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雑記 なぜ僕はパリに惹かれるのか [2012年夏 ヨーロッパ旅行記 その5]

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2012年8〜9月、ヨーロッパ旅行記、その4。

旅の一つ前の記事はこちら!

ヨーロッパ旅行記の目次はこちら!

2012夏ヨーロッパ旅行記

2012年8月〜9月にかけて、約2週間かけてヨーロッパを旅したときの記事です。行ったのはフランスのパリ、ポルトガルのリスボン、そしてスペインのアンダルシア地方のマルベーリャ、グラナダです。
ホテル情報、レストラン・カフェ情報、ランニング情報、観光スポット情報などが盛りだくさんです!

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パリ行きの飛行機の中で書いた文章です。パリ到着後に読み返すと、到着前の浮き立つ心が良く現れていますね。

公開がタイムリーでなくなったのでボツにしようと思ったのですが、これはこれで味があると思いそのまま公開することにしました。

さっそく紹介しましょう。

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雑記  なぜ僕はパリに惹かれるのか [2012年夏 ヨーロッパ旅行記 その5]

飛行機の中は出来ることが限られているのがいい。

何よりもネットに接続できない点が素敵だ。ネットがあれば5~6時間の時間つぶしなんか簡単だが、ネットがないとそうもいかない。

フライトはまだ後4時間以上残っているが、もう本を3冊も読んだし、ブログも3本も書いた。一時間居眠りもしたし音楽も聴いた。

積極的なインプットとアウトプットに飽きると、することは決まっている。ボーッとすることだ。

で、ぼんやりと、そう言えば、どうして僕はパリに惹かれるんだろうと考えるともなく考えていた。そして思い至ったのが、2冊の小説と、4本の映画だった。

いずれも僕が大学生時代に触れた作品で、僕の人格形成に結構大きな影響を与えたように思う。

2冊の小説とは、ヘンリー・ミラーの「北回帰線」とローレンス・ダレルの「黒い本」だ。

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そして4本の映画とは、ゴダールの「勝手にしやがれ」、アナイス・ニン原作の「ヘンリー & ジューン」、そしてカラックスの2作品「汚れた血」と「ポンヌフの恋人」だ。

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ヘンリー・ミラーとローレンス・ダレル、それにアナイス・ニンはお互い友人であり、相互に芸術的影響を与え合った仲だ。2つの世界大戦の間、1930年代にパリで花開いた自由主義の作家たち。そして舞台はパリだ。

同じ時期、イギリスにはD.H.ローレンスが台頭し、アイルランドにはジェームズ・ジョイスがいた。僕は大学時代英文科に所属していて、この時代の作品にどっぷりはまり、貪り読んだのだ。

4本の映画も、時代はバラバラだが、すべてパリが舞台の作品で、特に現代のパリを舞台にしているカラックスの作品にはまった僕は、大学時代からパリという土地に強く憧れていたのだ。

パリとそこに住む人たちの魅力。それは一言で言えば、「統制と自由」ということになるように思う。

「統制」と「自由」は矛盾するキーワードだが、パリの街を歩くと嫌というほど実感する。

街と建物の統一感に対する人々のこだわりは凄い。地震がない土地で古い建物が残るためもあるが、建物の高さだけではなく、各階の高さ、そしてベランダやバルコニーの高さまでがピッタリ揃っている光景は、何度見ても溜息が出る。

真四角に刈り込まれたシャン・ゼリゼのプラタナスの街路樹も、凱旋門からシンメトリーに広がる街並みも、「統一する」という強い意志がなければ作れない光景だ。

一方で、そんな統制が取れた強い街に生きるパリの人々は、自分をしっかり持ち個人主義で、統一感なんてことはちっとも考えていないように見える。

でもパリの人々はパリの街を強く愛しているし、誇りを持って接しいていて、そのギャップが愛おしく感じられる。

パリの街を歩くとゴミの多さに辟易とする。犬のフンも多い。そして物乞いと浮浪者の多さにも毎回驚かされる。

それでも、「パリの街は美しい」と思わせてしまう強さとしなやかさがパリの街にはある。そして僕はそんなパリの街が大好きだ。

そして先に紹介した2本の小説と4本の映画にも、美しいパリ、統制のとれたパリ、そしてパリの奔放さ自由さがたくさん織り込まれている。

だから僕はパリが大好きだ。そしてパリに生きる人たちの姿も大好きだ。

この文章は、パリ行きの飛行機の中で書いている。だから僕の中のパリの街は最後に訪れた4年前のままだ。

今回はどんな新しい表情を見せてくれるのか。できるだけ多くを写真に収め、そして文章に書きたい。

そう思っている。

旅の続きの記事はこちら!シャルルドゴール空港からパリ市内に苦労して入ったぞ!

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2012夏ヨーロッパ旅行記

2012年8月〜9月にかけて、約2週間かけてヨーロッパを旅したときの記事です。行ったのはフランスのパリ、ポルトガルのリスボン、そしてスペインのアンダルシア地方のマルベーリャ、グラナダです。
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パリのことをもっと知りたい人が読む本

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