春の麗らの 思うこと 繚乱編


1998年4月9日(木)

Lemon Tea / Sheena and the Rockets

昨日(4月8日)の日記はこちらに。

相変わらず超多忙モード。天気も悪い。

しかも夕方からはちょっとしたトラブル発生で走り回ることに。トラブルは完全にウチ側のミス。ミスとも言えないようなミスかも知れん。品質管理の日程管理がメチャクチャになってて、納期当日になって「間に合わない」なんて、ガキじゃないんだから。

120%ふてくされモードのまま、新入社員歓迎会に出ることに。アタマにきていたので一番隅っこの方で黙々とワインを飲み続ける。一人でフルボトル2本も飲んでしまった。

小牧に駐在している、退職自衛官でウチの社員の方とあれこれ話す。これからの時代に僕達は子供を残していくべきか否かなど、かなりシリアスで重い話しも。

店の外でみんなで記念撮影をしたりプリクラ撮ったり(僕は参加しなかったけど)。

いつの間にか冷たい雨が降っている。駅からタクシーで帰ろうと思ったら、財布の中に1,000円しか入っていなくて、仕方なく北裏から雨に濡れて家に帰り着く。

酔いはそれほどではなかったが、トラブルに起因するストレスと、カラダの疲れでぐったり。雨に濡れたのもいけなかったかも。

昨日に続いてニナが足をマッサージしてくれている間に眠ってしまう。何だか不毛な一日だった。

Missionary Man / Eurythmics

新入社員歓迎会で話したことをちょっと整理して書いてみようかな。

子供を作ることに僕は最近疑問を感じている。あくまでも僕が個人的に考えていることなので、どうぞ誤解のないように。

僕は28歳で、彼女がいて、彼女と結婚するのもまあ悪くないなと考えている。結婚に対しては特に積極的でもないが否定もしていない。一緒に暮らしていくならば、法律的な部分もすっきりさせておいた方がお互い楽なんじゃないかぐらいにしか考えていないので、別に特別なこだわりはない。

でも、最近自分が将来子供を作るということに対して、以前よりも消極的な考え方をするようになってきたような気がする。子供を作るのが(自分が産むわけじゃないけど共同作業ってことで)イヤなのではないのだが、どうも僕には自信がないのだよ。

自信がないっていうのは、僕の個人的な環境のこともあるし、あとは今の日本の環境のこともある。

個人的な部分から書くと、僕はきっとこれからもずっと自分のことで手いっぱいで、落ち着いて子供を育てるという行為に対して、納得できるだけの時間や労力を割くことをしないのではないかというもの。

今でも自分は全然発展途上中だと思っているし、一応夢というか野望というようなものもある。5年後なり10年後なりに自分がどういう生活をしているかは今は想像もできないけど、何となく僕は死ぬまでずっと、もっと上の何かを自分の中に求めて生きていくのではないかと思う。子供ができたとしても、結局自分のことばかり考えて生きてしまいそうな気がしてしまう。

もう一つの日本の環境の方は、一個目の話しとも関連するんだけど、どうもここ最近の子供達を取巻く環境というのは、あまり素敵ではないように思えるということ。自然はどんどんなくなって、ストレスを抱えた子供達はゲームに熱中したり塾に追い回されたりして徐々に陰険になり、悪質なイジメがあちこちで発生する。先生もストレスが溜まっていて子供達のイジメに加担してみたり、性犯罪に走ってみたりする。花粉が飛んだりエルニーニョがひどかったりオゾン層に穴ぼこが出来たりして、どんどん世の中がおかしくなっているように感じてしまう。

親として僕が信念を持って子育てをすれば良いのかも知れないけれど、社会全体が歪んでいる中に、無力な子供を放り込んで行くというのが果たして本当に正しいことなのかどうか、僕にはちょっと判断できないでいる。

まあ、まだまだ先の話しだから、考え過ぎといえば考え過ぎなんだろうけどね。


(c) T. Tachibana. All Rights Reserved. 無断転載を禁じます。tachiba@gol.com

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