楽しく笑って暮らしたい。これは人間の根源的な欲求ではないだろうか。
誰でも願うことなのだが、思うように生きられない人もいる。
一方で10年連続で長者番付に乗り続け、しかも不動産などの売却益ではなく事業所得で乗り続けた、日本一の大富豪なる人物がいる。
斉藤一人氏という方だ。マスコミには一切出ないらしい。
斉藤一人氏のことはつい最近まで知らなかったのだが、複数の本を出していると知り、試しにと思い読んでみた。
最近よくある「大金持ちになる本」とか「年収×億円!」的な本かと思ったら、まったく違うアプローチの本だった。
「変な人が書いた人生が10倍楽しく笑える話」という本だ。
この本は斉藤氏が講演した内容を起こしているものだが、これが妙な味わいがあってとても深い。
短くて薄い本なのであっという間に読めるのだが、仙人から説話を聴いたみたいな、背筋が伸びると同時にほんわかして素敵な読後感が残った。
この本に書かれている「人生が100倍楽しく笑える」法則の中から特に印象に残ったものを7つ抜き出してみた。
この本の「味をお伝えすることは難しいと思うが、ちょっとでも興味を持っていただければ嬉しい。
1. 困ったことは起こらないと知る
斉藤氏曰く、「困ったことは起こらないんだよ」とのこと。
困っているように見える人がいたとしたら、それは「学んでいる」人なのだ。
人は本当に困らないと学ぶことができない。
お金を失いおちぶれて初めてお金のありがたみを知る。
友達をなくして初めて友情のありがたみを知る。
だから、困っている人を見ても「困っている人だ」と考えてはかわいそうだ。
「ああ、この人はいま一生懸命学んでいるのだ」と考えてあげよう。
2. 相手の機嫌ではなく自分の機嫌を取ろう
人間関係が上手くいかないという人。身体の調子が悪いという人。
共通する問題として、周囲に気を遣ってどこかで人の機嫌を取っているものだ。
家族や職場の同僚、上司に機嫌の悪い人や怒りっぽい人がいて、つい「大丈夫?どうしたの?」と機嫌を取ったり、上司の顔色を見て仕事をしたりしていないだろうか。
相手は相手の都合で勝手に機嫌が悪いのだと割り切って、相手に合わせるのはやめて自分の機嫌を取ろう。
自分だけはニコニコしていることが大切だ。
「しあわせだね」「ハッピーだね」「ツイてるね」と自分の機嫌を取り続けよう。
機嫌が悪いことは「悪」なのだ。そして機嫌が悪い人が世の中をリードしていくことはできない。
だから、いつもニコニコと自分の機嫌を取り、自分を「ツイてる」と考えよう。
そして機嫌の悪い人のことは放っておこう。
3. 人を笑顔にして「人徳」をつけよう
「あの人には人徳があるよね」
そう言われる人物になりたいものだ。
どうすればそうなれるのか?
それは「人の心が軽くなることや心が明るくなること」をたくさんする人だ。
そのためにはまずはいつもニコニコ笑顔でいよう。
自分が笑顔だと周囲の人の心が軽く明るくなる。
そして周囲の人の笑顔で自分はもっと心が明るくなる。
これが人徳を積むためのスタートだ。
4. ライバルよりも負けているところを見よう
負けたくない商売や勉強のライバルがいる。
その相手の弱点ばかりを気にして、「わが社はあの会社よりこんなところで勝っている」と考えてはいけない。
そこで進化が止まり謙虚さがなくなり、あら探しばかりに心が向いてしまう。
逆のことを考えよう。「私が相手より負けているところはどこだろう」といつも考えるのだ。
すると自然と目線が高くなる。
「あの会社の社長はこんな素晴らしいことをしているんだ」と思えば、自分の日々の行なうを正そうと思う。
「あいつこんな凄いことやってるんだ。俺も真似して頑張らなきゃ」と考えれば、相手に対する敬意が湧いてくる。
ビジネスも勉強もライバルとは殺し合うのではなく生かし合う。
この根本を忘れてはいけない。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。