自己実現・自己啓発書評

すぐやる! 「行動力」を高める “科学的な” 方法 by 菅原洋平 〜 知らないことばかり!目からウロコがバサバサ落ちた!!

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作業療法士の菅原洋平さん著、「すぐやる!「行動力」を高める “科学的な” 方法」を読了した。

著者の菅原さんの肩書き、「作業療法士」というのが最初に目に留まった。

恥ずかしながら、僕は作業療法士というのが、どんな仕事なのか知らなかった。

作業療法士というのは、病院におけるリハビリテーションの専門職だそうだ。

そして、これまた僕は知らなかったのだが、リハビリテーションというのは、脳の損傷によってできなくなってしまった行動を、脳のしくみや性質に従って、回復させていくのが専門なのだ。

さらにいうと、この作業療法士の専門性というのは、そのまま脳の損傷がない人々の行動を変化させることに応用が可能なのだ。

菅原さんは書いている。

「より効果の高いリハビリテーションを行うための取り組みは、そのまま「脳の損傷のない私たちが、どうすればより自身のパフォーマンスを上げられるか」「自分の脳をより活用するにはどうしたらいいか」ということに応用できます。

読んでいくと、まさに作業療法士の専門の方でないと知らないような脳の性質や仕組みがどんどん出てきて、目からウロコが落ちまくりだった。

さっそく紹介しよう。

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すぐやる! 「行動力」を高める “科学的な” 方法 by 菅原洋平 〜 知らないことばかり!目からウロコがバサバサ落ちた!!

すぐやる人に「睡眠不足」の人はいない

本書を読み始めて最初の項目に、いきなり睡眠についての記述が「序章」として出てきて驚いた。

しかし、良く考えれば、著者の菅原さんは脳の機能の専門家なのだから、脳を回復させ活性化させる睡眠に注目するのは当然だ。

さらに、菅原さんは13万部を越える「あなたの人生を変える睡眠の法則」という、睡眠に特化したベストセラーも書かれている。

菅原さんは、「すぐやる人に睡眠不足の人はいない」と断言している。

菅原さんは以下のように書いている。

日頃から睡眠が不足しがちな人は、「問題が起こってから対処する」という発想を持っています。

一方で、ハードな勤務でもきっちり睡眠を確保してくる人は、「問題が起こらないようにする」という発想を持っています。

問題が起こってからそれを解決するために行動するよりも、問題が起こる前に行動する方が、ずっとエネルギーが少なくてすむ。

「だから、やる気がなくてもすぐやれる」

これはまさに、「正のスパイラル」と「負のスパイラル」である。

睡眠が足りていると頭が冴え、事前に問題が起こらないかに目を配ることができ、少ないエネルギーですぐ対処できる。

だからますます問題は起こらなくなり、少ないエネルギーでどんどん前に進めるようになる。

いっぽう、睡眠不足の人は頭が回らないので、つい物事を先送りして、問題が起きてから対処しようとする。

そしてエネルギーがかかるトラブルシューティングに時間を取られ、他の問題が起こる前に発見することができなくなり、さらに問題が起こる。

たかが睡眠、されど睡眠である。

僕自身、睡眠を非常に重視して日々生活しているので、この序章には胸を打たれたと同時に、僕の選択は脳機能的にも正しいのだと、心強く感じた。

すぐやる人になるためには、しっかり正しく眠ることが大切なのだ。

テレビのダラダラ見を止めたいならリモコンの定位置を決める

帰宅後テレビをだらだら見てしまい、やるべきことができない。

そんな悩みを抱える方も多いと思う。

本書で菅原さんは、それは脳機能的に無理なのだと、以下のように説明している。

「テレビを前にして、「テレビを見ない!」と宣言するのは、いった脳を「テレビを見るモード」にしてから、無理にテレビを奪おうとする行為です。脳に対して「見ろ」という環境を作りながら、「見てはならない」と強いているのですから、無理があります」

