Teen Age Riot / Sonic Youth

糸のような月が西の空に掛かるころ、

愚か者は支えを失ったようにフラフラとプラットフォームを彷徨い、

西の空に皆既日食の残像を見出そうと目を細める。

不器用に迸る優しさに触れ、祈りの言葉は赤い月を蒼く染め、

モニタ越しに涙が流れそうになる。

軽薄な言葉なぞ掛けることはできない、

あなたのココロの痛みを共有できるはずもないから、

あなたの不安を体験することもできないから、

外野席から眺める野次馬なのか、僕は、

うまい言葉が見つからない夜は、

糸のように細い月を思いだしながら、

モニタの前で放心する。

---