秋の夜長に 思うこと  自閉編



1998年11月14日(土)晴

休日。

抜けるような青空が、カーテンの隙間から窓越しに届く。何度か目を覚まし、その度に窓の外の天気に感動しつつまた眠る。

結局10時過ぎに起き出す。久し振りに体が軽くてすごく気分が良い。ひょっとしたら、燃え尽き状態から抜けたかな。

ニナはまだ眠っていたのだが、あまりに気分が良いのでさっさと行動を開始する。部屋の掃除、洗濯、洗い物などを片付けていく。掃除をしてて鼻歌が出るなんて、すごく久し振りのことだ。

ニナが昼頃に起きてきたので食事をつくる。これまた久し振りのサーディンのパスタ。今回はアルデンテに徹底的にこだわってみました。んまい。

午後も引き続き片付けしたりして過ごす。久々の生産的な休日。

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つるべ落としの晩秋の日が暮れようとする頃になって家を出る。ニナも一緒。バスと電車を乗継いで飯田橋へ。飯田橋の西口で待ちあわせ。

待ち合わせと言ってもオフではない。今日は大学時代の友達との本当に久し振りの飲みなのだ。大木と関口とは卒業以来初めて会うわけだから、約6年ぶり。駅前に集う顔は6年前のまま、集合場所も6年前に学生だったころ毎週飲んでた頃と同じってのが粋だねえ。

という訳で飯田橋の飲み屋でゴクゴク飲む。今日集まった4人のうち、3人までがダブり組という優秀なメンバーで(僕もだ)、みんな卒業後もいろいろと遠回りしていることを確認して見たり。離婚した奴あり、ノイローゼになった奴あり、がむしゃらに過ごしてきた日々だけど、こうして久し振りに顔を合わせて話をすると、それなりに時間がたっていることに今更ながら気付いたりして。

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散々飲んで騒いで、二次会へと移動。ここで真也さんから携帯にメッセージが入っていたことに気付いて電話すると、彼は「ファッショな居酒屋」にいるとのこと。ううううう、何というタイミングの悪さ。分かってれば駆け付けたのに。くー。

などと後悔しつつも我々はカラオケボックスへと吸い込まれていく。大木はそろそろベロベロモードで、やたらとにこやかに笑いつつも何故かニナの靴を脱がせたりしている(不明)。内田は相変わらずのダミ声でがなり立て、関口は無闇にハモっている。完全に学生時代のノリに戻った我々は延々と、延々とカラオケで大騒ぎを続ける。

結局ボックスを出たのは午前2時過ぎ。7時間も唄ってたのか。

大木は明日も仕事だって言ってたな。それにしても、大木には庭師という仕事が、やたらとよく似合う。

みんな、また近いうちに飲もう。

それにしても真也さん、駆け付けられずにゴメンね。タイミング悪かったっす。結構酔っ払ってたしな。近いうちに埋めあわせさせてもらいますので、勘弁してね。








 

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