思うこと
1999年7月13日(火) 雨
どうも最近続かないな。毎日書いた方がいいと分かっているのに夜になるとダメだ。記録として後から意味があるというのももちろんだし、みんなにも会えると分かっているのに、ダメだ。
飽きたわけでもないし、嫌なことがあったわけでもないのだが、ダメだ。
早く、梅雨が終わるといい。
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人とたくさん会って、いろいろな話しを聞いたり、したりして過ごしていた日々だ。時間が経つのを忘れて過ごしていた日々だ。今日の今現在はその瞬間から次々と過去に追いやられ、僕のちっぽけな人生の思い出とやらにファイリングされていく。最近、ファイルしなければならないことがとても多いのに、面倒臭がってファイリングをさぼっている。
ああ、なんてもったいないんだ。
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たとえば先週の火曜日。仕事絡みの飲みで、何と「バニーガールがうようよいる店」なんてところに行った。日頃あまり接触することのない、頭の芯からポワーンとした女の子とお話して帰ってきた。
バニーちゃん達の一番色っぽいところは、網タイツのお尻なんだと思った。
でも、多分もう二度と行くことはないだろう。バニーちゃんよ、永遠なれ。
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たとえば金曜日。火吹き男のフルコースを味わう。爪先に火を灯した英国紳士がクルクルとブレイクダンスをし、ベートーベンの歓喜の歌のエンディングに合わせて高く熱く火柱を立てた火吹き男に感動。警官を突き飛ばし、何が何でも最後までやるぞ、と粘った彼の姿勢に乾杯。
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たとえば土曜日。実家に帰って弟とじっくり話をした。こんなにじっくり話をしたのは何年ぶりだろうと思うぐらい、久し振りだった。以前はちょっと照れ臭かったようなことも、お互い面と向かって言えるような年齢に、我々もなりつつある、ということなのだろう。
実家を出て、雨の下北沢へ。T.A.S.に歌姫に会いに。今更ながら、ディーバは天才だったんだ、ということに気づく。
でも天才だろうと何だろうと、歌姫のリアクションは、ちょっと変だ。
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そして今日。今日みたいにひどい雨の日に限って外回りが多かったりする。靴に穴が開いていたみたいで、右足だけびしょぬれになる。今度の週末に靴を買いに行こう。
山手線の新橋駅のホームで、ばしゃばしゃと雨が降り続く真っ昼間に、若い男二人が殴り合い蹴り合いの大げんかをしていた。僕はホームの反対側の電車の中から眺めていたので、詳しい事情はまったく分からなかったが、片方の男が一度相手の襟首を掴んで線路の上に突き落とそうとした時は、さすがにヒヤヒヤした。
さすがに本人も「やばい」と思ったようで、その後は二人してホームの真中でひたすら殴り合っていた。
一瞬、大江健三郎の「性的人間」を思い出した。
夕方から、データベースを作り始めて一気にはまってしまう。結局9時過ぎまでコンピュータにへばりついて延々とデータベースを作っていた。データベースを新規で作るのって、勢いと閃きが必要だな、やっぱり。
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96年のせんべいさんを見習って、僕もPowerBookを持って歩いて、毎日例えば夜の9時になったら、全ての会話を中断して(仕事も中断して)日記を書き始める、という習慣を付けてみようか、などと思う。
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そう言っている先から、明日の夜は歓迎会で飲むんだ、と思い出す。酔うと、日記書かないんだよなぁ。
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今日の体重:93.2キロ(今月の目標:90キロ)←なかなか減らない
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