パラオにて 思うこと 2006


昨日明日

2006年12月15日(金)6日目 くもり

【パラオ旅行記六日目・真夜中のフライト/ヤップ島!/グアムで乗り換え/帰国】

パラオ旅行もいよいよ最終日。最終日と言っても今日はひたすら移動して帰国するだけで、ちょっと寂しい。5年前のパラオ旅行は6泊7日にしたのだが、今回は5泊6日と一日短い日程を組んだ。実際来てみると、やはりちょっと物足りない感じ。もう2日ぐらい足す形が良いだろう。

--

というわけで14日午後10時30分に僕らを乗せたバスが"Palau Pacific Resort"を出るところから15日の日記は始まる。日中盛大に活動して体はくたくたに疲れている。バスは冷房が効いて気持ちが良く、ニナはすぐに眠ってしまった。

僕も眠るつもりだったのだが、窓の外のコロールの景色を最後にもう一度見ておきたくて結局ずっと起きていた。40分ほどで空港に到着。

--

空港に到着するとすぐにチェックイン窓口が開いたので荷物を預けてしまう。荷物を預けて売店で水を買うと今度はすぐにイミグレが開いたのでそのままイミグレへ。

出国手続きが終わるとそのまま手荷物検査になるのだが、たった今買ったミネラルウォーターを没収される。ニナは少し飲んでから没収されたようだが、僕は一口も飲んでいなかった。だったらその場で全部飲み干してしまえば良かった。

結局手荷物検査を終えて搭乗口に入ってから改めて免税店でミネラルウォーターを買い直す。あほくさ。

--

全部手続きが済んで搭乗口のベンチに座って時計を見ると離陸までまだあと1時間半もある。どう考えてもあと30分遅い招集で良いような気がするなあ。

普段ならもう眠っている時間だがまだ頭が働くようなので、昨日の旅行メモを書きはじめる。出国ロビーは最初はガラガラだったが徐々に混み合って来て最後はほぼ満員になる。日本人は少なくパラワンが多い。特に目立つのが高校生ぐらいの子供達がクリスマスのプレゼント包みを抱えてたくさんいる。冬休みを利用してグアムに遊びに行くのだろうか?

--

メモを書く集中力が維持できなくなると本を読んだり居眠りしようと目を閉じたり。そうこうしていると時間になり搭乗口へと向かう。初日にも書いたがコロール空港は建物が新しくなり、タラップの階段を上って飛行機に乗る形でなくなってしまったのは残念だ。あれ、とても風情があって良かったんだよなあ。

飛行機は往きと同じ8割程度の混雑。僕の隣はパラワン女子高生だったのだが、斜め後ろの空いている席に行ってしまった。話しかけようかと思っていたのでちょっと残念。

コロール発ヤップ経由グアム行きコンチネンタル955便は定刻より10分早く午前1時5分に離陸。パラオよさようなら!またすぐ戻ってくるからね〜。

--

飛行機の中ではいつも殆ど寝られず苦労をするわけだが、今回もやはりなかなか眠れない。ただ今回は積極的に体を動かしておいたことも幸いしてか、いつもよりは比較的眠れたような気がする。コロールを飛び立った後飲み物とクラッカーがサービスされたようだが、これは眠っていて受け取れなかった。

コロールを出発して45分ほどで経由地のヤップに到着。ヤップ!ヤップ!!一体どんなところなんだろうか。

日本でネットで情報収集している時に、あるサイトでコロール往きの日中の飛行機が天候不良でヤップに下りて天候回復を待った際、地元の母子が滑走路の外に飛行機を見物に来ていたそうだ。で、そのお母さんは上半身裸だったとのこと。うーん、一体どんなところなんだろう。

飛行機の窓から写したのが上の写真。これだけじゃ何も分からないよね。でも飛行機の中とはいえ、ミクロネシア連邦などという国に上陸したわけです。

ヤップでコロールから乗って来た高校生達は全員下りていってしまった。彼らはパラオ人なのだろうか。それともヤップ人なのだろうか。普段パラオの高校に通っているヤップの子供達がクリスマス休暇で故郷のヤップに戻って来ているという姿を仮定してみた。どうでしょう。

