凍える夜に 思うこと  抱擁編



1999年2月3日(水) はれ時々雪

寒い寒い寒い。

どたばたと大慌てで仕事を片付けて、カイシャを出る。6時40分。

大急ぎで駅まで歩いて電車に飛び乗って吉祥寺へと向かう。吉祥寺に着いたのが7時20分丁度。ニナと落ち合い、ちょっと急ぎ足で歩く、歩く。

目的地は吉祥寺、「Silver Elephant」、今日はえんちゃんこと福岡ユタカ氏のライブの日。去年の高円寺のライブは残業で観に行けなかったから、実に1年以上ぶりのえんちゃんのライブ。結構ワクワクしながらライブハウスに辿り着く。

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入口にせんべいさんがいた。やあやあどもどもと合流するが、どうも様子がおかしい。7時半開場のはずが、何故かもうライブ始まっているじゃん。

ライブハウスの入口には、「6時開場、7時開演」と書いてある。えんちゃんのweb siteには確かに7時半開場って書いてあったのに。ぐあー、えんちゃん、間違えたな〜。

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というわけで、とっくにライブは始まってしまっている。地下へと降りる階段の向こうから、すでにえんちゃんのオタケビが聞えてきている。ああ、悔しい、最初から観たかった。

3人でぞろぞろと階段を降りていくと、客先は超満員。すでに立って観ている人もいて、降りていけないような雰囲気なので、踊り場に陣取る。丁度舞台が見渡せる位置。

客先の一番後ろの壁にもたれ掛かっている女性が一名。暗くてよく見えず、てっきりKeedaさんかと思い、目が合った瞬間にニッコリと微笑んだら、実はライブのゲストシンガーの沢樹舞さんだった。舞さんが舞台に上がるまで気づかず、あれ、Keedaさんじゃないのかなー、などとチラチラと見てしまった。さぞ不審がられたことだろう。申し訳ないです>舞さん(読んでません)。

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階段の踊り場に突っ立ったままえんちゃんのライブを聴き始める。が、仕事の緊張感がなかなか抜けなくて、最初はなかなか没入できない。座ってバーボンの一杯でも飲んで少しおしゃべりでもすればリラックスできるんだけど。むぅ。

必死にリラックスしようとタバコを吸ってみたり目を閉じてみたりと試行錯誤を繰り返しているうちに前半の演奏が終了してしまった(泣)。

今日のライブは二部構成なので、間に休憩が入る。客先が明るくなり、人々がざわざわと動きだす。僕らも遅ればせながらビールなどゲットし、僕とニナはしばしだべってみたり。せんべいさんは機材のセットアップ。客席をぐるりと見回してみたが、日記関係者は誰も来ていない様子。

最前列に宮崎さんが来ていて、せんべいさんに話しかけていたので僕らもどもども、と挨拶。相変わらず怪しいゾ(笑)。

しばらくお喋りしたりしているうちに第二部開演〜。ビールとお喋りでようやくリラックスモードに入れたらしい。さて、じっくり聴こう。

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どっぷりと没入してライブは無事終了。沢樹舞さんが舞台に上がっている間のえんちゃんの破顔ぶりがおかしかった。音の感想を言葉にするのはあまり意味がないし、できないので割愛するが、久々のえんちゃんのオタケビを十分堪能できて嬉しかった。

仕事を終えたえんちゃんに軽く挨拶する。「若いのに貫録があるね〜」などと褒められているのかどうなのか微妙なことを言われつつ、近いうちにメシでも、と約束して店を出る。外は寒い寒い寒い。

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せんべいさんとニナと3人ですぐ傍の「珍さんの店」へ。お腹が空いたし寒いしで、どんどん注文し、紹興酒を熱燗でクイクイと飲み、しばし談笑。

吉祥寺の駅までせんべいさんを見送り、我々も帰宅。僕もニナも疲れてしまい、すぐさま布団に直行して眠る。

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村上春樹、「羊をめぐる冒険」読了。






 

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