マーケティング・ブランディング書評

稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方

マーケティング・ブランディング書評
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良いモノを作っていれば売れる。そんな牧歌的な時代は終わった。

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そして「良いモノを作っていれば売れる」では通用しないのは、製造業などだけに限った話ではない。

僕たち個人の活動においても、まったく同じなのだ。

10年前と異なり、いまや会社に勤めながら副業や複業で稼ぐという働き方は決して特別なことではなくなってきた。

会社員として働きながら書籍を7冊も出版している友人北真也さんのようなスーパーサラリーマンも実際存在するのだ。

 

 

そして僕らが個人として活動する際には、自分をどう見せるかによって、その稼ぎに大きな差が生まれてしまうと言ったら驚くだろうか。

僕自身もブロガー、作家として活動するにあたって、自分の見せ方にはかなり気を遣っている。

そんな自分の見せ方・売り出し方を、マスメディアのプロ、放送作家でありPRコンサルタントである野呂エイシロウさんが、本にまとめてくれた。

稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方」という本だ。

 

稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方野呂エイシロウ フォレスト出版 2013-07-06
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by ヨメレバ

 

あまりに面白くて、一気に読んでしまった。

これからの「自分ブランド」構築の必須ガイドだ。

早速紹介しよう。

 

 

 

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稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方

 

人は有名なものが好き。だからこそ

僕たち人間は「有名なもの」「人気があるもの」が好きな生き物だ。

村上春樹さんの新刊は出るたびに爆発的に売れる、みな内容を知らずに買っている。

村上春樹ブランドがあるから、買いたくなるのだ。

 

 

まったく無名でめちゃくちゃ腕が良いシェフのお店よりも、実際の腕はそこそこでもテレビに出まくっているシェフのお店にお客は殺到する。

ただの無名な他人の日記なんか誰も見向きもしないが、アイドル歌手がブログにただの日記を書けばアクセス殺到となく。

なぜか。僕たちは有名なものが好きだから。

ならば、個人がブランドを作る時にも、「有名人になる」ことが必要だ。

有名になりさえすれば、どんどんお金が入ってくる

これが、PRコンサルタントとしてさまざまな業界を知る野呂さんの感想だという。

 

 

ここからが鍵になる。無名の一個人が有名人になる、一番手っ取り早い方法とはなにか。

それは「売れっ子を装う」ことだ。

その第一歩は、まだ駆け出しで実際は仕事がなくても、「ガンガン仕事が来てフル回転です」と匂わせること。

実際野呂さんは放送作家として駆け出しの頃から、あちこちからお呼びがかかっているように振る舞ってきたという。

 

「これからフジテレビなんですよ」

 

放送作家にそう言われれば、フジテレビで仕事をする売れっ子だと周囲は思う。

しかし実際は、確かにフジテレビには行ったのだが、単に知り合いに会いに行っただけだったという。

 

 

また、1つの会議が終了予定時刻になったなら、その後に仕事が入っていなくても、だらだらせずにそそくさと帰るようにしていたという。

 

「すみません、次がありますので」

 

この言葉を出すことで、「あの人は売れっ子だ」「ずいぶん忙しそうにしているな」という印象を持ってもらえる。たとえ実際の「次」が喫茶店でお茶を飲むことであろうと、書店で時間を潰すことであろうと。

ウソをつくことはNGだが、実態をどのように見せるかはテクニックである。

 

 

そのようにして忙しい自分、売れっ子である自分を装っていくことで、「人気がある = 値段が高い」という印象を持たれ、放っておいても条件の良い仕事が殺到するようになるのである。

条件の良い仕事がきたら、必死になって全力で仕上げ、結果を出す。ここが一番肝心なのだが、結果を出せば「さすが」という評価が出て、さらに人気が上がっていくのだ。

 

 

 

借金してでもベンツを買え!

