凍える夜に 思うこと  抱擁編



1998年12月30日(水) 晴

休日出勤。

朝、目覚しが鳴り、体を起こそうとするのだが、妙に体がぎしぎし言うような感じがして起きられない。胃が重くて不快感がある。二日酔いというにはアルコールも残っていないし、気持ち悪くもないのだが、体調は下り坂という感じ。

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時間ギリギリまで布団の中で粘ってから強引に着替えをして出社。今日も消耗戦が続く。モモジさんもブチョウもシャチョウも疲れ切っていて、視線に勢いがない。(順調に行けば)今日で終わりだということを支えにして集中力を維持させる。

昼食後に体調が急降下。全身を悪寒が走り、胃が張り、眩暈と頭痛がする。それでも5時過ぎまでは何とか粘って仕事を続けたが、5時過ぎにどうにも体が辛くなってダウン。早めに帰らせてもらう。

ふらふらしながら帰宅してしばらくビデオを観ていたが、どうにも悪寒と頭痛がひどくなり、居間に布団を持ってきて寝転んでしばらくぼーっとテレビを眺める。

旅先のニナと電話で話していて、体温計が家にあることを思い出して熱を計る。38度8分。

ずいぶん派手に発熱したものだ、と妙に感心しつつ、熱があるということを自覚したら眠くなってきたので、布団を寝室に移動する。これが一苦労。こんなに消耗したのは本当に久し振りかもしれない。

ペットボトルのミネラルウォーターを枕元に置いて、布団に潜り込む。明日は何時まで寝ていてもいいんだ、とおもったら急に嬉しくなり、眠るのが惜しくなる。

それでも不調には勝てずすぐに瞼を閉じる。眠る間際に、そう言えばニナが不在で寂しいとか、詰まらないとか、感じる暇もない日々だなあ、と変な感慨に浸る。








 

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