マーケティング・ブランディング書評

「個人」「小さな会社」のブランディング戦略を知る方法

マーケティング・ブランディング書評
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この記事では「個人」や「小さな会社」のブランディング戦略について説明します。

こんにちは。ビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラーの立花岳志です。

当ブログでは、皆さんが人生をより自由に、より美しく、より楽しく生きるための情報やメッセージをシェアしています。

今回はブランディングに関する素晴らしい本を読んだので皆さんにシェアしたいと思います。

村本彩さん著「「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまくいく」という本です。

僕自身、2016年から「立花Be・ブログ・ブランディング塾」という情報発信とブランディングの塾を主催しています。

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僕もブランディングについては勉強してきて、仕事にもしているわけですが、本書はまさに最先端、風の時代のブランディングという感じで素晴らしい内容でした。

さっそく紹介しましょう。

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一人ビジネスにブランディングは必須

僕自身2011年4月にブロガーとして独立してからずっと個人として仕事をしてきた。

法人を持っても従業員は雇わないスタイルを貫いてきている。

つまり「一人ビジネス = 個人」で仕事をしている。

個人や小さな会社で仕事をしていくことは、ネットが普及する前は困難だった。

ネットがない時代は、広告・宣伝などはマスメディアに多額の費用を払って行なうか、もしくはチラシやビラを近所に配るくらいしか方法がなかった。

その時代は大企業が資金力にものを言わせて広告・宣伝をして顧客シェアを奪い合う「マス」の時代だった。

しかし時代は変わり、いまはネット全盛となり、個人や小さな会社が大手と対等に渡り合える時代になった。

いやむしろ、マスよりも個人の方が独創的で豊かなサービスや商品を提供できる。

そのために絶対必要なのが「ブランディング」である。

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大手企業はお金をかけて広告会社などを使って商品をブランディングすることができる。

いっぽう我々個人や小さな会社は、自分で自分をブランディングしていく必要がある。

この本の著者である村本彩さんは、サントリーで商品のブランディングを担当されてきた、ブランディングのプロ。

その村本さんが本書で強調しているブランディングとは、「自分らしさ」。

自分らしさが価値になる。

村本さんご自身のブランディング手法を「ナチュラル・ブランディング」と呼んでいる。

ブランディングというと、自分を本来より大きく見せたり誇張することと勘違いしている人が多い。

しかしそれはブランディングではなく「嘘」であり、嘘は早晩バレてしまい、ビジネスが軌道に乗ることもない。

「ビジネスに背伸びはいらない」と村本さんは書いている。

自然体でいかに自分らしさを正しく多くの人に伝えるか。

それこそが本書におけるブランディングの定義である。

「自分らしさ」がブランドになる

本書ではステップを踏んで、個人や小さい会社がどのように商品やサービスを作り、誰に向け知ってもらい、誰にファンになってもらうかを詳しく解説している。

第1章では「自分らしさの定義」をビジネスの根幹にするところの解説からスタート。

「自分らしさ」をビジネスにすると言われても、戸惑う人も多いと思う。

村本さんは「自分らしさ」を「価値観」と「得意なこと」が重なる領域だと定義している。

たとえば僕の場合、大切にしている価値観は「自由であること」「日々進化を体感すること」「心の豊かさ」「人と人の横のつながり」など。

そして得意なことは「書くこと」「アイデアを形にすること」「人の話しを傾聴すること」「共感すること」「人前で喋ること」「多くの人が集う場を作ること」「価値観を伝えること」などだと思っている。

それが重なった結果、いまの「ビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラー」という仕事が生まれている。

