思うこと


1999年5月6日(木) はれ

痛たたたた。

体中の筋肉がまんべんなく痛いのだ。

とは言っても特殊な体位や器具を駆使した格別に激しいセックスをしたわけではない。ジョギングをしただけ、それもたかだか15分。

昨日の日記にも書いたが、ここ半年ほどの異常な仕事の忙しさのせいもあって、体力が著しく低下して、全然疲れがとれない。しかもお酒を飲めばすぐに眠ってしまうので、週末に友達が来たときなんかはいつも悔しい思いをしている。

これは基礎体力をつけなければ、このままでは不健康なこともできないほど不健康な体になってしまう。

ということで、昨日吉祥寺の靴屋でジョギングシューズなど買ってきて、さっそく夕方走ってみた。

学生時代は2年以上ほとんど毎日走っていたし、フィットネスにも通っていたので、気分的には颯爽とスタートをきったつもりだったのだが。。。

すでにスタート直後から自分の足音が敗北を予感させる。「タッタッタッタ」という軽快でリズムにあふれる音ではなく、「ドテ、ドテ、ドテ、ドテ」という地面にめり込みそうな足音に、「ぜーは、ぜーは、ぜーは、ぜーは」という喘ぎ声直前の呼吸がかぶさって、走り出してわずか2分で汗がだらだらと流れ始める。

うちの近くには小川(清流という意味ではなくてホントに小さな川だ)が流れていて、両岸が緑地帯みたいになっているので、川沿いを走る。ドテ、ドテとぜーは、ぜーはを繰り返しつつ。

GW最後の日の夕方、気持ちのよい陽気のせいもあってか、やたらと川沿いを走っている人が多い。結構年配の人がいたりすると恥ずかしい。彼等よりも僕の方が20歳ぐらいも若いのに、僕の方が全然遅いし息も絶え絶えなのだ。

若い人がいたりするとこれも恥ずかしい。自分の肉体の醜さをあざ笑われているような気がするのだ。特に後ろからやってきた若者がさっそうと僕を抜いていってすぐに見えなくなり、見えなくなったと思うと正面から戻ってきたりすると、これはもう相当恥ずかしい。

結局20分走ろうと思っていたのだが、15分でダウン。公園で呼吸を整え、帰りは走ったり歩いたり。やっとの思いで家に辿り着いた時点で、すでに腿がつりそうになっていた。結構ショック。

でも考えてみれば簡単だ。学生の頃の僕の体重72〜3キロ、今の僕の体重92〜3キロ、この体重増加の間、まったく運動なしなのだから、そりゃ体も重くなろう、心肺機能も低下しよう。ああ、何てことだ。

むんっ!でもこれがスタートなのだよ野郎共(最近これはやってるな)、醜い自分と正面向きあわなきゃ、輝く未来は訪れないのだ!、そうだ、そうに決まっているさ。

そんな悲愴な決意を固めつつ、昨夜はお風呂で腿をマッサージ。

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で、今朝の時点で体中筋肉痛。走っただけなのに腹筋背筋太股二の腕全部痛い。おまけに昨夜は寝る前にコーヒー飲んだせいでうまく眠れず、寝不足気味。

でもここでやめると悔しいから今朝も走ってきた。昨日と同じコースを相変わらずドテドテと。やっぱりすごく辛いんだけど、朝6時の武蔵野の景色って、意外と捨てたもんじゃないかも。特に今は新緑がきれいな季節だし、寒すぎず暑すぎずジメジメもしていない陽気だし。

そんなわけで明日も走るのだ。朝6時に起きて走るのだ。ドテドテと走るのだ。

元気になって心行くまで不健康なことをするのだ。朝まで328で踊るとか、徹夜で飲み続けるとか、とてもここでは書けないような物凄いことをするとか(おい)。

さあ、これだけ書いとけば、明日も無理矢理起きて走るだろう。明日で3日目か。土曜日が問題だな(今から心配してどうする)。

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飲酒制限は順調。

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伝言板は当分このまま置いておきます。


 

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