Sour Times / Portishead
It's a Fire / Portishead
ヒマワリ / UA
Walter T. / Walter T. Smith
Haru/
shin-ya b/
かおり
安原/
山本/
わっちゃん/
松木/
松永/
岡田/
江口/
Alice/
うえだ/
阿部
おおつ/
たかの/
貞奴/
珠貴/
小夜野/
織田/
めい/
蛭間/
みやちょ/
ねぎねぎ
4:30起床。
窓の外はまだ真夜中。
六本木の駅は、始発を待つ黒人や白人やアラブ人で溢れ、アルコールとハシシの混ざったような、甘ったるい匂いに、鼻をつく汗の匂いが混じり、むせ返るようだ。
黒人の男達は殆ど日本人の女を連れている。
みんなベタベタと床の上に座り込んでいる。
夏場は僕も朝まで踊ったりするが、どういう訳か冬場は全然そういう気にならない。
異星人を見るような眼で彼らの惨状を見渡す。
圧縮された濃厚な空気が地下鉄の中にそのまま持ち込まれるような気がした。
ニナはまだ行方不明という感じで、ボーッとしている。
地下鉄からJRに乗り換える。待ち合わせの間に二人で缶ジュースを流し込む。
駅についたのは5:57、発車3分前。
見送りもままならないまま別れ、僕は今来た道をそのままUターンする。
どうしてもあの地下鉄にもう一度乗る気になれず別の駅で降りる。
バスに乗ろうと思ったが始発までまだ45分もあった。
駅の方を振り返ると見事な朝焼けが駅全体を真っ黒に浮かび上がらせ、
がらがらの通勤電車の窓の蛍光灯だけが白く浮かび上がっているようだった。
タクシーも全然見あたらないので、
歩いて帰ることにした。
家に戻るころには大分空が明るくなっていた。
起きだしたままの布団を眺める。
しばらく眺める。
布団の上にあぐらをかいて、コンピュータの電源を入れる。
もう少し眠ろうかと思ったがやめて、メイルの整理を始めた。
多いヒトは、今年の春からだけで150通近くのメイルをくれていることが判明、
古いものを改めていろいろと読み返しているうちに、
無性にメイルが書きたくなり、あちこちにメイルを出しまくり午前中を終える。
7月と8月に異常にメイルの数が多かったのは、やはり夏だったからなのか、、、
それとも。
母親が正月用の買い出しにつきあえと言うので午後になって一緒に家を出る。
人間関係とは本当に不思議なもので、あれだけ修復不能と言われた僕と母の関係が、僕が家を出ることが決まってから急速に回復、学生時代の様に和気あいあいとしている。
結局はお互いに意地を張り合っていただけのことなのかも知れない。まあ、あと一カ月弱、気持ち良く共同生活を送りたいと思う。
バスに乗って渋谷へ。相変わらず人が多すぎる。
渋谷市場へ死んだ気で突入したが、思ったほど混雑していない。
とは言っても、身動きできないよりも少しマシと言う程度なんだけど。
最近あんまりみんながデカイデカイと言うので、この齢にしてようやく自分の体格というものを自覚し始めている。
狭い通路がある。人が押しあいへし合いしている。
以前だったら僕は必死にカラダを横にして、買い物カゴをなんとか邪魔にならないようにカラダの前に抱えるようにして、人々の間を擦り抜けようともがいていただろう。
でも、今日は堂々と人込みの中を真っ直ぐに歩いてみた。
おー、人々がよけていく。いや、よけていくんじゃなくて、押しだされていく。
試しに急に止まってみよう。
ほらほら、後ろの人も全部止まった。
ニヤニヤしながらこのように他人様に迷惑をかける行為を繰り返していたら、ちょっと離れた所で母が爆笑していた。じゃあ、これも親孝行の一つだということで、まあ良しとしよう。
なんだかんだで買い物は1時間弱で終了。
僕は両手にビニール袋を四個持ち、バス停の方へ戻る。
交差点の所に、てっぺんにスピーカーのついた立て看板を持った布教活動のキリスト教徒の人達が立っていた。
「神は全てを見ておられます。。。」
毎年同じ人の声だ。これを聞くと年末だなって気がする。
断続的に睡魔が襲ってくるが、眠る気になれずに本を引っ張り出してきてパラパラとめくってみたりする。
昨日ニナは僕の本棚から「死に至る病」と「自殺について」を持っていった。新幹線の中で読むという。
あまり新幹線で読むような本じゃないから、「不思議な少年」も追加してやった。あまり解決になっていないような気が、今日になってからした。
フナイさんの日記に柄谷行人のことが書いてあったことを思い出して僕もなんか持ってたような気がしてひっかき回したが何も出てこなかった。捨ててしまったのか、図書館で借りただけだったのか全然判然としない。
僕は一回目の大学一年生の時に柄谷行人の授業を受けていたんだけど、全然印象に残ってない。最も文芸理論じゃなくて、単なる一般教養の英語(b)だったから、しょうがないか。
結局ばさばさ引っ掻き回した揚げ句、ローレンスダレルの「アレキサンドリア四重奏」の日本語訳を引っ張り出して、一冊目の「ジュスティーヌ」を20ページぐらい読んで飽きる。
「人間には愛情は存在しない」などという大バカな卒論を270ページも英語で書いてしまい、イギリス人の担当教授に「いつかもう少し年齢をとったらまた必ず戻ってきます」などと言った手前、いつかは「黒い本」と「アレクサンドリア」、「アビニョン五重奏」との関係を整理して書かなきゃならないんだけど、とても2、3年でなんとかなるような代物ではないのでまだしばらく放ったらかして置くことに決定。
もしこの大バカな論文を本気で読みたいという奇特な方がいらしたら、メイルで連絡して下さい。フロッピーのコンバートがうまく行ったら、アーカイブにしてお送りします。但し、全文英語ですが。。。
何となくようやく今日から休みに入ったって気分になってきた。
これから何をしようかな。
妙に体力があるのも困ったものだ。
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