僕はいまiPhoneをいつも3台持って歩いている。もちろん比較のためだ。
去年から使っているiPhone 5sにはソフトバンクのSIMが入っている。
そしてiPhone 6には、先日ブログ記事で紹介した格安SIM、MVNOのIIJ mio(みおふぉん)のファミリーパックSIMが刺さっている。
さらに、iPhone 6 Plusには、別の格安SIM、「ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン」を入れて使っている。
そろそろこのSIMを使い始めて一ヶ月になるので、使い勝手についてレポートしてみたいと思う。
ぷららモバイルLTE 定額無制限プランの格安SIM(MVNO:月額2,980円)で iPhone 6 Plus を1ヶ月使ってみた感想
1. 初期設定がちょっと面倒
MVNOのSIMは、会社ごとに設定プロファイルをiPhoneやiPadにインストールする必要がある。
みおふぉんなどは、会社側が用意してくれたプロファイルをインストールするだけなので簡単なのだが、ぷららモバイルLTE 定額無制限プランの場合はちょっと面倒だ。
Macユーザーの場合、iPhone Configuration Utilityというアプリをネットからダウンロードして、自分でプロファイルを作成する必要があるのだ。
プロファイル作成方法については、こちらのサイトが詳しいです。参考にしてください。
ぷららモバイルLTEの設定方法を解説!iPhoneで使えない人こっちこい!|携帯総合研究所
僕もこのサイトなどを参考にプロファイルを作成したのだが、最初上手く行かずに困った。
サポートに連絡して初期不良の可能性ありとのことで、交換品のSIMを送ってもらったりと難産だったが、2個目のSIMで無事開通。
この初期設定が不慣れな人にはちょっと面倒かもしれない。
2. 音声通話はできないデータ通信専用SIM
ぷららモバイルLTE 定額無制限プランは、音声通話がつかない、データ通信専用のSIMになる。
税込み162円(月額)でSMSオプションを付けることができるが、僕は使っていない。
音声通話はできないが、iPhoneのFace Timeアプリでの通話はできる。
試しにFace Timeで自分のiPhone 5s宛に電話を掛けてみたが、問題なく映像つきで通話ができた。
まだ試していないが、SkypeやLINE、Facebook Massageアプリなどでも音声通話はできるだろう。
なので、意外にもデータ通信専用SIMでも困らないのではないかと思う。
あと、テザリングも問題なくできた。
ただ、テザリングでMacにつないでマックでネットをすると、さすがに重い。
まあ、僕の場合docomoとY Mobileのモバイルルーターがあるので、このSIMでテザリングをするのはよっぽどの緊急事態になったときだろう。
3. スピードはこれぐらい
SIMを入れた最初の日に計測したスピードはこちら。下りは2Mbps以上出ていて快適。
そして今日自宅の屋内で計測した数値がこちら。やはり2Mbps以上出ることが多く、遅くても1.5Mbps以上は出ている。
ちなみにこちらがみおふぉんが刺さっているiPhone 6での計測結果。
そしてソフトバンクのSIMが入っているiPhone 5sだとこんなに出る。
回線によってこんなに数値は違うんだと、驚くことになる。
4. 日常生活ではまったく困らない
さて、数値的にはSIMによって大きくスピードが違うことになっているのだが、日常使いでどう感じているか。
実は、3Mbpsで全然困っていないのだ。
iPhone 6 Plusは、iTunes Matchのモバイルデータ通信時の利用をONにしていて、外出時には音楽を聴きっぱなしにしていることが多い。
あと、写真の美しさが6 Plusは際立つので、多くの場合写真はiPhone 6 Plusで撮っている。
そうなると、撮った写真をSNSにアップするのもiPhone 6 Plusから、ということになる。
メールやメッセージを読む、FacebookやTwitterを読んだり投稿したりする、地図を見る、こういった使い方においては、3Mbpsでまったく不満がない。
僕は偏った使い方をしているがヘビーユーザーなので、ちょっとでも不満があったら、SIMをみおふぉんかソフトバンクに変えようと思っていた。
ところがぷららLTEのSIMは結果として一ヶ月間ずっとiPhone 6 Plusに入ったまま、快適に使えている。
こんな数値でもユーザーは満足なんだなあ、というのが正直な感想。
ただし、僕は動画をほとんど観ない(観るのは自宅のWiFiがあるときばかり)し、ゲームもやらない。
高解像度の動画を長い時間観るなどは、もしかしたらちょっとしんどいのかもしれない。
5. 旅行時に使い倒した日の通信量
ぷららモバイルLTE定額無制限プランのSIMを刺した状態で旅行に出た。
その日はほぼ一日WiFiがない場所にいて、通常よりもはるかに多い枚数の写真を撮り、そしてSNSにアップした数も多かった。
また、高速移動中はずっとヘッドフォンでiTunes Matchの音楽を聴きまくっていた。
その結果1日で482MBを利用していた。
その後旅行を終えて帰宅したときにチェックするのを忘れてしまったのだが、同じ使い方で4日間旅をしたわけだから、恐らく4日で2GBくらいにはなっただろう。
これは、ソフトバンクの3日で1GB制限を軽く突破する数値だ。
前回までの旅で、ソフトバンクのSIMでたびたび1GB制限にひっかかっていたことを考えると、妥当な数値なのだろう。
今回は無制限プランのおかげで低速化することなく、快適に旅を続けることができて大満足だ。
まとめ
僕の使い方においては、ぷららモバイルLTE 定額無制限プランは、この一ヶ月非常に快適だった。
というか、僕の使い方だと、従来のソフトパンクのSIMのスピード感はほとんどオーバースペックなんだと実感している。
回線が速くなるとサイトやアプリなどがどんどん重いデータのものになり、結果として転送量はどんどん増えてしまう。
そのイタチごっこの結果、どんどん通信費用が高くなる。
なんだか、そういう価格とスピードの追いかけっこがバカバカしくなってしまう気分だ。
もちろんMacに接続して本気でブログを書いたり、オンラインストレージ系のクラウドを同期させ続けたりするには、3Mbpsはちょっと物足りない場合もあるだろう。
しかし、iPhone単体で使っている限り、まったくといっていいくらい不満はない。
あと、docomoのネットワークを使っているので、どこにいても繋がる安心感があってとてもいい。
実際ソフトバンクではつながらず、ぷららだけがつながる場所が、旅の移動中には何度かあった。
気に入らなければすぐに解約しようと思っていたぷららLTEモバイル 定額無制限プランだが、当面利用し続けることになりそう。
大人気なのも分かる。納得のクオリティ。
これからSIMをMVNOに変えたいという方の参考になれば嬉しいです。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。