真夏の夜の夢 思うこと Summer Edition


1998年8月16日(日)



Reinforcement / The Sparks


昨日の、思うこと 北の国からバージョン第三日目はこちらに。




で、思うこと 北の国からバージョン 第四日目(最終日)


ニナからの電話で目覚める午前4時50分。強烈な眩暈にも似た睡魔が頭にこびりついて離れない。山荘の窓を大きく開くと、冷たい雨に濡れた土と木の匂い、それに夜行性の秋の虫達の最後の囁き声が部屋に飛び込んできて、なんとか目を覚ます。それにしても寒い。とても8月中旬とは思えない。


広い部屋の中に散らばった荷物をパッキングしていく。チェックアウトして分かったのだが、この部屋は一人で使っても三人で使っても一泊朝食付きで5,000だった。なんという安さ。山荘おそるべし。で、6時前には全てのパッキングも終了して部屋の窓を閉めて部屋を出る。胸いっぱいに北国の土と木の匂いを詰め込んでおく。


フロントで缶コーヒー飲んでぼーっとしていると、羊女運転の車がやってくるのでザーザー降りの雨の中乗り込む。それにしても羊女の体力には脱帽。いったいいつ眠ってるんだろうか。


ほどなく車は高速バスのバス停に到着。羊女に別れを告げ、やってきた高速バスに乗り込む。Uターンラッシュのピーク時だけあって、さすがに車内はほぼ満員。この町の朝の気温は19度。寒いはずだ。


2時間弱のバス移動中、雨に煙る北国の森をたっぷりと脳裏に刻んでおく。この景色、僕はとても好きだ。


盛岡でバスから新幹線に乗り換える。新型車両でラクラク。駅弁食べたりグーグー眠ったりしているともう東京。ああ、ついに帰ってきた。


新幹線を降りるといきなりの暑さに眩暈を憶える。絶対にあの北国の町と10度以上ちがうぞ、気温。ホームの上を歩いているだけでもうぐったりなのに、中央線が車両故障かなんかでストップ中。すっかりなごんでいた神経がぞわぞわと逆撫でされていく。くそー、せっかく良い気分で帰ってきたのに。


仕方がないので東西線の大手町まで歩き、中野から中央線(新宿以西は動いていた)に乗り換えてようやく吉祥寺に到着。うー、東京の暑さといきなりの高デシベルストレスに見舞われて一気に不機嫌に。ああ、北国に戻りたい。


吉祥寺でちょろっと食材等を買ってから帰宅。しばしニナと二人で旅の感慨に浸りまくる。あの町の街並みや山並み、それに土と木の匂いは、僕が今まで訪れた中で一番美しい景色だったなあ。ああ、また行きたい(帰ってきたばかりだろうが)。


電話でちょろっと連隊長殿と話したり、洗濯したりで9連休最後の夜を過ごす。それにしても、旅行帰りだというのに、体がそれほど疲れていない。とくに脚は全然楽。やっぱりひどく疲れが溜まっていたんだなあ、と改めて実感。


明日からまたサラリーマンか。うーむ、やっぱり僕は一日も早くきちんと野望を叶えてサラリーマンから脱却しよう。うん、そうしよう、と決意を新たにするのは、単に通勤電車だの外回りだのの生活に戻りたくないというだけのことなのかな。まあ、それでもいいじゃない、決意は決意なんだから、多少動機が不純でも、ね。






 

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