最近自分の中でキラリと光るキーワード、それが「勉強」だ。
大人だからこそ勉強しよう
このブログを読んでくれている方の多くは社会人だろう。
社会人は学生の頃のように、親や教師から「勉強しなさい」と言われることはない。
日々仕事をして対価を稼ぎ生活を維持する。
それだけならば、大人には勉強は必要なかった。
「なかった」と、過去形で書いたのは、今まではそうでも、今後はそうではないからだ。
これからは、「大人だからこそ勉強する」時代になる。
そんな時代だからこそ、本書「年収3000万を生み出すコア学習法」のような大人の勉強術が役に立つのである。
年収3000万円を生み出すコア学習法
午堂 登紀雄 ビジネス社 2011-05-06
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儲けられない勉強は趣味だ
本書で扱う勉強法は、高学歴を得たり資格を取得するためのものではない。
では、何のためのものか。
それは「儲けるための」勉強法だ。
暗記をする。資格を取る。そういった従来の勉強法は、インプット重視でそれはそれで大事なのだが、僕ら社会人の勉強には適さない。
僕ら社会人に必要なのは、「アウトプット重視の勉強法」である。
アウトプットとは、勉強して得た知識が仕事で役立つことであり、
今まで出来なかった仕事ができるようになったり、
仕事の効率が大幅に上がったりすることで、
パフォーマンスが高まることを目指すものだ。
そしてその結果、僕らの稼ぎが良くなり、収入が増える。
それこそが現代の社会人の勉強法だ。
稼げない勉強は「趣味」なのだと理解しよう。
ラーニングリテラシーを高めよう
本書では社会人が勉強する時の「コア学習法」を紹介しているが、個別の学習法と同じくらい大切なのが、「ラーニングリテラシー」を高めることだ。
ラーニングリテラシーとは、「まったく新しいことでは、短い期間で一定レベル以上まで習得できる能力」と定義されている。
このラーニングリテラシーを高めることができれば、何を学ぶにしても、効率良く、しかも高いモチベーションで取り組み、成果を上げることができる。
いわば、「学ぶための心の仕組作り」だ。
この「仕組み」には、多分に精神的なものも含まれる。
たとえば「時代が求める新しい学習分野にビビらず取り組める」というのは、まさに心構えの問題。
僕らは気づかないうちに、どんどん守りに入ってしまう。
その時、未知の分野を勉強するのは、「億劫」であり、「面倒」であり、そして実は「怖い」のだ。
だがそういった心の障壁を取り外すことにより、僕らは幾つになっても、新しいことを学び、前に進むことを怖がらなくなる。
ラーニングリテラシーを身につけることに成功したあとで、是非著者午堂登紀雄氏が提唱する10のコア学習法を学んで欲しい。
ソーシャルの時代の英語後進国民として
社会人の勉強について、学ぶべき分野については各自仕事の内容やステータスなどによって一人一人異なるだろう。
だが、一つだけ確かなことは、これからは英語は絶対に必要になるということだ。
先日Facebookの利用者がまもなく7億人に届くという記事がアップされていた。
そしてそれとほぼ同じ時期に、日本でのFacebook利用者が減少した、という記事も目に留まった。
「減少?」僕は驚いた。
日本のFacebook利用者は2011年6月の時点でまだ300万人程度と、先進国の中ではずば抜けて普及が遅れている。
Facebookが普及しなければいけない訳ではないのだが、7億人がコミュニケーションを取れるオンラインの場で、日本人は300万人しかいないというのは残念である。
だが、欧米では、もはやFacebookなしではSNSを語れないほどその存在は巨大化している。
そしてそれと同時に、グローバル言語としての英語の存在感も圧倒的に大きくなりつつある。
近い将来、ネット上でビジネスをしたいと願う人たちにとって、英語ができないということが、深刻な問題になる日がくるだろう。
その時になって慌てないよう、英語への取り組みは是非始めておくべきだと思う。
午堂氏はこの本の一つの章を丸ごと英語学習に充てている。
それぐらい、これからの社会人にとって、英語は死活問題と捉える人が増えてきているということだと、僕は解釈したい。
まとめ
人は学ぶことを止めた時、進化を止めてしまう。
そして進化を止めた人間は、保守的になり、そして老い始める。
老い始めた人は、往々にして嫉み深くなり、ネガティブになる。
身体が歳を取ることを言っているのではない。
心が夢を見なくなり、前を向かなくなることを言っているのだ。
何歳になっても新しいことにチャレンジして自分を高めていく。
そのためにする勉強は、やりがいがある一方で、最短距離で突き進みたいものだ。
そんな学びたい人に、本書のアドバイスが染みるだろう。
年収3000万円を生み出すコア学習法
午堂 登紀雄 ビジネス社 2011-05-06
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2011年の76冊目の書評としてお送りしました。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。