴らしいなー。