あなたの温もり 思うこと 不明編
1996年10月20日(日)
Song to the Siren / This Mortal Coil
週末にゆっくり家にいて、のんびりと本を読んだり、部屋の整理をしたり、猫と遊んだり。たまにはいいものだな。ずっとここのところバタバタしてたから、ちょっとココロとカラダを休めている。
相変わらず、ジンは手放せないけど(笑)。
みなさんこんばんは。「思うこと」、立花です。
我が家のネコが、ついに自力で窓を開けて脱走するというワザを習得しました。真夜中に表に出ていってしまうので、鍵をかけることを忘れないようにしなきゃいけません。まあ、もともと鍵を掛けてないような、不用心な家がいけないんだけど。
今、僕の横で、段ボール箱の中に潜り込んで眠ってます。夏毛から冬毛に抜け代わろうとしているので、抜け毛がすごいです。黒い洋服なんか着て抱いたら、もうそこら中に毛がついてしまいます。
何を言われているのか分かってるみたいで、「かわいい」とか、「いい子だ」とか言うと、急におとなしくなったりします。ネコもやっぱり褒められるとうれしいのかな。
You Make Me Feel Brand New / Mai Yamane and Haruo Kubota Unit
Pride (in the Name of Love) / U2
Rocks / Primal Scream
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自らの弱さと儚さを吐露した、重い夜が明け、若干のチカラを取り戻したような気がして、
窓を大きく開け、胸一杯に空気を入れてみる。
屋上に登って、タバコに火をつけて、くわえたまま、おおきく伸びをしてみる。
青空に、雲が流れ、真上を見ると、太陽の眩しさに、自らの愚かさが、少しだけ流されていくような、解放感と充足感を得る。
声が聞きたい、我慢できなくなって、電話をしに、部屋に戻る。
ひんやりとした、鋭角の朝が、パジャマの中に、新しい血液を流し込む。
いい朝だ、と、実感し、ドアを閉める。
伝えようとするほどに自分を守るための城壁を築き、言葉が沸き上がらなくなる。
自分の中で、伝えたい言葉が結晶化し、グルグル回転し、徐々に熟成し始める。
無機的な記号の羅列である言葉に、意味が与えられ、栄養が送り込まれる。
時が経ち、言葉は胎盤を離れ、僕のカラダから飛び立ち、あなたへと向かう。
あなたへと僕の言葉が届くのか、途中で途切れてしまうのか、届いても、伝わるのか、無意味なものなのか。
僕の想いが、あなたに伝わることを、
祈るしかない。
甘える癖がつくとどうも弱気になってまずい。
失うことへの恐怖に打ち負かされてしまってはいけない。
守りに入った瞬間に、失うことへの恐怖が首をもたげてくる。
甘えられる状態をスタンダードにしてものを考えてはいけない。
永遠なんて、信じてはいけない。
失われるのが当然で、継続されることは偶然である。
しかし、それは偶然だが、作りあげていくことによってこそ達成される偶然だ。
だからまっすぐに進むことを恐れてはいけない。
愛することに代償を求めてはいけない。
憎んではいけない。
一人で歩くことを前提として、生きていくことを、恐れてはいけない。
強くなければ、愛することはできない。