Song for you
(c) T. Tachibana. All Rights Reserved. 無断転載を禁じます。tachiba@gol.com
ずいぶん長い間雨を眺めることなんてできなかった自分を恥じ
かぜのない日の弱い雨は細い絹の糸のように見えるとふと思う
なつが終わり冷たい雨が降り続け秋が深まるともうすぐにふゆ
あまだれの音を聴きながら想像する青梅街道に降り積もるゆき
めの前が純白の世界に覆われ全ての音を吸収してしまう新雪の
のぞみは車が一台も通らないくらいまで積もり続ける白いゆき
あさ眼が覚めると白銀の世界で子供のように大急ぎで開くどあ
きめの細かい新雪のまだ誰も歩いていない上を歩く時の靴音の
のきしたに置かれた小さな雪だるまには木炭で作られた黒いめ
きみと一緒におおきな雪だるま作って雪合戦してみんなでわあ
ゆめみたいだけど今でも雪が降るととついはしゃいでしまうな
うんどう靴のまま吹き溜まりに足突っ込んだりして完全なばか
じぶんが大人だって忘れて遊んで子供達が悲しむことを考えず
つめたい子供達の視線を感じお詫びの印に一緒に雪合戦などし