秋の夜長に 思うこと  自閉編


1998年9月16日(水)


Waltz for Debby / Bill Evans Trio

目覚めると、台風はもうどこかに行ってしまったかのようだった。

そう、僕は騙されたのだ、台風5号太郎に。

たえさんのようにしっかりと生きようと決意を込めて6時15分に目覚ましで起きる、はずが、ついつい二度寝してしまって結局起きたのは6時45分。くわー、ちゃんとした生活の道はなかなか厳しい。くぅ。

とりあえず朝食作って(というか並べて)食べて、コーヒーいれて飲んで、普通ゴミをまとめて歯を磨いて髭を剃ってニナを起こして着替えて布団の中でのたうちまわっているニナにちゅーして家を出る。雨は降っていない。傘は置いていこうかどうか迷ったが、何となく持っていくことに。風もそれほど強くない。本当に台風が通過したのかと疑うぐらい。

バスに乗ってバスを降りて中央線に乗って電車の中でずっと小説読んで四ツ谷で総武線に乗り換える。四ツ谷の手前でいきなり窓の外が見えないぐらいのどしゃぶりの雨が降り始める。風もものすごい。市ケ谷で電車を降りても猛烈な雨と風。女子高生のスカートがめくれて薄いピンクのパンツが見えた。

傘をさしているにもかかわらず10秒もかからず全身ずぶぬれに。鞄の中に入っているPowerBookが濡れやしまいかとそればかり心配しながらカイシャに到着。PowerBookは無事だった模様。でもそのかわりスーツは上から下までぐっしょり。

ちょろっとミーティングやって9時半過ぎに外出した時にはもう雨は止んでいた。うーむ。午前中は天王洲アイルへ。



午後からはまるで抜けるような青空。どんどん気圧が高くなり、空気が乾燥していくのが分かる。気持ちいいのだよ、これが。湿気さえなければいくら暑くても大丈夫。うん、足取りも軽い。午後は新宿へ。


ちょっとしたトラブルが発生して結局カイシャを出たのは10時過ぎ。何か食べて帰ろうかと思ったんだけど、早く家でのんびりしたくてコンビニで弁当買って帰る。ニナはカイシャの同僚ともんじゃ食べているらしく、まだ帰っていない。もぐもぐと弁当食べてビール1缶飲んで、二週間分の資源ゴミを出してお風呂に入っていたらニナが帰ってきた。

大相撲ダイジェストを流し見しながらニナとあーだこーだと喋り、今日も寝室にPowerBookを持ち込んで寝転がって日記を書いている。


こうして書いてみると、それなりに充実していたようでもあり、漫然と過ごしたようでもある一日。やり残したことはたくさんあるけれども、それなりに気持ち良く眠れそうな一日。




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