一流の人間になりたいなら、一流の人間として立ち居振る舞うことが大切だ。

野呂さんは若手の頃に、周囲の駆け出しの放送作家の服装が貧乏臭いと感じ、売れっ子放送作家の生活スタイルを真似ることにしたという。

それが、「ジャケット、革靴、外車」だっという。

ジーンズにトレーナーという、身の丈に合ったスタイルから、「一つ上の人たちの服装」に合わせ、ジャケットを着て革靴を履き、そして中古のベンツを買って駐車場の目立つところに停めたという。

背伸びをすることで仕事が付いてくるのだ。

 

 

もちろん何でもかんでも有名人の真似をしていたら破産してしまう。

そこで、目指すべきは2割増しであると野呂さんは言う。

年収500万円の人なら600万円の人の生活をイメージし、その生活レベルの立ち居振る舞いをする。

すると、実際に年収が600万円になるのである。

これを繰り返していれば、自分のポジションはどんどんスパイラルアップしていく。

反対に、「節約しなきゃ」と倹約ばかりして、500万円の年収があるのに300万円の人と同じ振る舞いをしていると、存在はジリ貧になっていってしまう。

このノウハウは僕も実践してきて、凄い効果を発揮すると感じている。

是非勇気をもって実践してみて欲しい。

 

 

 

自分を押し売りしてはいけない

Facebook全盛の時代ということもあって、あちこちに「自称ブランド人」が登場している。

しかし、その多くは、完全に間違ったブランド化をして、結果として自分の人気を落としてしまっている。

中でも最悪の間違いが、「自分の押し売り」だ。

Facebookを見ていると、ひたすら自分の売り込みしか書かない人がいる。

試しにその人の書き込みの詳細を見に行っても、読者が得をするような「情報」は何もない。

ただひたすら「宣伝」だけなのだ。「買って!買って!買って!」のオンパレード。

 

 

「新刊が出ました」という告知をするならば、その本がどんな人に役立つどんな本なのかを書けば、それは立派な情報になる。

ただ「新刊が出ました。是非買ってください」だけでは、情報としての価値がほとんどない。

ファンを増やしたいなら、「僕、こんなにすごいんだから愛して」ということではない。

ファンに愛されるよう行動することこそが、大切なのだ。

 

 

 

まとめ — 普通の人がブランド人になれる夢の時代

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現代は「個人の時代」だと僕は思っている。

ブログ、Facebook、YouTube、Ustream、Twitterといった個人メディアを戦略的に活用すれば、今までごく普通の人として生きてきた僕たちが著名人の仲間入りすることができる。

いまだかつて、そんな時代は一度もなかった。

だからこそ、使えるモノは何でも使って自分を最高に見せることが必要だ。

ウソは絶対にダメだ。これだけの情報化時代にウソは必ずバレる。

本当の自分を最高の見せ方で売り出す。それが現代のブランディングのキモなのだ。

 

 

「お金をかけないとできないことばかりではない」と野呂さんは指摘している。

コンビニのサンドウィッチを食べるときに一旦お皿に盛り付ける。ペットボトルのお茶をグラスに注いでから飲む。

酒屋で買えば100円のコーラも、一流ホテルでは1,000円以上で提供されるのだ。

自分に出来る最大限の「見せ方」磨きを惜しんではいけないのだ。

 

 

誤解のないよう一言付け加えるが、自分の見せ方「だけ」を磨く人は、成功できないだろう。

野呂さんも何度も書かれているが、見せ方を磨いて好条件の仕事をもらったら、とにかく必死に頑張って、自分にとって最高の状態に仕上げることだ。

そのためには常に自分の内面も磨き続けていなければならない。

外面と同じく中身も輝いてこそ純金。外面だけが輝いて中身がなければそれはただの「メッキ」となる。

この本はめちゃくちゃ面白いが、その点を誤解して借金してベンツを買ってドヤ顔してオシマイ、ということになったりしないよう、十分注意して欲しい。

 

 

ネットの時代、個人の時代。せっせと自分を磨いて自分ブランドで自由に生きよう!

超オススメ!とにかく面白いです!

 

稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方野呂エイシロウ フォレスト出版 2013-07-06
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