秋の夜長に 思うこと  自閉編


1998年10月10日(土)晴れ時々雨後晴れ

休日。8時過ぎに起床。9時から2時前後まで「作業」。セックスシーンを延々と書いていると、変に頭に血が上る。本来セックスについて考えたりセックスをしたりすると性器に血が集中するものなのだが、文章を書くときは文字で女を犯すような感慨がある。病み付きになったらどうしよう。

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新宿にてLionさん、さいか君、neant&えとる、山本Kさん、みやちょさん、wakaさん、hirokoさんと呑む。家を出た途端に土砂降りの夕立。駅につくころにはすっかり止んでいた。おい。

「ゴールデン街オフ」だったのだが、結局ゴールデン街には行かず。僕はまだ一度もゴールデン街には足を踏み入れたことがない。

一次会は餃子のおいしいお店「大陸」でひたすら餃子を食い続け、紹興酒を呑み続ける。この餃子、本当にいくらでも食える。旨い。

neant&えとる両氏とこっそり「作業」について話す。どうやら僕の方が一歩お先にって感じなんだろうか。今度ゆっくり話しましょう>ご両人。

Lionさんの髪型がとても良く似合っていた。イカスぜ。カッコ良かったので手の甲にキスしてみた。うふん。

さいか君とはいつももっと色々話したいと願いつつ、何故かそれほどディープな話をできずに終わってしまう。今度ゆっくりやりましょう>さいか君。

二次会は靖国通り沿いの怪しい居酒屋。何もかもが怪しい。店の中を川が流れていたぞ。流せない「流し素麺機」もあったし。天井も変だったし壁も変だった。おまけにジントニックまで変だった。仕方がないのでリザーブを呑む。

Lionさんの「辛いんだよ〜」は笑けた。僕も久し振りに「酔っ払いオヤヂ」のマネをして、受けてもらう。見たい人は会ったときにその旨申告してください。

みんな疲れているようでテンションそれほど上がらず。個人的にはまったり感を楽しんできた。Kさん眠る。Lionさんも眠る。

ポエムを書かなきゃいけないと言われたので、書く。題は「餃子と枝豆とわたし」

僕の餃子。

カマキリの顔をした僕の餃子。

交尾が終わればバリバリ食べられちゃう。

外はかりっと中はふんわり。

食われる雄は本望なのか。

食べてる雌は本望なのか。

見てても分からないけど、

交尾が終われば食べられちゃう。

男の哀しみ漂わせつつ、

バリバリ食べよう。僕の餃子。

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僕の枝豆。

口の中で繭を作るよ僕の枝豆。

白い糸を吐きながら君の子宮にもぐりこみ、

やがて口から飛び出してくる。

舐めれば濡れるよ僕の枝豆。

噛んだら痛いよ僕の枝豆。

社の森に穴でも掘って、一番奥に隠しちゃえ。

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僕のわたし。

君はだれ、僕のわたし。

どこにいくの、わたしのわたし。

探してくれないの、わたしのたましい。

夢の中まで追いかけていくよ、さまようわたし。

わたしの僕をたわしでこすって、

きたない体を削ってしまおう。

あなたのわたしはあなたに隠れ、

わたしのあなたをふと犯す。

 


 

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