ガランとした部屋を見ていた。
この前までここで生活していたヒトの痕跡があちこち残る。
柱には画鋲が刺さり、換気扇は油に汚れる。
開かれた窓から見えるのは街道の車達の列。
不動産屋のヒトがあれこれ説明している。
ニナが横をチョロチョロ動き回る。
大屋さんが大きな声で何か不動産屋さんに言っている。
もう少しで始められそうだ。
喫茶店の奥まった席で、ふと実感する。
Loser / Beck
Hey Lula / Yutaka Fukuoka
Haru/
shin-ya b/
かおり
Shimomi/
安原/
山本/
わっちゃん/
松木/
松永/
岡田/
江口/
Alice/
うえだ
泳ぎきると岸は雪に覆われ、
寒さに凍えるシマ馬の群れが僕の肌を舐めて暖めてくれる。
失ったものの大きさを嘆き生きるより、
いかに自分が大切なものを失わないよう生きていけるかを、
考えて生きようと思い、
シマ馬の舌に自らの舌を絡ませ、
雪の中にカラダを横たえる。
欲しいものが何かを自覚しない人間はそれを絶対に手に入れることはできない、
振りかざす斧の刃が動脈を切断し、
鮮血の白さに冬の寒さとココロの閉塞を呼び、
馬乗りになったペルセウスの肌の滑らかさが、
雪に混じる白い血の色に彩りを与えている。
愚か者は歌う、聴衆の冷たい視線を気にも留めずに、
愚か者は歌う、ニヤニヤと笑う識者や歌手達の前で、
愚か者は歌う、スポットライトを浴び冷汗をカラダ中にかいて、
愚か者は歌う、死にゆく賢者達の死骸を踏みつぶして、
愚か者は歌う、一人でも愚か者の歌を聴くもののあるかぎり、
愚か者は歌う、卑怯者の耳を潰すために、
愚か者は歌う、
歌い続けろと自分自身に言い聞かせながら。
Nora/
夜久/
野原/
志織/
武市/
PDPDP/
Akko/
手島/
som1973/
フナイ/
稀Jr/
石橋
nico/
Kana