自己実現・自己啓発書評

「量子力学的」願望実現の教科書

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量子力学コーチの高橋宏和さん著、「「量子力学的」願望実現の教科書」という本を読んだのでご紹介。

量子力学と潜在意識、願望実現は僕の大好物の分野である。

それらのテーマが一冊になった本を見つけたので迷わず購入して読ませていただいた。

予想通り、いや予想を超える分かりやすくて素晴らしい一冊だった。

さっそく紹介しよう。

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量子力学と人間の意識の共通点

量子力学とは、ミクロの「目に見えない世界」の自然の振る舞いを探求する学問だ。

著者の高橋さんは以下のように説明している。

「量子力学における量子とは、粒と波の性質をあわせ持った、とても小さな物質やエネルギーの最小単位のことです。つまり、すべての根本はエネルギーでできているということです」。

世の中は「目に見える世界」と「目に見えない世界」に分類される。

人間にたとえれば肉体が「目に見える世界」で、精神が「目に見えない世界」になる。

目に見える世界を扱うのが「自然物理学」で、目に見えない世界を扱うのが「量子力学」である。

同じように、我々が住む宇宙も目に見える宇宙と目に見えない宇宙に分類されるという。

人間によって観測できる宇宙は宇宙全体の5%しかなく、残り27%の見えない物資を「ダークマター」、68%の見えないエネルギーを「ダークエネルギー」と呼ぶ。

ダークマターもダークエネルギーも光を反射しないため地球から観測できないのだが、様々な研究によって存在することは確認されている。

見える宇宙が5%、見えない宇宙が95%、この比率に見覚えがないだろうか。

そう、人間の意識のうち、自覚できる「顕在意識」が5%、自覚できない「潜在意識と集合無意識」が95%と、宇宙の構成と人間の意識の構成の比率が同じなのだ。

そして物理学では有名な「ヤングの二重スリット実験」というものがある。

実験の詳細は本書を熟読して欲しいが、この実験からある重要なことが分かった。

それは「観測されない素粒子は波の性質を持っており、観測される素粒子は粒の性質を持っている」こと。

つまり、量子力学的には見える世界は粒子性があり、見えない世界は波動性を示すということだ。

この法則性を我々の「願望実現」に当てはめるとこのようになる。

「願望実現とは、目に見えない意識、イメージ、思考を「認識・観測」すれば現実化する」。

潜在意識側に埋もれていて「意識できていない」イメージや思考を「認識」して「行動」にすることができれば、願望が実現するということだ。

そのために何をするべきかをこの後説明する。

量子力学的「引き寄せの法則」

「波動が変わると現実が変わる」とは良くいわれることだ。

我々人間もエネルギーであり、エネルギーはすべて振動して一人ひとりが固有の周波数で振動し、波動を発している。

波動が合う人同士は「気が合う」という言葉があるように引き寄せ合うことになる。

ラジオの周波数を合わせていくと、特定の周波数で決まった放送局の番組が聞こえるようになるのと仕組みは同じだ。

そして人間が発する周波数はその時の体調や気分、機嫌などによって上下する。

機嫌よく楽しくしていればプラスの波動となってプラスの人々やできごとを引き寄せる。

いっぽう落ち込んだりイライラしていればマイナスとなってマイナスの人々や事象を引き寄せてしまう。

では、願望を実現するためには何をする必要があるのだろうか。

それは明確で、願望が実現している世界に意識を向け、その波動に自分の波動を合わせれば良いのだ。

現実を変えたければ自分が発する周波数、波動を変えれば良い。

これが量子力学的「引き寄せの法則」の原則となる。

「願望」を「意図」に変えるアファメーション

願望を実現させるために本書では「アファメーション」を利用することを提唱している。

アファメーションとは自分の夢や願望をリストに書き出して音読することで潜在意識に夢をインストールして実現に向かわせる手法だ。

アファメーションは多くの人が実践しているが、夢が次々叶う人とちっとも実現しない人がいるのは厳然たる事実。

アファメーションで重要なのは、「願望」を「意図」に変えることだと高橋さんは解説している。

「意図」とは「簡単に実現できそうなことに意識を向けること」だ。

たとえば、

・今晩の夕食はカレーライスを食べよう

・明日は近所に買い物に行こう

・今日は友達とランチをしよう

など。

いっぽう「願望」とは、「なりたい状態」のことであり、現状に満足しておらず「欠乏感」がある状態だ。

・お金が足りない → もっとお金を稼ぎたい

・忙しくて時間がない → もっと自由な時間がほしい

・肥満である → ダイエットしたい

・結婚していない → 結婚したい

という形になる。

願望とは、今すぐには出来ると思っておらず欠乏感があるものである。

つまり、潜在意識では「できない」と思っているから、願望じ現実化しないのだ。

願望を願望のままにせず、意図にすることができれば夢は実現する。

願望を意図にするために必要なことは、イメージするときに臨場感を持って、ありありとリアルに詳細に描くこと。

リアルにイメージすることでエネルギー密度が高くなり、物質化、つまり現実化しやすくなるのだ。

高橋さんは現実化の段階を「絶対に無理だと思っている段階」から「できるかもしれないと思っている状態」、そして「チョロいチョロいと思っている段階」へと8段階に分類している。

「絶対に実現するのだ!!」と強く願うということは、潜在意識ては「できないかもしれない」と怖れているからこそ実現に執着している状態だ。

「そんなの普通にできるよ」と思っている人は潜在意識側も「できて当たり前」と思っているから執着せず、楽々実現していくことになる。

高橋さんは以下のように説明している。

「脳の特徴として、潜在意識は現実とイメージを区別することができないというとが知られています。

つまり、すべての出来事は脳内のイメージで起きているということです。現実に起きているのは物質的なものだと思いがちですが、物事を認識し、体験することはすべて脳内で起こっているイメージなのです」。

自由に未来をありありとイメージし、その未来が「実現して当たり前、チョロい」と思い込むことが、願望実現に何より大切なことなのだ。

行動しない限り現実は何も変わらない

願望を実現するために必要なのは、以下の3つである。

  1. 臨場感を持ってイメージする
  2. 明確に言語化する
  3. 決断して圧倒的な行動力で取り組む

この場合、1と2をどんなに行っても、実際に行動を起こさなければ現実は変わることはない。

行動できない人は失敗やリスクばかりに意識がいく結果、「できない」と感じてしまうのだ。

人間は思考、言葉、行動のベクトルが一致するときに圧倒的な行動力が出る。

「なんとなくしたいなぁ」程度の思考だけでは、夢が実現するはずがない。

「本気でやると決意」し、「本気でやると言葉にして宣言して」「行動に移し、結果が出るまで諦めない」と、思考と言葉と行動が合致したときに、願望は実現するのだ。

まとめ

量子力学的側面から願望実現を捉えた本書は分かりやすく実践にも移しやすく素晴らしい内容だった。

先日書評を書いた「香りが脳を支配する」と組み合わせて実践に移すと最強そうだ。

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さっそく実践に移したい。

最高の一冊でした。

超オススメです!!

「「量子力学的」願望実現の教科書」のチェックはこちらからどうぞ!!

「量子力学的」願望実現の教科書

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