凍える夜に 思うこと  抱擁編



1999年1月16日(土) はれ

結局昨夜の8時から、今朝の9時までひたすら眠り続けてしまった。朝寝坊すると罪悪感があるが、夜早寝する分には全然罪悪感がなくてよろしい。少し疲れがとれたけど、まだまだダメ。もう一日ぐうたらしよう。

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江口さんの書き殴りを読んでいて、僕も初デートについてちょっと考えてみた。これから仲良くなりたい女の子との初デートの時に行くお店についてってことね。

やはり店選びのポイントとなるのは場所、和・洋・中、値段、雰囲気、味(順不同)ということになるよね、当たり前だけど。

まずは場所についてだが、個人的には吉祥寺が一番好き。価格的にもお手ごろな店が多いし、都心のように商業主義に汚染されてしまっていない、いわゆる温かみのようなものがあって居心地が良い。

渋谷、新宿等は僕は全然店を知らないのでパス。後は六本木か西麻布になるのだが、やっぱりどうも値段が高すぎるのと、チャラチャラした人間が多すぎてイマイチ。

ただ、吉祥寺の問題点は、都心から遠いということ。遠いと言っても新宿からJRで15分もかからないから実際はそんなに遠くはないのだが、たとえば千葉とか神奈川方面に住んでいる女の子なんかを誘うと、結構面倒がられたりする。

和・洋・中で選ぶなら、「初」デートなら洋かな、やっぱり。吉祥寺には気取らないイタリアンの店が結構あって非常に良い。同じ洋でもフランス料理というのはちょっとどうかと思う。値段も高くなるし、気取り過ぎててちょっと初デートには向かないのじゃないかと思う。ビストロっぽいところなら価格的には何とかなるような気もするが、僕自身があまりフレンチは好きじゃないということも大きく影響しているように思う(ソース類が濃すぎるし、イタリアンに較べて素材に手をくわえ過ぎ)。

あえてフレンチに行くなら、西麻布の「Queen Alice」に限る。フレンチにしてはしつこくないし、素材ベースでものを考えているように思えるから。でもここは2人で3万は用意していかないといけないから、とんでもない勇気がいるなあ(というより実現不可能に近い)。このクラスの店に誘うとなると、やはり割り勘というわけには行かないだろうから、初デートで大枚3万払いたいと思うような女の子と出会える可能性っていうのも、まあないんだろうな。

和食でデートってあまりしたことがない。というより、きちんとした和食屋さんをあまり知らないだけなんだけど。和洋折衷の無国籍風の居酒屋なんかは結構行くけど、あれって「和」になるのかな、「洋」になるのかな。「ファッショな居酒屋」なんかを「和」と考えるなら、デート向けなのかも知れない。

中華は安くて美味しくていいのだが、何となく食べることばかりに夢中になってしまい、色っぽい展開にはならないような気がするんだけど、これは気のせいだろうか。

値段は重要なポイントですよね、やっぱり。食事して軽くお酒飲んで、二人で1万円前後じゃないですかね(急に敬語になってるけど誰に向かって同意を求めているんだろう)。奢るか割り勘にするかはその時の雰囲気で判断することになるのだが、奢ることになったとしてもショック死しない程度のところって感じでしょう。やっぱりフレンチはそういう意味でもちょっと厳しいな。和食屋さんも、高いところはえらく高いような気がする(気がするだけかも知れないが)。

雰囲気に関しては、気取ったところはイヤ、それからうるさすぎるところもイヤ。ただあんまり閑散としているのもどうかと思うなぁ。聞えるか聞えないか程度に音がなっていて、怒鳴っているバカモノがいないけどそれなりにひといきれで賑わっている程度がいいな。照明は暗いほうが好き(笑)。て、別に初デートから下心を丸出しにしている訳ではなくて、単に暗いほうが落ち着くから。

あと重要なのは、店員さん達の態度かな。乱暴な対応をするところは論外として、バカ丁寧すぎて鬱陶しい店というのもちょっと困る。せっかくしっとりと会話を楽しんでいるところに割り込んできて、あーだこーだとウンチクを垂れる店員というのも結構いたりするから困る(六本木の某無国籍料理屋の店員なんかまさにその典型。恐らく接客マニュアルに沿った対応なんだと思うのだが、絶対にやり過ぎだと思う)。カップルの客の会話をぶっつりと中断させるような対応は最低だと思う。

については、江口さんも書いているとおり、わざわざ不味いところにいくことはないわけで(これは初デートでなくても行かないよね)、美味いところということになる。僕の場合、まだそれほど親しくない人と会って酒を飲むと、極端に食事の量が減る傾向にある。緊張してということではなくて、ちびちび飲みながら会話を楽しむ方が優先してしまい、ものを食べる方にまで神経が行き届かないんだと思う。

だから、あまりかさの張る料理よりは、ちょこちょこっとつまめるような料理でしかも美味しいところというのが一番良い。オナカに溜まるものは女の子に適当に選ばせて、勝手に食べてもらい、僕は勝手に酒を飲むというのが理想的。相手が飲もうと飲むまいと、僕は勝手に飲む。

僕はあまり知らない店にふらりと入るというのは得意ではない。それが初デートならばなおさら。ハズレた時のことをつい考えてしまうのだよね。初デートで知らない店にふらりと入って最低だったりすると、その後の展開に影響が出そうで(笑)。

うーむ、夕暮時にちょいとお洒落して待ち合わせして初デートって、なんだかいいねぇ。などと無意味に憧れてみたり。考えているうちに変にワクワクしてきたぞ。まずいなこりゃ。

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さて、追記。

午後からはずっと部屋に篭って読書などしつつ、ついに家のMacのHDを初期化。

結局Netscapeの3.04は見つからなかったので、全部まとめて圧縮して数枚のM.O.にバックアップ保存。で、HDを物理フォーマットして、ダメ押しとばかりに「ゼロ」フォーマットまでして完全にディスクを空に。このMacを買って3年にして、ついに初の初期化が完成。なんだかとってもスッキリした気分。

で、システムをインストールして、SCSIのマウンターをFDからインストールして、あとは必要なものをバックアップから復活させて完成。

3年間にたまりにたまったガラクタを処分したせいか、余計なコンパネや機能拡張が一切入っていないせいか、やたらと早くなった。PPPもFree PPPからOT/PPPに変えたせいか、やたらと早い。メイルの受信は1.5倍ぐらい早くなったような気がするぞ。

ずっと調子が悪かったNetscapeも、結局は前から入っていた3.04をそのまま解凍して入れてみたのだが(もちろん初期設定も元通り)、動作がやたらと早くてびっくりしている。うわははは。これは初期化作戦大成功だな。

システムの再インストールやOSのアップグレードは何度かやっていたが、初期化は初めてだったんだけど、これは物凄く効果的だな。無駄なファイルや古くて使えないようなコンパネ/機能拡張類が一掃されて、本当に身軽になったという感じ。

嗚呼、まるでG3のようだよ(大袈裟です)。でもちょっと癖になりそうだな。

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京極夏彦、「絡新婦の理(じょろうぐものことわり)」読了。







 

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