Haru/
shin-ya b/
かおり
nico/
Kana
Shimomi/
安原/
山本/
わっちゃん/
松木/
松永/
岡田/
江口/
Alice
うえだ/
わっきー/
阿部/
おおつ/
たかの/
貞奴
Stay / Shakespeare's Sister
たとえ姿が見えなくても、
声が聞こえなくても、
温もりが届かなくても、
唇を合わせることができなくても、
カラダを重ねて確かめあうことができなくても、
連なる過去が見えなくても、
遠い未来の予想がつかなくても、
たとえココロに大きな傷を負っていても、
ココロが堪え難い苦痛の只中に彷徨っていても、
カラダが明かしたくない過去を背負っていても、
神経が漫然とした不安に打ち拉がれていても、
さまよう手がすがる先を失って空を掴んでいても、
一つになることへの羨望と恐怖が葛藤し、
恐怖が羨望を打ち負かし、理想へのショートカットを拒絶し、
鏡に映る自らの顔に漠然と投写される影に脅えながら、
必死に笑いかけることを義務として怠らず、
プライドと引き換えに傲慢さを売り払い、
訪れる恐怖を振り払うように身を隠し、
存在を訴えることを良しとせず、
奥の間に座し、身体の腐敗することにより、精神の完成と見做し、
純粋さを求めるあまり、腐臭の只中に自らをおき、
貪り食ったものの賎しさに自らを呪い、
嘔吐した瞬間に、吐き出した胃液の美しさに初めて気付き、
喪失感の大きさに呆然とし、
母なる子宮への帰り道を涙を流しながら模索し、
カサカサに乾いた愛を求めてのたうち回り、
乾いた唇に虚飾と欺瞞の言葉を浮かべることにより、
渇きを癒す手段を見いだしたように思う。
瞳を閉じるとき、幾多の思いが駆け巡ることだろう、
唇が重なるとき、あなたは何を思っているのだろう、
虚弱性とエゴの相互依存としての僕の存在が、
あなたにはどのように映っていたのだろう、
乾いた大気の中で眼を閉じ自らを責め続ける、
あなたは今、誰かを愛しているのか、
あなたは今、誰かを欲しているのか、
あなたは今、誰かを必要としているのか、
あなたは今、誰かと歩いていこうとしているのか、
あなたは、
今、
Haru/
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