--

高校生達を中心に大分お客が減り、機内に残っているのは1/3程度になる。ガラガラ。昨日ジュンコさんから聞かされていた「半分の乗客が降ろされる」とか鈴木さんが言っていた「待合室は牢屋みたい」という言葉がよぎる。で、アテンダントがしきりに「セキュリティ・チェックをやるので協力してくれ」とアナウンスしている。そして乗客はまず全員が機体左側のABC側の列に移動させられる。コンパートメント内の荷物も全部出されてABC側に。僕らはEとFの席だったので乗客が降りて空いたABC側に移動して座る。

すると誰も人がいなくなったDEF側のシート全てを、乗務員全員でかなり本気にチェックする。要は不審物がないかを確認するのである。コロールから乗って来てヤップで下りた乗客の中にテロリストがいて、自分がヤップで下りる時に爆発物を仕掛けて下りてしまえば無駄に「自爆」せずにテロが実行できるわけで、まあそれは有り得ない話ではない。DEF側のチェックが終わると今度は乗客は全員DEF側に移動させられて乗務員がABC側のシート全てをチェック。

というわけで僕らはヤップ島の待合室に下りることなくセキュリティチェックは終了。今日はたまたまヤップで下りてしまう人が多く、残った乗客は片側に寄って待っていることができたので待合室行きはなかったわけで、半分以上の乗客が機内に残っていた場合には片側に寄って待機ということができないので、その場合半分だけ乗客を降ろすということをするのだな。なるほどねえ。チェック中はトイレの使用も不可でした。

--

セキュリティ・チェックが終わるとヤップからの乗客が乗り込んでくる。一体どんな人達が乗ってくるのかと眠い目を擦りつつとても楽しみにしていたのだが、予想に反して最初に乗って来たのは白人ばかり。しかも1960年代後半から70年代初頭にかけてのヒッピー風の男女で、女性達は頭に花飾りまでつけていて、もうヒッピー度満点である。

ニナが教えてくれたのだが、ヤップにはヌーディストビーチがあり、このヒッピー風の男女はヌーディストビーチへ行って来た旅行者ではないかとのこと。何でそんなこと知ってるのさ。

白人さん達に続いていかにも地元ヤップ人という感じの人々が乗り込んで来る。おばちゃんは民族衣装の派手な帽子を被っていてなかなか素敵。オッサンはビーサン履きで乗り込んで来た。うーん、ヤップ島、日中に上陸してみたかったなあ。

--

ヤップからの搭乗が終わり再び飛行機は離陸しグアムは向かう。こちらも順調なフライトで定刻よりちょっと早めにグアムに着く。午前4時過ぎのグアム到着だが、グアムは一時間時間が早いので現地時間は午前5時過ぎ。到着ロビーに着くと免税店が全部開店していて普通に営業していたのにはビックリ。夜は6時ぐらいに閉店してしまうくせに、なんでこんな朝早いわけ?

ニナが喫煙したいというのでコーヒーショップへ行ってコーラを飲む。眠くて朦朧としていると窓の外が少しずつ明るくなってきた。ああ、朝だ。コーヒーショップの客はほぼ全員日本人。この後の東京行の搭乗口が目の前にあるせいもあるだろうが、それだけではあるまい。グアムは本当に日本人だらけである。

--

コーヒーショップを出て搭乗口のベンチで時間を潰し、時刻通りに搭乗。コンチネンタル961便、成田行き。今回は往復で合計5回飛行機は離着陸したわけだが、一度も遅れが出なかったのはラッキーだった。いつもこうだと良いのだが。961便も7〜8割の混雑。

機内に入って席に落ち着いたらすぐに眠り、離陸直前まで30分ほど熟睡した。これで大分体が楽になった。グアムは今日も良い天気だ。

離陸後しばらくして朝食が配られる。ホットケーキかスクランブルエッグのチョイスなのだが、僕らは機体の最後尾近くだったため、ホットケーキが売り切れてしまい強制的にスクランブルエッグに。細長いカリフォルニア米が味付けでソテーされていて、その上にスクランブルエッグと厚切りのハムが乗っかっている。美味しくない。