これは僕は天職だと思っているし、40歳を過ぎてからだが天職に巡り合うことができて本当に幸せだと思っている。

自分らしさが仕事になれば、背伸びをしなくても多くの人を惹き付ける商品やサービスが生まれやすい状況が生まれる。

あとはそれをどうビジネスとして、商品・サービスを生み出し育てていくか。

その詳細は本書に詳しいので、ぜひ手に取ってみてください。

自分と同じビジネスは存在しない

「マス」の時代から「個」の時代へ。

個人が提供する商品やサービスは、ニッチで尖るほど良い。

商品やサービスには「機能価値」と「情緒価値」があると村本さんは書いている。

機能価値は性能や仕様で、他の人と重複する可能性がある。

いっぽう情緒価値というのは、一人ひとりのビジネスオーナーが商品やサービスに込めた想いであり、他の人がマネすることができないものだ。

仮に情緒価値のキーワードが似通うことはあったとしても、そのキーワードに込めた想いや、表現方法までが重なることはあり得ない。

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自分らしさに基づいて自分の特徴を掴み、それを3次元化して際立たせる。

つまりどんどんニッチに攻めていく形を取る。

ニッチにすると顧客が減ってしまうのでは?と心配する人も多いようだが、心配はいらない。

村本さんは以下のように書いている。

「尖った特徴ほど、お客様に具体的な魅力が伝わります。そして、お客様もクチコミでほかの人たちに「ここがすごかった」と魅力を伝えやすくなります。さらに「私のための商品だ!」と感じることによって、似たような価値観を持つ人にも薦めてくれる可能性があります。

今の時代はインターネットがありますから、強い共感が不特定多数に広がりやすいのです。そういう意味でも、ニッチな特徴を強調することは大事です」

マスの時代に大手企業が採用していた戦略と、個人や小さな会社が取るべき戦略は正反対ということになるだろう。

いかに見せ、知ってもらい、買ってもらい、ファンになってもらうか

本書の後半では、尖った商品・サービス、そして自分自身をいかに見せ、知ってもらい、買ってもらい、ファンになってもらうかを解説している。

キービジュアルを作り、それを自分と自分の商品・サービスのアイコンとする。

そしてWebマーケティングを正しく使うことで多くの人に届ける、つまり知ってもらう。

多くの人の興味・関心を高め、比較・検討してもらい、ついに購入へと導く。

ネットの時代、さまざまなツールが溢れている。

それらのツールの使い方、見せ方から、比較・検討段階でするべきこと、いかにスムーズに購入にまで導くか。

そして購入してくれた人たちが継続してファンになってくれるような商品の設計方法などが詳細に解説されている。

僕自身もビジネスが持続可能になっていなくて苦しんだ時期があったが、それは商品やサービスが「継続」を前提に作られていないことに問題があるケースが多い。

継続的にファンになってくれる人に囲まれるビジネスモデルの構築が肝要だ。

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さらには、「自分ができる」状態から「教えるビジネス」へ、さらには「教え方を教えるビジネス」へのスケーリングなど、まさに持続可能なビジネスモデルの構築方法が手に取るように分かる。

売上で苦しむことなく、自分らしさを失わず、ビジネスを発展させていくためのノウハウがギッシリ詰まっている。

まとめ

この本はタイトルこそ「ブランディング」となっているが、取り扱っているのは「持続可能な一人ビジネス構築・発展法」である。

ブランディングよりもずっと奥が深く、そして広がりを持つ素晴らしい本だ。

敢えてこのタイトルにしているのは、きっと村本さんご自身が「自分らしさ」のキーである「ナチュラル ブランディング」を言い表すタイトルを選んだからだろう。

より「ニッチ」で「尖った」タイトルにして、中身は宝石箱のようにギッシリと宝物が詰まっている。

正直ここまで深い本だとは読み始めた時は思わなかった。

短い書評ですべてを現すのは難しいが、僕自身今後のビジネスの発展のために、めちゃくちゃ勉強になる1冊だった。

1度詠んで終わりにするのはあまりにももったいない。

新商品の開発やリブランディングの際には、この本の手法を用いてマーケティングを意識して設計から告知などを行なおうと思う。

一人ビジネスをやっている方、これからやりたい方に激しくオススメ。

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「個人」「小さな会社」こそ、ブランディングで全部うまつくいく

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