Stay / Shakespeare's Sister

羽衣を纏った天使の群れから群青色の涙が零れ落ちる時、

春霞に曇った水平線に近く天王星は銀色に輝き、

コンクリの街に閉じ込められた僕の頭上に、

数えきれないほどの涙の結晶が銀色に輝きながら降り注ぎ、

核融合を併発する白い炎に照らし出されるプラチナの海は、

あなたの降臨を祝福し青銅色に輝く。


振り返るとそこには愛する父と母の、

満面の笑みとゆるぎない絶対的安心感が、

透明の粘膜とともにあなたをやわらかく包み込み、

祝福のラッパと共に天使達は歓喜の歌を囁き続ける。

痩せた背中を丸め両眼をきつく閉じたまま、

心音の中あなたは眠り続ける、

コンクリの街に低く反響し続ける轟音が聞こえないように、

僕はディストーションを思いきり踏み込み、

喉が潰れるまで叫び続けよう、

何者もあなたの眠りを妨げないよう、

ずっと叫び続けよう、

照明の落ちた舞台で一人、

群青色の涙を流しながら、

天使達の合唱に加わって、

歓喜の歌を歌いたい。

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