あなたの温もり 思うこと  不明編




1996年10月29日(火)

Only Happy When it Rains / Garbage





純情さとストレートさの裏に持ちあわせる脆さを全く隠そうともせずに涙をとめどなく流し続けるあなたを見ていて、ココロが洗われていくように感じる。



涙がカラダの中にたまった汚れを洗い流すというのは本当かもしれない。



眼を閉じ、開き、涙がまた溢れてくる。



全ての過失は自分にあったかのように呆然と空間に視線を漂わせたかと思うと、再びはっきりと僕を見て涙が溢れてくる。



そんなことはない、



一緒に歩いているんだから、



痛みは僕も感じなければいけない。



苦しみを、全て理解することはできないかも知れないから、





せめて、そばに、いたい。







The Wagon / Dinosaur jr





疾走感を感じる。自分が走っていることを感じる。頬が心地よく冷えた夜の風によって愛撫されている。銀杏並木がどこまでも続いている夜、隣にはニナがくっついてきている、ベンチに座って話しているのに僕は走っていると実感している。長い間感じていた閉塞感から解放され、月と余命わずかな緑の銀杏の静かな古木の連続とはるか彼方に見えるように感じる天王星の84年ぶりの輝きに導かれて、僕は走っている。自然と微笑みが溢れてくる。カラダを風に向かって解放する。静かな秋の夜に、意味もなく感謝したくなる。







Soon / My Bloody Valentine





月を見ながら一人で歩いていた。

満月を何日か過ぎたちょっと年をとった月のように思った。

いつのまにかすっかり冷たくなった大気の中を、タバコをくわえて一人で歩いていた。

いつもの角を曲がって、家へと向かっていた。

少しだけ風が強くなってきていた。

タバコをくわえたまま、手をスーツのポケットに入れていた。

いろいろなことを、思いだしながら、歩いていた。

楽しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、

いろいろなものが、混然一体となり、僕という生命を形成している。

歩きながら、大きく息を吸って、

吐いてみた。

あなたの笑顔が、思いっきり感じられて、

急に、寒くなくなっていた。

そんな、夜だった。








Nora/ 夜久/ 野原/ 志織/ 石橋/ 武市/ 桂子/ 潮見/ PDPDP/ Akko/ 手島/ som1973

Haru/ shin-ya b/ かおり

Kana/ Shimomi

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