思うこと
1998年6月29日(月)
そんな日は、ふと意味もなく体をカラカラに乾かしてみたりしたくなる。なんてことはない、午後には水分をとらずに我慢するというだけのこと。
からからに乾いた喉を抱えて家に帰り、たっぷりのお湯を張った風呂にのんびりと浸かる。中で小説を読んでみたりして、体に溜まった水分を全部追いだしてしまおう。
風呂から上がり、すぐにでも水分を補給したいところをさらに我慢して、所用を済ませ、さて、いざ水を。
室温で放置されているペットボトルに口をつけ、一気に喉の奥に流し込む水のうまいこと。冷えたビールを飲んだかのように、ふぅーっと、声を漏らしてしまう。
久し振りに素敵な夜になりそうだ。
Waltz for Debby / Bill Evans Trio
暮れきらない夕暮れの中、しばし逞しく育った太い茎に触れ、夏の夜を想い描いてみたりする。空き地に咲き乱れるヒマワリの大輪の花と、フェンスに絡まる朝顔の密やかな花の対比など。
今年の夏は暑くなると、天気予報が言っていた。
また、夏が来る。
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Daddy's Car / The Cardigans
日曜日の日記はこちらに。
雲の切れ目から顔を出す太陽の威力は絶大であり、もうまもなく僕の頭上に真夏の青空が宿るであろうことを嫌でも認識せざるをえない。
ふと気付くと、ヒマワリの茎はどっしりと太く、背丈は僕よりも遥かに高くそびえ、待ちきれないせっかちな奴はすでに花を開いてしまっている。もうしばらく待たれよ、人生、そんなに急ぐことはない。