春の麗らの 思うこと 繚乱編
1998年4月2日(木)
Dreamtime / Daryl Hall
さっきからマックの前に座っているのに、ちっとも言葉が浮かんでこない。
ぽかん、ぽかん、と、マンガの吹出しのように、漠然と言葉にならないモノを吐き出しながら、僕はマックの前で呆然と過ごしている。
別に落ち込んでる訳でもないし、何かに腹を立ててる訳でもないんだけど、とにかくうまく言葉を紡ぐことができないみたいだ。
まあ、こうやって何か書いているうちに少しは調子が出てくるかも知れないしね。
まあ、たまにはこんなのもいいかね。
Hey Lula / Yutaka Fukuoka
あんまり調子が出ないんで、ちょっと別の場所であれこれと書き散らして戻ってきた。
それでもやっぱり調子がでない。仕方がないから、普通の日記を書く。ある営業サラリーマンの一日。
朝寝坊。慌てて牛乳とサンドウィッチを流し込み、まだ寝ているニナを叩き起こして家を出る。家を出てすぐに昨夜ニナに部屋の鍵を渡したままだったことに気付き、バス停に向かいながら携帯で連絡。郵便受けにいれておいてもらうことに。
通勤電車の中で村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」を再読。前回はあまりにも不可解な部分が多くて読了後に何とも言えない欲求不満が残ったのだが、今回はちょっとだけポイントが掴めてきたような気がする。少なくとも、第二巻から第三巻へ入る時には、かなりの覚悟をして読み始めないとついていけなくなるということが分かった。
仕事。
午前中は社内で打ち合わせやら見積添付の仕様書やら。新人のアメリカ人がやたらと話しかけてきてちょっと閉口する。君は暇かも知れないけど僕は忙しいの、とはもちろん言わずにニコニコ微笑んで話に応じたけど。
昼食はシャチョウとブチョウとスギモト君、それに新人二人と一緒に外食。僕は普段は外食せずに、近所の弁当屋で買ってきたお弁当を事務所で食べる。ごみごみとした店でせっつかれるように食事をするのはあまり好きではない。
午後は神谷町へ。再来週から始まる大きなプロジェクトの打ち合わせ。妙にデカイ会議室に二人きり。この会議室だけでウチのカイシャの半分ぐらいの広さはあるんじゃないだろか、などと妄想を逞しくする。
神谷町は僕の地元である六本木の隣の駅。一カ月以上実家に帰ってないな、ネコと遊びたいな、などとほんの少しばかりノスタルジックになってしまったり。
カイシャに戻ると今度は業者さんが続けてやってくる。中国語環境でのDTPの業者さんとウチのカイシャのロゴマーク入りの手提げ袋を作るための印刷屋さんと、別件でお客さんに出す印刷物を作る為の印刷屋さん。
いつも僕の事務作業をアシストしてくれる女の子が別件で忙しいので、仕方なく自分で自分の世話をする。いつもは判断だけしてこまごまとした部分を女の子に任せてしまっているので、ひどく仕事の進みが遅い。やっぱり専属のアシスタントを入れてもらう時期かも知れん。
比較的早い時間に退社。全然食べたくなかったのにマクドナルドに入ってしまう。別にそれほど美味しくもないのに、どうして時々こうしてマクドナルドに入ってしまうのだろうか。不思議だ。
電車の中で「ねじまき鳥クロニクル」の再読を続ける。やっぱり第三巻は一、二巻とは別物として扱わないと、あちこちを読み落としてしまうようだ。
部屋に戻ってきてからはちょろっとメイル書き、洗濯、風呂、そして日記書き。オフミのページも更新。あ、そうそう、当日の会場に最終的な人数を通知したりもした。
ニナは残業でまだ帰ってきていない。
Shakti / Yutaka Fukuoka
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