帰宅後すぐにテレビをつけて、だらだらと見続けてしまう人には、「リモコンの定位置を決める」ことが解決法になると菅原さんは言っている。

ソファーやテーブルの上ではなく、独立した「リモコン置き場」を作り、そこに毎回戻すようにするのだ。

すると、リモコンを取りに行ったときに、「自分はいまからテレビを見ようとしている」という自覚が芽生えるのだ。

帰宅後すぐにテレビを見てしまう人は、完全に無意識にテレビをつけるようになっている。

そこで、リモコンを取りに行く、という行動を入れることで、「あ、自分は今からテレビを見るんだな」という自覚が芽生えることで、無意識の行動に自覚ができる。

それによって、望ましくない行動を踏みとどまることができるようになるのだ。

「すぐやらない人」には近づくな!

脳は無自覚に「他人のしぐさ」を真似するのだという。

そして、それは困ったことに、本人が「望ましい」と思っているかどうかとは関係なく、真似をしてしまうのだという。

つまり、だらだらしている人が同じ部署にいて、毎日見て苛々しているうちに、実はその人の行動を脳が真似して、自分もダラダラしてしまうようになってしまうというのだ。

もちろん周りにすぐやる人がいれば、それも伝染していくのだが、残念ながら、「すぐやらない人」の方が伝染力が強い。

その理由は、「すぐやる人」はさっさと仕事を終えてしまうのに対して、「すぐやらない人」は、だらだらと延々と一つのことをやっているので、視界に入る機会が多いためだ。

これは脳の「ミラーニューロン」の働きによるものだ。

見ているものを無意識に真似してしまうのだから、逆手に取れば良い。

つまり、見たくないもの、「すぐやらない人」を視界から除外し、自分がなりたい人、「すぐやる人」を常に観察するようにするのだ。

特に効果的なのは、正面から見るのではなく、横並びになって観察すると、左右が逆にならずに観察でき、より効果的だという。

ダメな人のダメなところを見ていると、自分もダメになってしまう!

出来る人のことだけを見るようにしよう!

すぐやるパワーを貯める「ルーチン力」

大切なことのために、脳のパワーを貯めておく。

そのために必要なのは、「大切なこと以外は脳の力をセーブすること」だという。

そのときにもっとも効果的なのは、「いつも通り」ということだ。

脳は、普段と違うことをしようとすると、フルパワーで情報を分析して身体全体に指示を出さないといけない。

初めての道路、初めての路線、初めてのお店、初めての食事などに触れると、脳は全パワーをそこに集中させていく。

なので、力を使わなくていい場面は、ルーチン化してしまえば、脳は「いつもと同じ」という判断をくだし、省エネすることができる。

「いつもと同じ食事」、「いつもと同じ通勤ルート」「同じ時間の電車」「同じ服装」。

いつもと同じことをするとき、脳は全情報を筋肉に伝える必要はなく、休めることができる。

本当に大切なことにフルパワーで取り組むためには、それ以外の部分は極力省エネルギー化して、脳のパワーを貯めておくようにしよう。

まとめ

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「すぐやれない」状況が生まれると、僕たちはすぐ自分の意志の弱さとか、気合いの足りなさを責めてしまいがちだ。

でも、本書を読むと、すぐやる人になるのは、意志や気合いの問題ではなく、脳の仕組みを良く知ることが一番大切なのだと良く分かる。

読んでいて何度も「へえ〜」「そうなんだ〜」と驚いて頷く場面があった。

とてもこの記事では紹介しきれないので、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。

そして、僕は睡眠へのこだわりを、さらに強めていこうと気持を新たにした。

すぐやる人に睡眠不足の人はいない。

この言葉は非常に強く心に響いた。

「すぐやる!」オススメです!!

すぐやる!「行動力」を高める “科学的な”方法 のチェックはこちらから!

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