来月刊行予定の本のゲラが今朝到着した。
次の本のゲラ到着
僕にとっては「やせる「仕組み」で人生を劇的に変える iPhoneダイエット」以来1年半ぶりの新刊となる。
去年の3月1日に書き始めたので、1年以上かかってしまった。
2012年に4冊の本を立て続けに出版した僕は、ひどい脱力状態になり、まったく原稿が書けなくなった。
その状態から、まるでリハビリのように、ちょっとずつちょっとずつ、コツコツと書き溜めてきた原稿が形になった。
編集者さんによると、原稿は430ページ分もあったそうだ。
これは本2冊分である。
430ページ分の原稿をぎゅーーーーーっと濃縮して約半分のサイズにした、とっても濃い一冊。
書き始めた春から秋まではポツリポツリとか書けなかったが、秋からは調子が戻りガンガン書き進めてきた。
今までの僕の集大成となる、気合いの一冊。
皆さまにとって価値ある一冊となるよう、手に取っていただけるよう、最後まで全身全霊でブラッシュアップしたい。
楽しみにお待ちください。頑張ります(^-^)。
ベティーブルーをふと思い出す
(上記画像はこちらのサイトより引用しました)
ゲラのチェックをしていて、ふと20年前に見た映画「ベティー・ブルー」を思い出した。
フランス映画で、作家志望の男性ゾーグとその恋人ベティーの悲しい恋愛を描いた作品だ。
ゾーグは作家志望の男性で、その作品を読んだベティーはゾーグの才能に惚れ込み、手書き原稿を全部タイプしてパリ中の出版社に送り付ける。
しかしゾーグの作品を評価する出版社はなく、もともと精神的に不安定なところがあったベティーは悲嘆に暮れるばかりに精神に異常を来し発狂し入院。
最後は意識喪失し植物状態となったベティーをゾーグが泣きながら窒息死させる。
ベティーの死後、ある出版社からゾーグのもとに、作品を出版しないか、というオファーが来る。
そしてゾーグの作品は出版され、ゾーグは職業作家としての地位を手に入れるところで作品は終わる。
20年以上前に最初にこの映画を観た時に、僕は本編とは全然関係ない感想を持っていた。
「ゾーグはいいなあ、作家になれて」と思ったのだ。
当時僕は大学の英文科を卒業する前後で、僕は英語で276ページもの卒論を書いていた。
担当の助教授にはすごく褒めてもらえたし評価もしてもらったが、論文はあくまでも論文、書籍とは違う。
「僕もいつの日にか作家になれたらなあ」
そんなことを思いながらベティーブルーを観たことを思い出した。
ベティーブルーはお気に入りの映画で、ビデオをダビングして何度も観たが、自宅からVHSのデッキがなくなるのをきっかけに観なくなった。
最後に観てから多分もう10年くらいが経つ。
その10年の間に、僕は作家になっていた。しかも5冊目の本を送り出そうとしている。
あの日憧れたゾーグと同じように、原稿を書き、ゲラをチェックし、本が出来上がるのを待つのだ。
「ゾーグみたいになりたい」とぼんやり考えていた大学生時代の僕に、この本を手渡してあげたい。自分の名前が表紙に躍るのを見せたら、彼はどんな顔をするだろうか。
そんなことをふと思った。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。