凍える夜に 思うこと  抱擁編



1999年3月5日(金) はれ

金曜日の夜の吉祥寺の駅前は、大道芸人達が花盛りで、春がやってきたことを感じさせる暖かさの中で火柱を上げる人や、ディキシーに浸る人達、ギターケースの中に座り込んで唄う女子高生、誰も客がいないのに一人で黙々とギターを弾く暗い男の子、ギター2本、ベース、パーカッションと本格的ないつもの連中、と箱庭のような騒々しさ。

火を吹く芸人の傍に立っているだけで、とても熱いということを知った。

--

室井佑月、「血い花」読了(好き)。

--

1999年3月6日(土) はれ のち くもり

畳屋さんが昼過ぎにやってくるというので午前中に起きて、大急ぎで居間の荷物を寝室とベランダに移動する。1時に畳屋さんがやってきて、どっと畳を運びだしていくと、我々も食事のため外出。近所のラーメン屋で食事をしてからぶらぶら千川上水沿いを北裏まで歩き、スーパーで買い物し、レンタルビデオ屋にも寄って帰宅。

家に戻ってきた頃から体調が急激に悪化。直ったと思っていた風邪がぶり返したらしい。

夕方畳屋さんが新品の畳を持ってきてくれた。寝室に移動させた家具を元通りにしなければと思いつつダウン。熱を計ったら38度を軽く越えていたので、居間にムリヤリ布団を二組敷いて倒れるように眠る。

--

1999年3月7日(日) あめ

目が覚めて熱を計ると相変わらず38度。ひたすら眠り、時々目覚めてポカリスウェットをゴクゴクと飲み、また眠り、ニナが作ってくれたご飯を食べ、テレビを観たりしているうちにまた眠る。

熱は夜になっても下がらず。この二日、メイルチェックさえしていない。

--

1999年3月8日(月) くもり

熱が下がらないので会社を休む。昼までひたすら眠り、その後も少しテレビを観たりしつつも断続的に眠り、ポカリスウェットを飲み、風邪薬を飲み、ビタミンCを大量に飲み、また眠る。

夜になって少し熱が下がってきたので、久し振りにビールを飲んでみたが、鼻がまったく効かないので美味しくも何ともない。熱が下がると活字を追う元気も出てくる。少しだけ本を読んだ。まだ日記を書く元気はない。

--

1999年3月9日(火) あめ

もう一日会社を休ませてもらう。熱は微熱程度にまで下がったので、今日は布団を上げてみた。せっかく先週末に畳を替えてもらったのに、それきりずっと万年床というのもちょっと可哀相だなと思って。

無理して動くとすぐに熱が上がるので、のんびりのんびりと寝室に放置したままの荷物を移動したり、先週末から放置されていた洗濯物を片付けたり。

昼食を買いに、近所のコンビニまで。外出は土曜日以来か。何だか外を歩くとまだちょっとフラフラする。もう一息だな。

明日は会社に行こうと思う。

--

4月10日開催予定の「思うこと3周年オフ」については、こちらに(ファイル更新しました)。









Past/Takeshi Tachibana/Future


Reach Me

(c) T. Tachibana. All Rights Reserved. 無断転載を禁じます。tachiba@gol.com