意識に膜がかかっている。
12月の半ばから始まった超多忙お仕事モード。家には寝に帰るという表現がぴったりくる、土日も何もないというまさに仕事一本槍の日々。
おかげさまで何とか超多忙モードからは脱却し、今週は有給もとれてずいぶんとのんびりできるようになったのだが、体と心がまだイマイチ元気になりきれていない。
先日せんべいさんと飲んだときにもちょろっと言ったのだが、常に目や耳などの知覚器官や、心の中の揺れを感じるような部分に薄い膜が張ってしまっていて、世の中のの姿や自分が本来感じるべき物事をクッキリと浮かび上がらせることを妨げているように思えてしまう。
こういう状態は今回が初めてではなくて、高校受験だの卒論だのと、日頃の自分のペースを完全に乱してもやりとげたいことがあったりして無理をした後、ブワーッとやってくる脱力感に近いものがあるが、今回は個人的な思い込みを達成するためではなく、単に仕事の責任を果たすためだったので、精神的には余裕があるつもりだったのだが、体が思った以上に疲れてしまったらしい。
少しずつ回復はしているものの、まだ両眼にフィルターがかかっているような気がして、何とももどかしい。
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自分で書いた小説を投稿した文芸誌を買った。4月発売号に、予選通過作品を発表すると書いてあった。
うーむ、楽しみだし不安だし、どっちにしてもすごく緊張するな。今までは、投稿から受賞発表までのプロセスを一切知らなかったから、投稿した後自分の作品がいったいどういう扱いを受けているのか、すでにシュレッダーされてしまっているのか、それとも審査員の人々に読まれつつあるのか、全然分からなかったのだが、とにもかくにもあと2カ月後には、少なくとも予選を通過したかどうかは分かるのだから、ずいぶんと具体的になった。
もう何カ月も自作を読んではいないが、少なくとも予選ぐらいは通過するんじゃないかと、自分では思っているんだけど、どうだろうか。
4月発売の5月号の発売を、指を折るようにして待とう。
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村上春樹、「約束された場所で」読了。
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