Break on Through / The Doors
紫色に煙る月が登ってくるとき、僕達の宴も始まろうとしている。Tomorrow Never Knows / The Beatles絹の擦れる音がドアーズに反響して僕は眼の奥に痛みを感じる。
鈍く反響するハモンドの音に合わせて、彼女が踊っているのが見える。
紫色の煙が彼女の姿に淡い被膜を作ったように見える。
潤んだ瞳を僕に向け、指で手招きをしている。
スポットがあたるたびに絹の薄い生地の奥の、滑らかな肌が浮かび上がる。
手に持っていたグラスのペルノを飲み干して、彼女に近づいていく。
細い髪に触れる、彼女が微笑む、ジムの声が横隔膜を刺激する。
汗ばんだ木目の細かい肌から立ち上る香りがペルノとジンの香りと 結合して眩暈を起こさせる。
意識が遠のき、カラダ全体がジムの声に反響している。
叫んでいる。
呼んでいる。
感じている。
触れている。
全てを空にして、
受け入れる。
くるくるくるくるまわるるWhat in the World / David Bowieふるふるふるふるふるえる
ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞうりむしがかべをはう
うううううううわあああああおおおおうううたをうたう
のむのむのむむむむむむううう
いやいやややややるやるやるるるる
うつうつうつそうそう、え、なに?
げへへへへへへ
かえるのたまご
ほてるのといれ
くびすじのにおい
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん
るるるるるるるる
ばいくとがすぼんべとえいがかんとがけとはさみとしたさきごみりめーとるのかんしょくと ちゃいなしんどろーむとえきのといれのらくがきと
かくめいだーかくめいだーかくめいだー
ぶるーむぶるーむるるるるる
わんわんわんわん
なんばーないん、なんばーないん、なんばーないん、なんばーないん、なんばーないん、なんばーないん、
だって今だってこうやってぼくのことみてるのに ちょっとはなれてるだけだからどうしたってそんなにきもちがはなれなくたって こんなにぼくがよろこんでるのにもうすごいかっこよいよきこえてるかな きこえてるよねきっとこんなにとおくてもだってぼくのもってWild Thing / Jimi Hendrix Experience
Wild thing,You made my whole thing,
You made everything mooooooove,
Wild thing,
続いていく、
道が、
どこまでも、
どこまでも、
どこまでも、
どこまでも、
ずっっっと
輪廻交響楽 / 芸能山城組
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Mr. Tambourine Man / The Byrds
フィルターが焦げる匂いが僕の意識を呼び起こす。
今まで眠っていたのか、起きていたのか。
大音量でロヂャーマッギンがメロウしてる。
ちっちゃいサングラス。
みんないつの間にか帰ったらしい、
ジンとフィルタとペルノとワインと汗と体臭。
ソファーではあなたがうずくまるように眠っている。
重い瞼を指で支え、ソファまで何とかたどり着き、
あなたの横に倒れ込み、抱きしめて、意識を失う。
あなたの夢の中に、引きずり込まれるように、
離れないでいられるように。
Kana/
Shimomi
som1973/
フナイ/
稀Jr/
安原/
山本/
狂楽/
わっちゃん
松木/
藤間/
諸星/
赤尾/
松永/
岡田/
江口/
Alice/
うえだ
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