寝たり起きたりして成田へも定刻の9時55分より早めに到着。成田上空はどんよりと曇っていて、いかにも冬という景色。南国に慣れた体には辛そうだなあ。

--

僕もニナもTシャツ一枚のまま成田に到着。そりゃ寒いのは当たり前。建物の中は暖房が効いていて問題ないが、ゲートまでの間や建物と建物を結ぶ電車みたいなヤツに乗る時には寒くて大変だった。

イミグレも無事通過し荷物もあっさり出て来て税関を通って外に出て預けていたコートを受け取りさっそく着込んで冬バージョンになる。

とここで問題が発生。荷物を受け取る時にそれまで手に持っていたお土産とデジカメが入ったDFSの透明のビニール袋をBaggage Claimに置き去りにしてきてしまった。案内所で税関に確認してもらったが届いていないとのことで、Baggage Claimに荷物が残っているかをコンチネンタルに確認してもらうと無事そのまま残っていたとのこと。やれやれ助かった。寝不足で朦朧としているからいつも以上に気をつけないといけない。

残った米ドルを日本円に戻す。レートがずいぶん悪くてビックリ。隣に若い女の子がいて、一緒に旅行に行った友達達に「すっごいレート悪い!すっごいレート悪い!」と叫んでいた。これって営業妨害だよな(笑)。東京に戻って銀行に行って両替することを考えただけでウンザリするので悪いレートでも我慢。今回の旅行では思った以上にカードが使えるようになっていて、キャッシュは思ったほど使わなかった。次回はもう少しキャッシュを減らそう。

--

11時10分の赤坂全日空ホテル行きのリムジンで帰京。グランドハイアット行きが良かったのだが、二時間以上先までバスがないと言われて諦める。バスは僕らを含めて3人しかお客が乗らずガラガラ。多少渋滞したが順調に東京に戻り、12時半過ぎには全日空ホテルに到着。

ホテルの前からタクシーに乗り込んで帰宅。家に着いたのが13時過ぎであった。ただいま〜。

--

ニナがきりん屋さんにカレーを買いに行ってくれ、それを食べてぐったり。しばらくウェブ巡りをしたり新聞に目を通したりしていると朦朧として起きていられなくなる。

で、睡眠導入剤を飲んで15時半に布団に入る。ああ、久し振りの睡眠だ。嬉しいな〜。家の布団はやっぱり落ち着くね。

というわけでこのままこの日は一度も目覚めることなくこの後はずっと睡眠。一日が午後3時半に終わるってのも珍しい。

--

というわけで5泊6日のパラオ旅行もこれで終了。5年ぶりのパラオは思った以上に楽しくて、素敵な時間だった。また頑張ってお金を貯めてパラオに行こう。そうしよう。

--

最後に次回の旅行の際の下準備というか、今回気づいた点を挙げておこう。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

・コンチネンタルのマイル申し込みは、旅行会社に手配時に依頼しておくと楽(ウェブ経由はちょっと面倒)

・5泊6日では短い。次回は7泊8日ぐらいを目指すべし

・現金の両替は帰国時にドルから円に戻すレートが悪いので、使い切る額だけを持っていく。余りそうならカードを切らずに現金を使い切るべし

・オプショナルツアーの申し込みもカードOK。ロックアイランド許可証は現金のみ

・ツアーだと難しいが、帰りの便はやはり何とかしたい。日中のコロール→グアム便を使ってグアムで後泊するなど検討

・タクシーをチャーターしてコロール見学を次回したい(南洋神社、スコウジョウ、KBブリッジなど)

・Carp Island Resortにも一泊してみたい

・フィンは自前のものがあると良い(相当かさばるが大阪カップルは持って来ていた)




↑これは空メイルボタンです。
押すと僕宛にあなたのアドレスだけが記されたメイルが届き、あなたが読みにきてくれたことが僕に分かります。
↑これは日記才人のランキングへの投票ボタンです。
良かったら押してください。ランキングにおけるこの日記の順位が上がります。



(c) T. Tachibana. All Rights Reserved. 無断転載を禁じます。tachiba@gol.com